特色検査はなぜ行われるのか

通常の5科目の検査に加え、特色検査を実施する学校があります。なぜ、実施するのでしょうか。

理由は2つです。

1.通常の5科目の検査では得点の差が出ないので、得点に差をつけるため。

いわゆるトップ校から最下部の高校まで、すべての高校を対象にした受検では、問題を極端に難しくすることができず、特に上位校では、ほとんどの生徒が満点に近い得点をとってしまうので差が出にくい状況となります。これを解消するために特色検査が実施されます。

2.大学入試で豪華型の問題が課されるようになってきたから。

大学入試では、いままで、知識を競う問題が中心に出題されてきました。ところが最近、実際の社会に出たときに必要な技能が試される傾向になってきています。

大学に受かる意欲的な生徒がほしい

大学入試のこうした傾向の中で、合科型の問題(英語と数学を組み合わせた問題とか、理科と社会を組み合わせた問題)が出題されるようになってきています。大学側ではこうしたテストをすることによって、実際に社会に出たときの総合的な実力を判断しようとしています。今までの知識一辺倒のテストでは、頭はいいが実際の社会に出たときに問題解決ができない、といった弊害が見られるからです。

大学では社会に出たときに活躍できる生徒がほしい。そして、そのように生徒に入ってほしい。つまり、就職戦線に勝ち抜ける生徒がほしいわけです。

こうしたことから、入試問題に合科型の特色検査を実施しているわけです。将来のことを考えると、特色検査の準備をすることが、将来の就職にまでつながってくるのだと思います。