各中学校の第1回定期テストが終了しました。当学院ではレコーディングノートに全ての結果をまとめ、提出してもらっています。

その中に「反省」のページがあります。自分の勉強や結果を振り返り、次回に繋げようという意図です。

反省する点は主に3つ。

・5科目の振り返り
・良かったところ
・悪かったところ

5科目の振り返りはユニークで、テストが終わったその日に記入します。テストに対する印象が最も濃いのはその当日、受けた直後です。翌日になればどんどん熱は冷め、都合の悪いことは記憶の彼方です。だからこそ、その場で嬉しかったことも苦々しかったことも全て書いてもらっているのです。

さて、生徒の反省を見ていて、いつも足りないなぁと思うのが、「良かったところ」の反省が甘いことです。色々と悪い指摘は書きやすいですよね。そして、本人以上に保護者の方は悪いところにばかり目が行くと思います。まあ、よほど身内に甘くなければ普通のことです。(そして、指摘するとふてくされるところまでがお約束です)

良かったところの反省が出来る生徒は、次もポジティブに勉強できますし、同等以上の得点を取れるケースが多いように思えます。それだけ重要な反省と言うことです。

良かったところを反省するメリット

良い結果の再現をする

良い結果が得られた理由が分かれば、次回もやれば良い。単純な理屈ですね。良かったところを見つけることで、好結果の再現を図ることができます。

これが不十分だと、改善ばかり目が行ってしまい、前回良かったことをやらずじまいになってしまいます。その結果、上がったり下がったりを繰り返してなかなか得点が安定しません。

毎回一定以上の結果を残す生徒は、何をしたら良い結果が得られるかを分かっています。その内容は確実にこなした上で、前回の改善をするから伸びていくんですね。

良い部分をさらに突き詰める

例えば、英語の苦手な子が一気に10点アップしたとしましょう。良い結果が得られた理由が「単語の練習をたくさんしたから」だとします。

それで書けない単語が1つも無くなっていれば問題ありませんが、もしかしたらまだいくつか間違えているかもしれませんね。そこが突き詰めるポイントです。やって良かった勉強をさらに完璧にする、効果のあった勉強をもっと多くやる、これによって、更に得点を伸ばすことが可能です。

苦手な科目が伸び始めた場合、これが良く効きます。また、9割を超えていて、いかに満点に近づけるかという勉強をするとき、良い勉強を突き詰めるのが突破口になるでしょう。

良かったところの反省のポイント

結果に注目しない

今回数学で学年3位を取った子に聞いてみました。K君としましょう。

私「数学で良かったことの反省は?」
K君「ほぼ満点が取れたので良かったです!」
私「それは反省じゃなくて感想。何をしたのが良かったの?」
K君「学校の問題集や塾の問題集を解きました」
私「どのくらい?」
K君「一通りです」
私「1周だけ?」
K君「2回解いたのもあります」
私「じゃあ、次回はキッチリ2回解こう。そうすればスピードも上がるし、ミスも減るから満点になるでしょ」

さて、K君の結果は素晴らしいものですが、反省はダメダメです。そりゃ満点近く取れれば良かったのは間違いありませんが、結果について反省をしています。繰り返しになりますが、それは反省ではなくただの感想。そのあと私が突っ込んでいったのが反省です。

内容に注目する

結果が良かったのはなにより。では何が原因なのか、これを探ります。

・何を勉強したか
・どのくらい勉強したか
・どうやって勉強したか

この3つをよく分析します。「学校のワークを2周した」らかなり良い点数になったならば、次回も学校のワークを2周以上すれば良いでしょう。ただし、テストの傾向を読みすぎてもいけません。学校のワークからたまたま問題がたくさん出ていたのかもしれませんが、次回は違う先生が作って全然違う内容になるかも知れません。その場合は、学校のワークを2周するのに加え、塾のワークも演習に加えるなど、テストの内容に左右されない力をつければ良いのです。

しかし、良かった反省をしないで次回のテスト勉強に臨んだとき、前回やったことを忘れて「学校のワークを1周した」うえに「塾のワークを1周した」状態だと、恐らくどちらも中途半端に終わってしまい、前回ほどの得点は取れないことが多いでしょう。

結果が良かったときこそ、やってきた内容が重要なのです。

あまり良くなかった科目にも注目する

勉強が苦手な子で、これから伸び始めようとしている場合、点数的に満足できる科目はあまりないかもしれません。

極端な話、英語が20点だったとしましょう。結果自体は当然よろしくありません。ですが、裏を返せば20点分は取れたわけです。この20点分を稼ぎ出した原因を分析しないのはもったいない。必ず次へのヒントがあるはずです。

仮に、書き換え問題は出来ていたとします。比較的簡単めですが、文法をそこそこ理解していないと出来ない問題です。恐らく問題集はある程度解き込んでいたはずですね。これは良いポイントです。

ならば、次回は問題集をたくさん演習するのに加えて、単語や熟語の暗記を徹底して行えば、書きたい単語のミスが無くなり、更に得点が伸ばせるでしょう。

合計点では良くなかったかもしれませんが、全てが良くないわけではありません。やったことを振り返ると、必ず効果的なものが見つかるはずです。完全にリセットして全く違う勉強をやる前に、まず良かったことは継続し、その上で改善を図るべきでしょう。

おわりに

そんな話をテスト勉強の最終日に、私が管理する教室でしておきました。明日がテスト明け初回の授業ですので、同時にレコーディングノートの提出日でもあります。

レコーディングノートの反省を書いた隣のページには、第2回テストの記入欄があります。つまり、次のテストのとき嫌でも目に入る位置です。せっかく反省点を書いたのですから、次回に活かしたいところ。次のテストを受ける自分への激励のメッセージ、しかと書き残しておきましょう。

ちゃんと読める丁寧な字でね。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室責任者
指導歴そろそろ20年の理系担当講師。
一見クールそうに見えます(と自分は思っている)がそんな事ありません。
教室ブログはムダに長文が多いので、お暇でしたらご覧下さい。