社会的事象に対する関心・意欲・態度を判断する目的で、中学社会の定期テストではニュースに関する問題、いわゆる「時事問題」を出題するのが定番となっています。
私の担当している中学校でも毎回3〜5問は出題されていますので、当然塾としては対策を講じています。ですが、私が懸念しているのはその前段階、対策をする前の生徒たちのニュースに対する関心の低さ、知識不足です。
あまりに知らなすぎる!明らかにニュース慣れしていません。アンテナを張って、世の中で今起こっている出来事をキャッチしようという姿勢がまったくもって習慣になっていないことに大きな不安を抱えています。

今回はなぜ現代の小学生や中学生がこれほどまでニュース慣れしていないのかということについて、一塾講師の私が、そこはかとなく綴ってみようと思います。

原因①親のニュース離れ

ズバリ言ってしまうと子どものニュース離れは家庭環境が大きく影響していると考えます。

そもそも家族がニュースに関心がなければ、テレビのチャンネルがニュース番組に切り替わることもありませんし、当たり前ですが子どもがニュースに興味を持つこともありませんよね。
国政選挙において20代〜30代の投票率の低さが問題視されて久しいですが、政治・経済・社会などへの関心の低さの表れに他なりません。

また、子どもは親がニュースを見ている姿そのものに大きく影響を受けると考えます。誰かの視線の先をつい追いかけてしまうことってありますよね?親がおもいっきり興味を持って見ているものなら、子どもは多少なりとも目を向けます。
そういった姿を十分に見せられないことも一因となっているのではないでしょうか?

原因②家族形態の変化

核家族世帯の増加、離婚率の増加、共働きなど現代の家族形態が与える影響も大きいでしょう。

家に誰かが居る状態ならばおのずとテレビの電源が入り大量の情報が目や耳に入り込んでくるものですが、家の中に家族がいない時間が多いとそういった機会が失われます。果たして一人の時に子どもがニュースを見るでしょうか?間違いなくテレビが自分の好きなアニメやゲーム一色になることでしょう。

ニュースのみならず情報は、誰かと共有・共感することで「もっと知りたい」という探究心が芽生えるものですが、家族不在の時間が多いと必然的にそういった興味が大きく膨らむチャンスも少なくなってしまいます。

原因③利用するマスメディアの変化

皆さんは現在どういう媒体からニュースを入手していますか?
そうです、今やニュースはネットから入手する時代です。テレビのリモコンとスマホ、近くにあるのはどっちですか?という話ですよね。Yahoo!ニュース、LINEニュースをスマホで見る方がテレビをつけるよりも圧倒的に早いです。

そうなるとまず、先に述べた子どもと情報を共有・共感する機会がどうしても減ってしまいます。スマホは遠く離れた人と情報を共有・共感するには便利ですが、子どもとニュースを共有するのにはいささか不便ではないでしょうか。

また、スマホのニュースは持ち主の興味・関心に合わせたニュースが優先的に出てくる機能があるため、一般的なニュースが後回しになりがちです。そうなると世間一般にどれが重要なニュースなのか判断が難しくなります。

さらに、SNSの発達によって、友人や知り合いからの情報もその人からすればニュースと同等の価値を持ちます。
昔とは桁違いの情報量の中から、限られた時間で自分が欲しい情報だけを手に入れる。便利なことこの上ないのですが、どうしても情報が偏ってしまいます。
そのような状態で子どもに最近のニュースを聞かれて、すぐに答えることができるでしょうか?
栄養バランスを気にせず大好物ばかり食べていては、健康を害してしまいます。

私も専らスマホニュースで生活をしていましたが、あるときふとそれに気づいて、テレビなど他のメディアを併用してなんとかバランスをとっています汗。ニュースはなるべく複数のメディアから入手するのがいいでしょう。

土日のニュース番組を家族で視聴しよう

いかがでしたか?子どものニュース離れは子ども本人の問題だけではないことがおわかりいただけたでしょうか。
何事も「習慣」にするにはある程度の時間と意識的な努力が必要です。
そういったご家庭に私はよく「土日のニュース番組を家族で見てください。」と土日に家族団欒でテレビのニュース番組を視聴することを勧めています。

理由は次の4点です。
①1週間のニュースのまとめがある 
②1週間の中でとりわけ重要度の高いニュースは特集が組まれる 
③朝・昼・夕・晩、どの時間帯でも何かしらのニュース番組をやっている 
④土日ならば保護者が休みの場合が多い

子どもがニュースについて考え始めるには、そばで共有・共感し、そして時にはかみ砕いて説明をしてあげる人間が必要です。ニュースを見るのに早すぎるということはありません。週に1時間いや30分でもいいですから今、世の中がどんなふうに動いているのか、家族全員で見つめてみてはいかがでしょうか。お気に入りの番組を見つけたらこっちのものです。

最後に

短くまとめるはずが原因だけで長くなってしまいました汗。「時事問題」については触れたいことがまだまだありますので、シリーズ化してお届けしたいと思います。

そういえば先週、小4の女の子に「先生、インスタ映えって何ですか?」と聞かれたことを思い出しました。テレビから何度も聞こえてくるものだから、よほど気になったのでしょう。小4の女の子にはまだ早いのかな、なんて一瞬ためらいましたが、「インスタグラム」という写真アプリのこと、「映える」という言葉の意味、そして「インスタ映え」ってどういうことを指して、どういうときに使うのか、納得するまで説明をしてあげました。最後はスッキリ笑顔になって、きちんと理解できましたね。日常会話で使うにはまだまだ早いでしょうし、彼女が中高生になるころには「インスタ映え」という言葉自体が時代遅れになっているかもしれません。ですが、その時彼女が感じた小さな「なあに」をこれからも大切にしていってもらいたいなと思います。

この記事を書いた人

加藤 正和
加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。
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