先日小学生の睡眠時間について持論を語りました。睡眠の乱れって、結局どんな勉強をしたところで全部台無しにしてしまうレベルで影響がありますからね。ぜひ保護者の方にお伝えしたかった内容です。

寝る時間遅すぎ!?小学生の睡眠と学力への影響を考える

この間ほほえましい光景を目にしました。私が教室を出て家に帰ろうと駐車場に歩いて行ったとき、就学前のお子さんが両親と仲良く手をつないで歩いているステキな家族とすれ違ったのです。

私は目を疑いましたよ。だって、「教室を出て家に帰ろうと」したときですよ?既に日付は変わって午前様です。

それ、子どもが歩いてちゃいけない時間だろー。

見間違いじゃないかと思って二度見しました。あれが幽霊か何かであってくれれば良いのですが、現実なんですよね。知らない子ですが、将来が大変心配です。

一方で「オレ、中学生が授業やってる時間には夢の中だわ~」という小5生がいます。その彼いわく、夕飯を食べてから宿題をやると間違えまくって塾での宿題直しが大変とのこと。分かってんなら早くやれよ、と思いつつも、自覚があるだけマトモだなと感じます。

さて、前ふりはこのくらいにして、本題です。

中学生はその日のうちに寝よう

寝るのが早すぎる子

小学生編のときは午後9時には寝ましょう、と書きました。中学生もそれだけ寝たら確かに睡眠不足にはならないでしょう。しかし、現実問題として小学生と同じ時間寝ていると、やるべき事の量と時間に追いつきません。

部活動をやっていれば、夏は家に帰るのが午後7時頃。それから食事して風呂に入ったらもう午後9時近くです。いくら疲れていようとそこで寝てしまったら、宿題や課題が丸っきりできません。

また、塾通いが難しくなってしまいます。塾にとってゴールデンタイムというべき20時台に眠気で頭が働かないのは苦しいでしょう。実際、塾に入りたての中1生は毎年授業中にウトウトしてしまう子がいますが、体力がついてくる夏頃にはスッカリ慣れていきます。

中1の最初ならリズムの変化が楽なんですけどね、これが中学生になってもずっと早寝過ぎるペースで来た場合、いきなり中3とかで塾通いを始めるとまず体調を崩します。

真偽のほどは確かではありませんが、寝過ぎると体力面でのマイナスもあるようですし、単純に勉強時間で不利になるので学力の面でも辛いところです。

中学生ならそれなりに寝るのを遅くしないと、生活が回らないでしょうね。

寝るのが遅すぎる子

対して寝るのが午前の1時、2時なんていう子も珍しくありません。

寝るのが遅くなる理由は2つ。

遊びすぎ

原因は悪名高いスマホは言うまでも無く、自室のテレビもタチが悪いですね。推奨される読書も度を過ぎれば夜更かしの原因にもなります。読書家なのに学力がイマイチ、という子は、睡眠時間を疑ってみると真実が見えてくるかもしれません。

さすがに遊んで夜更かししているだけあって、学力が上がらないのは当たり前。ていうか上がるはずがありません。

勉強のスタートが遅すぎ

以前自分のブログに勉強時間に関する記事を書きました。

あなたは朝型?夜型?テスト勉強をするならどっちが正解か

その中のエピソードを取り上げます。

受験勉強が始まったばかりの中3生Kが私に相談をしてきました。

K「先生、友だちが3時まで勉強してるらしいので、私もやった方がいいですか?」

入試対策マニュアルに勉強の記録があるので確認すると、Kは平日学校から帰ってから2時間、食事をしてから2時間程度勉強をしています。うん、充分。

私「いや、ちゃんと勉強時間は足りてるし、これ以上遅くまでやっても効率が落ちるだけだよ」

K「じゃあ、遅くまでやってる子たちはどうなんですか?」

私「その子たちに何時に勉強始めてるか聞いてみな」

後日素直なKはちゃんと友人に確認をしてきました。そして、笑顔で私に報告してくれました。

K「なんか、夜の1時くらいから勉強始めてるそうです」

私「な?だからマネして遅くまでやる必要ないんだよ」

そんな遅くから勉強を始めたなら、そりゃ寝るのも遅くなるってもんです。そして、中学生がどんなに夜型だと言っても、23時を越えた頭がそれほど働くはずがありません。ただ、遅くまで勉強をしている自分に酔ってるので本人のテンションも満足度も高い、それだけです。

勉強は23時までにしよう

私が生徒たちを観察していて出した結論は、「23時には勉強を止めて寝るモードに切り替える」です。

塾ではけっこう遅くまで生徒が勉強していることが多々あります。ウチの教室でも本人が自発的に23時過ぎまで勉強することもあります。主に高校生ですけどね。

ただ、高校生と違って中学生は脳の活動限界を迎えるのが早いので、明らかにポテンシャルが落ちます。それなら翌日に仕切り直す方が効率的です。それこそ自己満足だけが残っていまい、実のない勉強になってしまいますしね。

だから、個人差はあれど、23時が限界なのではないでしょうか。

その後多少ゆったりした時間を過ごす分には良いと思いますよ。勉強を終わらせてすぐに寝ようとしても、意外に頭が冴えてしまって寝付けなかったりしますからね。少し好きなことをやり、0時までには床につけば良いでしょう。

ちなみにこれは勉強をしているときの話。普段は23時までガッツリ勉強なんてしないでしょうから、その分早く寝ましょう。中1・中2生だと部活の朝練がある子もいますし。

私はたまに自分の勉強方法を生徒に話したりします。時代が違うのでそれほど参考になるわけではありませんけどね。寝る時間に関して言えば、中学時代に23時過ぎまで勉強した経験はありません。テスト前だろうが入試前だろうが同じ。

その分始める時間は早かったですね。テレビ好きではなかったのが幸いでした。食事・風呂を済ませたらさっさと勉強して、その日の分が終わったらアッサリ寝てしまう、そんな中学生でした。

おかげで寝不足とは無縁でしたし、何より中学生の頭脳のゴールデンタイムである午前中に意識がはっきりしているので、学校の授業のインプットは楽でしたね。

追記:どうしても眠くてしかたない人のために「正しい仮眠の取り方」の記事を書きました。自信を持ってオススメします。

眠くてたまらない中高生必見!正しい仮眠の取り方教えます

まとめ

やることもやりたいことも多い中学生は、適度に寝る時間を遅らせて時間を確保する必要があります。

全体的に行動を先に持ってくることで、寝る時間も遅くなりすぎません。

何より、さっさと勉強をした後の自由時間の至福さといったらもう……たまりませんよね。反対に、「勉強しなきゃ」という後ろめたさがある中、好きなことをやって過ごしていても心の底から楽しめますか?

というのも、私も毎日夕食を食べてからしばらくYoutubeやPrimeVideoやAbemaTVを見るのが習慣なんですが(テレビは見ない)、洗い物を済ませてから見てるときの開放感といったら……一日の疲れも癒やされますよね。

でも、たいてい食べたものをそのままでまずiPadを手にしてしまうものだから、「洗わなきゃ」「でも見たい」の板挟みで心苦しいんですよ。だからやるべきことは先にやりましょうと声を大にして言いたい。

まあ、そんなことしてないで早く寝ろって事ですけどね。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。
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