私は中学生の定期テストで問われる時事問題を、大きく「ニュース系」と「一般常識系」に分類しています。

「ニュース系」は文字通り「新しい出来事」です。「何月何日に何が起きた」というパターン。その時々の「旬なできごと」です。

一方、「一般常識系」は「一定期間継続している問題や事柄」です。「現在○○している人物・国」というパターン。中には何年、何十年レベルで継続している課題や問題もありますので、世間一般では知っていて当然と思えるものが多いです。

「ニュース系」は極めて瞬間的です。後々大きな意味合いをもつできごともありますし、逆にしばらくしたらすっかり忘れ去られてしまうものまで、実にさまざまです。その瞬間に判断するのは難しいでしょう。昔の時事問題をチェックしていると「あったあった、こんなこと(笑)」とすっかり忘れ去られているなんてことはよくあります。「ニュース系」は鮮度が命です。

それに対して、「一般常識系」は継続的です。もともとは「ニュース系」だった問題が継続して報じられていくうちに世間一般に定着し、大多数の人に認知されたものとなっていくのです。そしてそれが現在の日本が直面している問題や国際情勢を語る上で、欠かせない予備知識となるのです。

まずは「一般常識系」で土台作り

中学生にはまず「一般常識系」の問題を抑えることを私はおすすめします。
それはずばりニュースを知る上で「土台」になるようなことがらが多いからです。
各国の代表者の名前、日本が現在抱えている課題、国と国との関係、そういった世の中の大きな流れ、当たり前になりすぎて見えにくくなっている部分から切り込んであげるのです。

中学生はびっくりするくらい知りません。前回の記事でも述べましたが、大人が思った以上に子供たちは世の中の動きに触れられていないのです。

時事問のすゝめ~ニュースを知らない小中学生へ

そこでしばらくは、ニュースを知るための土台作りができるようにこの「一般常識系」の問題について触れてみようと思います。今回のテーマはずばり「リーダーを覚えよう」です。

リーダーを覚えよう

いろいろな分野にリーダーは存在しますが、中学生の定期テストで出題されやすいのは政治的なリーダーです。とくに世界各国のリーダーは中学1年生の最初の定期テストでもよく目にしますね。顔と名前と国名をセットで覚えるのがよいでしょう。テストでは写真が使用されることが多いです。

よく見ると国によって大統領や首相など呼び名が違っていますね。その違いについても近々別の記事で説明したいと思います。

中学生のテストによく出る世界各国のリーダー10選

世界各国のリーダー10選
1 現在のアメリカ大統領―ドナルド・トランプ
2 現在のロシア大統領―ウラジーミル・プーチン
3 現在の中華人民共和国の国家主席―習近平(しゅうきんぺい)
4 現在の朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者―金正恩(キム・ジョンウン)
5 現在の大韓民国の大統領―文在寅(ムン・ジェイン)
6 現在のドイツの首相―アンゲラ・メルケル
7 現在のフランスの大統領―エマニュエル・マクロン
8 現在のイギリスの首相―ボリス・ジョンソン
9 現在のイタリアの首相―ジュゼッペ・コンテ
10 現在のカナダの首相―ジャスティン・トルドー
  (2019年9月12日現在)

一塾講師の私が超個人的に選んだ10人がこちらです。
1~3のアメリカ・ロシア・中国は世界に与える影響が極めて大きい国です。日本との関係も深いのでまずは確実に押さえておきましょう。

そして次に押さえておきたいのが日本の隣国である韓国と北朝鮮。解決すべき問題が山積みですので、事あるごとに時事問題に登場します。残りのドイツ・フランス・イギリス・イタリア・カナダは日本・アメリカを含め、G7(先進7カ国)と呼ばれている国々です。サミットが開催されたりするとよく登場しますね。

数年前まではロシアも含めてG8と呼ばれていましたが、ロシアがウクライナ・クリミア半島に軍事介入したため、2014年以降参加停止の制裁を受けていますね。

リーダーは交代します

当然ですが各国のリーダーは一定期間で交代します。この記事を書いている矢先、「ドイツのメルケル首相、政界引退」のニュースが飛び込んできました。ドイツの首相は、もうじき交代するでしょう。

このように各国の情勢しだいでリーダーは交代していくので、最新のニュースを知る必要が出てきます。リーダーを覚えることが最新のニュースに触れる足がかりとなるわけです。

アジフライにいったかな

ちなみに、G7は「アジフライにいったかな」で覚えましょう。
友達と定食屋に入ったところ、店内が混み合っていてやむなく別々の席に着席。離れ離れになった友達がはたして何を注文するかな、そんな場面を想像してみてください。
「さてはあいつ、アジフライにいったかな?」

G7の覚え方
ア…アメリカ
ジ…ジャーマニー(ドイツ)
フラ…フランス
イ…イギリス
に…日本
いった…イタリア
かな…カナダ

ちなみにちなみにG8だったら
「(ここんところサバ味噌ばっかりだったから、たまには)アジフライにいったろかな」
で覚えましょう。

覚えておきたい日本国内のリーダー

覚えておきたい日本国内のリーダー
1 現在の日本の内閣総理大臣―安倍晋三(あべしんぞう)
2 現在の東京都知事―小池百合子(こいけゆりこ)
3 現在の神奈川県知事―黒岩祐治(くろいわゆうじ)
4 現在の小田原市長―加藤憲一(かとうけんいち)
  (2019年9月12日現在)

次に日本国内のリーダーを覚えましょう。基本は内閣総理大臣と首都である東京のリーダーが即答できれば十分です。あまりに簡単なので「漢字で書きなさい。」「フルネームで書きなさい。」などの条件がつくこともありますので、正確に覚えましょう。

中3で「地方自治」を学習すると都道府県と市区町村のリーダーである首長の名前もよく出題されます。自分が属している地方公共団体[都道府県と市区町村]のリーダーの顔と名前は覚えておきましょう。

さらに覚える余裕のある人は、自分の住んでいる地域がどの選挙区にあたるかを確認して、現在だれが国会議員をしているか調べてみましょう。

まとめます

いかがでしたか。時事問題になれていない人もいると思いますので、今回は「一般常識系」の中でも、きわめて基礎的で単純な内容から始めてみました。ポイントは「人名」「国名」「顔写真」をセットで覚えることです。

次回以降も「一般常識系」について触れていきます。ただ、そうこうしているうちに中3の定期テストが迫っていますね。最近起こったニュースのまとめ記事もがんばります(汗)

「次回も時事モン、ゲットだぜ」

この記事を書いた人

加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。