どの教室も中3は試験対策真っ只中です。さすが中3生、実質最後のテストだけに勉強の型もしっかりしてきました。

そして、多くの中学校では中3生と入れ替わるように、中1生・中2生の試験が行われます。

私の担当する教室はバラバラで、山王教室は全学年同じ日程、板橋教室は1週ずれです。そして螢田教室は2週ずれなので、ちょうど中3生がテストが終わったタイミングで後輩たちが試験対策期間に突入するという、我々塾講師に取ってはウルトラハードな日々が約束されています。

くそう、I中め。

そんな中学校に対する恨み言はさておき、せっかく中3生が良い勉強の工夫をしているのだから、後輩たちにそれを伝えてみましょう。

テスト勉強の基本は解き直しをすること

以前に「学校の問題集について」の記事を2本書きました。そこでも触れましたが、1周目はただの「仕分け」だとういうこと。これに気づいていない中学生の多いこと多いこと。

学校の問題集はいつやるか?塾の先生がオススメする攻略法
学校の問題集でテストの点を上げよう!塾の先生が教える上手いやり方

確かに1周全部解き切るのは大変な「作業」です。達成感もあるでしょう。

でも、それ「作業」ですからね?

自分が解ける問題と、解けない問題の仕分け作業が終わっただけにすぎません。

テスト勉強の本当の狙いはもちろん、解けない問題を解けるようにすること。そのために解き直しをしなくてはいけません。

解けない問題のチェック方法

我々は常日頃、解けない問題にチェックをするように伝えています。すると、色々な方法でチェックをする生徒が出てきます。

チェックボックスにチェックを入れる

よく問題の先頭に□がついています。これはチェック用に用意されているものです。特に塾用問題集はそこが徹底されている場合が多いですね。

間違えた問題の□にレ点を入れる。これが最もメジャーなチェック方法でしょう。

でもこれ、大きな欠点があります。チェックが地味すぎて目立たないんです。ページを開いた瞬間、どの問題を解き直すべきなのかパッと目に入るくらいじゃないとダメです。

ここはマーカーで□にチェックするのが正解。マーカーの蛍光色がほどよく周囲から「浮いて」くれるので目立ちます。

発色がイマイチなのはご愛敬

チェックボックスはこれで目立ちましたが、ページを閉じてしまったらそれまで。どのページに解き直す問題があるか分かりません。

解き直す問題があるページに付箋を貼る

伝家の宝刀、付箋の登場です。

チェックボックスに印がついたページに付箋を貼ります。こうすれば、ページを閉じても解き直すページが迷子になりませんね。

まあ、誰でも発想できますね。

この チェックボックスと付箋の組み合わせが最も効率が良く管理できる方法 だと思いますが、ここにあと1つだけ工夫を加えましょう。

解けるようになった問題は消す

チェックボックスにマーカーで印を付けるのは良いですが、いざ解き直しをして解けるようになった問題は、さっさと解き直し対象から外すべきです。そうしないと、あとどのくらい自分の解けない問題が残っているのか管理できないからです。

そこで登場するのが消えるマーカー、フリクションです。

私はフリクションの差し金ではない

いえ、別に他のメーカーのものでも全然構いません。消えてくれれば何でもOKです。

解けるようになった問題は、チェックボックスの印を消します。さらに、1ページに解き直す問題が全くなくなったら、そのページの付箋も外します。

マーカーを消すたび上がる実力

この作業を付箋が無くなるまで続ければ、1つの問題集を極めることが出来るのです。すると、その問題集が持っているポテンシャルまで得点が伸ばせます。

例えばウチの塾で使っている理科のオリジナルテキスト。レベルは易しめですが、極めれば定期テストで8割ちょっとまで伸ばせます。勉強が苦手な子でも、そのレベルまで到達することが可能なのです。

そのために1つの問題集を妥協せず仕上げる事が重要になります。

解き直す問題を確実に管理することは、テスト勉強の肝になる部分と言えるでしょう。

実際の取り組み:全問付箋攻撃

そんな付箋の使い方の話をしたあと、素直に実行する生徒が続出しました。良いと思った方法をすぐに取り入れるのが伸びる秘訣ですからね。

そのうちの1人の中3生Oさんが実際にやっていた取り組みを紹介します。ポイントになるのは、この付箋です。

案外高いんだな、こいつ

いわゆるフィルム付箋ですね。しかも細いやつです。最近の付箋はユニークで可愛いヤツがたくさんありますが、このシンプルさが勉強にはマッチします。

これをどのように使うのか。恐らく写真が全てを物語ってくれるでしょう。

付箋のグラデーションが美しい(なってない)

このOさん、試験範囲を全問解き、ミスをした問題全問に付箋を1枚ずつ貼り付けていました。ちなみに写真はテストまでおよそ2週間前の状態です。

その1週間後、付箋はほとんど無くなっていました。つまり全て解き直しをした結果、出来るようになったということです。

はがした付箋が大量に出たのでは、と思って聞いてみると、「他の科目に貼りました」との答え。大変エコでよろしい。

ここまで徹底的にやれば、定期テスト対策にぬかりはありません。実際に、この生徒は定期テストで9割を越えました。実はこのあと私がチョイスした教材もやったので大幅に伸びたのですが、基礎知識が完璧になったから追加の教材をやらせたのであって、「全問付箋攻撃」が基礎固めに大活躍をしたのは間違いありません。

まとめ

 間違えた問題を消える蛍光マーカーでチェックし、そのページに付箋を貼る。出来るようになったらマーカーを消し、完了したら付箋を取る 。これが私の考える効率的なチェック方法です。

さらに間違えた問題全問を付箋でチェックする猛者も。付箋のコストはかかりますが、これも素晴らしい取り組みです。

ウチの塾生にとって、解き直しをしなきゃ!というのはもはや常識です。しかし、キチンと解き直しすべき問題のマネジメントを出来ている生徒はそれほど多くありません。

管理を確実に行うためにレコーディングノートを記録させていますが、それでも解き直し忘れが出てしまう可能性があります。まあ、普通の学力の中学生の管理能力なんてそれが当たり前です。

付箋も当たり前に使うでしょうが、モノは使いよう。上手く使えている子は少ないので、ぜひ真似をして欲しいですね。

ちなみに、先ほどのOさんの例ですが、前回のテストの話なんです。その後、他の生徒にも写真を見せつつやり方を紹介してあげたところ、今回のテストに向けて真似をしている生徒が何人も。みなガッツリ問題演習をしています。

これで解き直しが中途半端になることはありません。何しろ付箋が1つでも残っていれば、客観的に解けないものがあるという証拠になるのですから。

まだまだ付箋は残っています。私のような勉強の監督をする人間にもバレバレっていうのが素晴らしいですね。テスト前日までに付箋が全て無くなった状態になれば、安心して送り出してあげられますね。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室責任者
指導歴そろそろ20年の理系担当講師。
一見クールそうに見えます(と自分は思っている)がそんな事ありません。
教室ブログはムダに長文が多いので、お暇でしたらご覧下さい。