昨日で我々エコール学院のターゲット校の中3生たちは全員テストが終わりました。ある意味人生の何%かを左右するテストですから、普段の姿とはひと味違った必死さが見られました。

彼らも大変しんどい時期だったでしょうし、我々も疲弊してもうヘロヘロです。まだ後輩たちのテストが控えているかと思うと目眩がしそうですが、ひとまず気にしないことにしましょう。

今日は中学生の保護者の方に向けたお話です。

勉強する場所を求めて

そんなテストが終わった昨日、授業までまだ2時間という早いタイミングで、とある中3生が自習に来ました。

テストが終わった当日です。しかも、中3生は普通に授業があるんです。

いつもならテストが終わってから1週間程度、テスト休みとして授業がお休みになります。今回中3生が休みになっていないのは、今週末に入試模試があるから。

今年度は既に2回模試を実施していますが、それは定期テストレベルの模試です。ハッキリ言って、入試レベルとは雲泥の差があります。

その模試に対して、テストが終わって弛緩した状態で臨んでしまえば、全く模試としての意味をなさないわけです。だから今回あえてテスト休みを設けず、緊張感を保って模試への準備を進めてもらう意図がありました。

さすが中3生、私が担当する教室の生徒は全く文句を言いませんでした。でも、本音では休みたいと思うんですよね。

そんな中で自習に来たのです。しかも一人で。

私は自習に来なさいなんて一言も言っていません。全く自分の意思で来たわけです。

自宅では集中出来ないから勉強に来た、という事でした。確かに自宅って、誘惑がたくさんありますからね。しかもテストが終わって自分を縛るものが1つ減ったその瞬間、目の前に趣味グッズが転がっていれば、その誘惑に逆らえるはずがありません。私だって無理です(←誘惑に弱い方です)。

家で勉強できない子はたくさんいます

以前私のブログで勉強場所についていくつか記事を書きました。ヒマだったら読んでみて下さい(猛烈に長いので)。

参考リンク:勉強をする場所は4つしかありません
参考リンク:テスト前日~家で勉強してない子は塾へゆけ

その中で触れているのは、理想的な勉強場所は原則的に自宅だということです。その考えは全く変わりません。

でも、それは理想論。

家では集中が出来ないという要因は実際にたくさんあります。今までそんな話をたくさん生徒から聞いてきました。

自分の部屋が無く、小学生の兄弟と同室で騒がしい。

近所でマンション工事をしていて常にうるさい。

赤ちゃんが産まれたばかりで鳴き声がやかましい。

勉強をしてる横でテレビを見ていて集中できない。

家族に出かけようと誘われる。

自室のベッドが呼んでいる(笑)。

などなど。

最後のは人間の本能的にどうしようもありませんが、それ以外は全て本人の責任ではどうしようもありません。強い表現をするなら、家庭環境が原因としか言いようがありません。

先ほど挙げた例、最初に書いたものほど対処が難しいのですが、後半ほど人為的な要因が大きいと思います。家族の協力次第でどうにでもなりますよね。

このように、本人の努力ではいかんともしがたい理由で、「理想的な自宅学習」が出来ないことは確かにあるんです。それらの要因を無視して、「家で勉強しなさい」と頭ごなしに言われたら彼らがどう思うか、素直にハイとは言えないのでは無いでしょうか。

塾で勉強することの意味

自宅で勉強するのが難しいなら、次善の策として、塾で勉強をするしかありません。

手前味噌ではありますが、塾で勉強するメリットは多いですよ。もちろんデメリットもありますけど。

勉強しかできない

塾は勉強しか出来ません。せいぜい塾に置いてある図書を読むくらいしか息抜きもありませんからね。

ここで肝心なのは、スマートフォンは自宅に置いてくることです。

家で勉強が出来ないから塾に来ているわけです。わざわざ誘惑物を持ち込むことほどバカバカしいことは無いでしょう。それでも手放せないというなら、志望校なんて諦めてスマートフォンと心中すれば良い。そう思います。

塾に持ち込んでコッソリ見ているとか、一体何がしたいんでしょうね?

管理される

上記のような生徒は追い返されます。当たり前です。

自習している生徒がほったらかしで、塾を隠れ蓑にして結局休憩しているようでは意味がありません。

まともな塾なら、自習している生徒を管理しています。もっとまともな塾なら、自習している生徒は何を注意するでも無く自習のルールを守って自律的に勉強をします。

私の管理している教室は常に自習ブースが目の届く位置にありますので、授業の合間も管理しています。特に注意なんてしなくても緩む生徒はいませんが、私が見るだけで緊張感があるようです。一体何だと思ってるんでしょうか。

質問できる

自宅との大きな違いは、質問する相手がいることです。

ご家庭で熱心に指導される親御さんもいらっしゃいますが、現役の教育関係者でも無い限り止めた方がよいと思います。

何しろ数十年前とは教科書が違います。保護者の皆さんと年代が近い私ですら、昔の教科書なんてもう忘れました。特に重要なのは、どの学年でどこまで学習しているかという内容を把握しているかどうか。こんなん普通覚えていません。

塾なら先生がウヨウヨいますので、疑問が生じたときにすかさず質問が可能です。我々も含め、塾の先生は生徒たちの理解度を保護者の方より熟知しています。当たり前ですけど。その理解度に合わせた質問対応が可能ですし、ある意味突き放したアドバイスもお手のもの。

実際、今日私が何度「授業ノート見てみ」「ワークのこの部分調べてみ」と言ったか分かりません。つまり、「それは質問したらダメなレベルだよ」ということであり、彼らが最低限調べるべき内容だからそのような塩対応になるんです。

普通の保護者の方ですと、質問されれば全力で教えてしまうと思います。それは、完全介護状態と何ら変わりありませんので、彼らが自分自身で出来る事を知らず知らずのうちに奪っている事になるかもしれませんよ。

おっと、話がそれました。つまり塾なら適切な質問対応が常時可能だと言いたいのです。

教材がある

塾教材って、市販のソレとはクオリティが大きく違います。ここでは詳しい内容の言及は避けます(長くなりますので)。

そんな良い教材の特徴を捉えた我々が、今生徒が抱えている課題に合わせて適切な教材をセットしてあげられる。塾で勉強するとこれが可能なのです。

テスト勉強の基本は学校教材です。先生の配ったプリントしかり、学校のワークしかり。それを完璧にする過程において、類題が必要になります。この点で塾教材はムチャクチャ強いんですよ。

塾で勉強してきたときは

塾で勉強した子は、自宅で勉強する分をやってきたわけです。その場合、自宅にいる時間はごくわずか、ということになります。

でも、保護者心理からすると、自分の目の届かない範囲での行動なワケです。恐らく、根っこの部分でお子さんを信用していないのでしょう。目の前で勉強している姿を見ないと安心できない保護者の方は、ついこう言ってしまうかもしれません。

「塾だけしか勉強してないじゃない!家でもしないでいいの!?」

いやいやいやいや、いいんですって!家で勉強する代わりに塾でやってるんですから。

私だって、バリバリ残業して充実感に浸りながら家に帰って「家で仕事しないで大丈夫なの!?」なんて妻に言われたらブチ切れますよ?絶対そんなこと言わないですけど。

まあ、これが「塾に行ってきまーす」と言って出て行った2時間後に「ただいまー」って帰ってきたような子なら、どう考えても不足していますのでもっと勉強すべきなのは分かりますけどね。

自習を何時間もこなしてきた後で、さらなるおかわりを要求するのは精神的にも肉体的にもお子さんを追い詰めることになってしまいます。

まとめ

家で勉強が出来るにこしたことはありません。

でも、環境によってはできない子がいるのも事実。その代わりの手段として、塾は最適です。間違いありません。

だから、どんどん自習利用を積極的にしましょう。

勉強をしなかったことの言い訳に「だって、家だと勉強できないんですよ」とは言わないこと。無理ならすみやかに他の手段を取りましょう。

ウチの塾は自習大歓迎ですので、どんどん使って良いですからね。

ちなみに冒頭で昨日のお話をしましたが、今日私のいる教室は中3生の授業はありません。昨日はありましたけどね。

代わりに下級生たちがテスト対策に入りましたが、しれっと中3生が5名も混じって勉強していました。もちろん、自発的にです。

ま、返却されたテスト結果が上がった自慢をしに来たのが主な目的だった生徒もいますが、それも含めて良い集中力を見せて受験に向けた勉強を開始しています。

自習は個人戦ですが、塾での自習はある意味チーム戦です。周りからビシビシと刺激やプレッシャーを受けながら、負けじと集中して演習に取り組む姿勢や良し、長いようで短い入試勉強を突っ走っていきたいですね。

この記事を書いた人

富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。