おはようございます、富田です。

本日は12月31日、大晦日。世の中の受験に関係ない方々にとっては特別な日かもしれませんが、受検生にとっては入試に向けて限られた残り日数の1日でしかありません。

ウチの塾の冬期講習は12月30日~1月3日までお休みですが、それは受験学年以外の話。高3生は細かいことを言わなくても自覚があるので問題ありませんが、中3生はあらゆる要因で勉強を妨げられます。

テレビが特別だったり。
親戚の家に行かなければならなかったり。
保護者から勉強しなくて良いと言われたり。
塾の課題がなかったり。

まあ、別に正月に何日間か講習が空くからと言っても特別にたくさん宿題を出すようなことはしません。勉強のルーティンを崩すような大量の課題はただの作業になりがちですし。

そんな外的要因もさることながら、やはり一番は受検生自身の気持ちの問題でしょう。

だから、いつも通り当たり前のように勉強してもらいたい。私はそんな気持ちで年末特訓に臨んでいます。今回はそんな年末特訓の様子を、私の担当する教室からざっくりとリポートしていきます。

1時間目~英語

英語受験の様子

本日の基本の流れは、入試対策模試の受験と見直しです。もちろんいつものように即日採点・集計・返却を行っていきます。

今日は板橋教室を使って、板橋・螢田の2教室合同のメンバーで受験しています。なかなか1人で採点していくのはしんどいものがありますが、鍛えた採点スキルを全力で発揮したいと思います(採点はそこそこ速い方)。

さて、肝心の英語ですが、既に何度も模試をやっているこの段階でも、まだまだ時間配分がありえない生徒が多々います。

いわゆる長文問題である問7~9は、それだけで45点もの配点があります。いくら文法に長けていて前半の正解率が高くても、せいぜい1問あたり2点や3点しかもらえません。後半の長文は1問5点。価値が全く違います。

そこそこ英語が出来るレベルの子ほど、プライドがジャマをするのか、ついつい深く考えてしまうのか、前半を完璧に解きすぎて後半に時間が残りません。それだけの英語の力があるなら、時間さえあれば長文も解けるはずです。前半は時間的に対してコスパが悪すぎるので、ごく短時間で解答すべきでしょう。

私もセンター試験で長文に全フリしました。当時の英語力が未熟すぎて、文法はどうせほとんど合わない。なら長文で稼ごうという作戦でしたが、これがドはまりしまして。長文満点で文法は半分バツという極端な結果でしたが、得点は9割取れてしまうんですよね。それだけ配点の妙というのは大きいのですね。

2時間目~国語

国語受験の様子

正念場の国語です。

というのも、国語は他の科目に比べて平均点が高いので、ここで大きなミスをやらかすと、他の科目での逆転が限りなく難しくなってしまいます。

そして中3生の国語力がそれはそれは未熟なので、文章の大筋を捉えきれないまま連鎖的に間違えてしまうことがここまでの模試に見られました。

そして今回の国語は……出ました、一見難しそうで何を言っているのかつかめない系の論説文が。

柔らかい文章の論説文なら中学生にも与しやすいのですが、大学教授が持って回った表現をこねくり回して賢く見せようとして書いたかのような文章(偏見)だと、言っていることは大したことではないのですが、受検生にとってそれはそれは難しい文章に化けてしまうのです。

こういう文章で差がつくのは、語彙力です。今回この論説文で大きく点を落とした子に共通するのは、ボキャブラリーが貧弱であること。これはさすがに読書量の差がついてしまいますね。

その代わり、ずっとコツコツと訓練を続けている漢字・語句の問題はだいぶ仕上がってきているように思えます。やはり毎日の訓練はウソをつきませんね。

さて、次は数学ですね。昼食前(既に午後ですが)のヤマ場です。

3時間目~数学

数学受験の様子

フタを開けてみれば、国語より平均が高くなった数学。これはウチの教室の子たちの国語レベルがあまりに如何ともしがたい一方で、数学はやった勉強が即座に反映されるからです。

冬期講習では、小問集合の難しい問題を扱いました。特に平面図形の問題は出会った瞬間全力で逃げろ、というボスモンスターも真っ青な存在ですが、中には典型的なパターンで解ける問題もあります。

今回も簡単ではありませんが、なんとか正解にこぎつけた子が何人かいましたね。

もう1つ冬期講習で集中的に取り組んでいたのが関数です。

関数の配点は15点。そのうち10点をもぎ取る練習を積んできました。いうなれば、この問題は冬期講習の成果をはかる確認テストの様相を呈しています。

あくまで講習前と比較してですが、かなり正解率が上がったのは明らかです。そりゃそうですよね、でなければ講習会をやっている意味が全くないですから。

まだまだ空間図形の問題は解けていません。これが講習会後半で登場しますので、1月13日に控える模試に向けて、再び歩みを進めていきます。

昼食を挟んで次はいよいよ理科。今回は過去3回の模試で一番難しいですよ。

4時間目~理科

理科解説作成の様子

解説作成の1コマ

理科は今まで勉強ゴッコをしてきた人をたたき落とす結果になりました。

授業の復習をするとはどのようなことか、それは直しノートを丁寧にまとめることでもなく、ただ闇雲に何度も解くことでもありません。

知識が不足しているなら暗記をしなければなりません。それに加えて考える手順をマネできるようにしなければいけないのです。入試対策の授業中に大量の知識を板書しているのは、各々が何の知識が不足しているか白日の下にさらすためなのです。

その後しっかり知識を定着させ、先生の解き方を再現できれば、それが自分の実力になったと言えるのです。

やはりまず思うのが、知識不足。

神奈川県公立高校入試の問題は、さほど複雑な計算が出るわけではありません。一言で言ってしまえば、文章が長く、用語の本質的な意味を問われているだけです。

そのため、最低限の暗記が済んでいない生徒は容赦なく低得点をたたき出してしまいます。今回はそんな甘っちょろい勉強をしている人があぶり出されたので、今後は妥協のない勉強が必要になっていくでしょう。

5時間目~社会

社会答案の様子

最後は社会です。

正直私は社会の問題をパッと見ても難易度がつかめません。ですが、生徒の答案を見る限り、他の科目同様難易度は上がっていたのではないかと予想できます。

そして、こちらも理科と同じく基礎知識の欠落が目立ちます。

社会は理科以上に苦手とする生徒が多いこともあり、塾からの課題である「鬼プリ」の演習が1周終わっています。ただ、問題集の1周目はいつも繰り返し言っているとおり、ただのチェックです。2周、3周することでインプットが進んでいきます。

しかも今の社会は知識を入れただけでは解けなくなっていますからね。実際の入試問題にあたることで知識の活用法を学んでいかなくてはいけません。

もう年も変わってしまいますが、まだ過去問を解くレベルにない生徒が大半のようです。それならば、焦って過去問演習ばかりやっても仕方ありません。ジックリと鬼プリを反復し、それから過去問へと移りましょう。

まとめ

先ほど2018年の年末特訓が終了しました。

お疲れさま、今日はもう勉強しなくても良いでしょう。帰ってテレビをノンビリ見ていても誰も責めませんよ。

私が思うに、個人的には三が日に勉強しなくても良いと考えています。

しかし、その考え方が通用するのは既に充分な勉強が進み、入試に必要な得点力がついているごくごく一部の中学生のみ。大多数の中学生はまだまだ合格点に及ばない子ばかりではないでしょうか。

それならば、三が日は特別なものではなく、ただの三日間にすぎません。

とはいえ、なかなか机に向かうのが難しい期間ですから、何かその日の目標を決めましょう。

全テキストの語順整序をみっちりやっても良いですし、全テキストの時差の問題を片っ端から解いても良いです。過去6年間の長文問題を全部解き直すのも良いでしょう。

あえて局所的な勉強を設定した方が取り組みやすいでしょうし、そうやって成し遂げたあかつきには達成感が得られやすく、また結果も出やすいものです。

そんなアドバイスを伝えて彼らを家に帰しました。私も理科の解説を作り上げて帰宅したいと思います。

また来年。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。