どうも皆さんこんにちは、陌間です。

春期講習もいよいよ後半戦です。

春期講習は一年のスタートということで、これまで習っていた子もこの春から体験している子も入り乱れての授業です。

それまでの勉強経験は人それぞれですが、面談等で聞くのは「国語がちょっと・・・」という声。

国語力を何とかしたいという要望が増えているなというのが正直な感想です。

ですから、年度の始まりと良い機会を生かして、指導する全員に対して「国語をどう解くか」についてとってもシンプルな取り組みをしてもらっています。すると、国語が苦手と言っていた体験生はもちろん、とんちんかんな答えをだしたり、ケアレスミスなどが多かった子の正答率もぐっと上がったので紹介したいと思います。

国語を楽にするシンプルな方法

さて早速ですが、現在取り組んでいる方法をパパッと紹介しちゃいます。

それは問題文の「何を聞いているか」にー線を、「どう答えるか」に~線を引くという方法です。

シンプルですよね。

ですがたったこれだけの取り組みですが、これだけで3つの効果が見込めます。

①問題文に注目できる

さすがに文章を読まずに問題を解く子はいませんが、問題文を読み飛ばして「思い込み」で答えを出そうとしてしまう子は比較的多く居るものです。

問題への慣れが出てきたり、国語に自信を持っている子にありがちがケースです。

ですが、線を引きながら読むことで、意識的に問題文を見ることになるので、読み飛ばしなどを防ぐことができるのです。

②何を探すべきかすぐに思い出せる

問題の答えを探しながら文章を読んでいると、内容を理解するのに気を取られて何を探していたのか分からなくなることが時にあります。

もちろん問題文を見直せば良いのですが、そこで何を探すべきかが書かれた場所に線が引いてあれば、すぐに文章に戻ることができ、すぐに答え探しが再開できます。

これは国語が苦手な子に特に効果がありました。

国語が苦手な理由は人それぞれ違うでしょうが、多くの子に共通しているのが「あまり器用でない」ところです。

そんな子が「文章を読む」、「内容を理解する」、「問題の答えを探す」といった作業を並行してするのは至難の業。

さらには、頭の中で「何を探すか」も考えながら解くとなれば国語が苦手な子はそこでパンクしてしまいます。

線を引くことでそうした作業の負担を下げることができ、正答率や集中の持続も上がっていました。

③答え方のミスが減らせる

国語の問題には「不適切な記号を選べ」、「答えを書き抜け」などいくつか罠があります。

これらを回避するためにも線を引くのは役立ちます。

それだけでなく「書き抜け」ならば文章中から探し出すだけでいいとか、「文中の言葉を使って答えよ」ならば自分で言葉を言い換える必要があるなど、どう解くかを考えたり予想したりするのにも役立ちます。

国語の力を上げるのは

今回やっている取り組みは国語の力をつける手段ではなく、負担を下げる方法です。

結局のところ、難しい文章を理解するには語彙力や要約する力や文のつながりの把握などベースとなる力をつける必要があります。

しかし、そうした力をつけるにはそれ相応の練習量と時間が必要です。そちらに多くの時間を割けるよう、可能な限り効率的に問題に取りかかってもらいましょう。

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。