早いもので、新年度が始まり3週間が経過しようとしています。

今年のサクラって開花が早かった割に、けっこう長いこと咲いていませんでした?おかげで時空がほんのり歪んでいる加藤です。

中学1年生もそろそろ小学生気分から抜けだし、中学校の生活リズムに本格的に慣れていかなければならない時期に突入していきます。

中学校が自己紹介やらなんやらで授業が進んでいない隙をついて、この時期に我々は予習授業と並行して「正しい勉強法」を全力で生徒達に教え込んでいるところであります。

塾が「わかりやすい授業」を提供するのは当たり前です。問題はその先。いかにして「正しい勉強法」を身につけさせて、自立した学習活動が行える人間にしてあげるかが、塾の腕の見せどころではないでしょうか。

いくら良質の指導者や教材に出会ったとしても、正しい勉強法が身に付いていなければ、残念ながらその恩恵を十分に生かし切ることはできません。

なぜなら、勉強時間の大半は「一人の時間」だからです。「指導者がそばにいる環境で行う勉強時間」なんていうのはごくわずか。

したがって、指導者のいない一人の時間を正しく使うための正しい勉強法のノウハウが非常に重要になってくるのです。

いくつもあるそのノウハウの中から、今回はつい先日私が中学1年生に伝えた「問題集の正しい丸つけ方法」について綴ってみようと思います。

ひとつの知識を覚えるまで

本題に入る前に、知識を身につけるための過程について少し触れておきます。このへんをなんとなくでいいんじゃあないのなんて甘い考えでいると痛い目に遭います。限られた時間を有効に使うためにもきちんと知っておいてもらいたいところです。

ずばり、新しい事柄を習得するには「理解→定着→強化」という段階を踏んでいく必要があります。3段階すべてクリアした状態がいわゆる勉強が「できる」という状態です。

順を追って説明しましょう。
まず「理解」というのは「知る・わかる」ということです。ここをおろそかにすると機械的な「暗記」をしてその場をしのごうと考える悪循環に陥りがちです。

ハッキリ言います。理解のない暗記は水物です。非常に忘れやすいです。

私は某クイズ番組からヒントをいただき、「モヤモヤ(番組内ではモヤッと)」「スッキリ」という2語をよく用います。堅苦しくなく、感覚的な表現でなじみのある言葉のせいか、生徒達の理解度を確認するときに非常に重宝しています。

全員が「スッキリ」になるまで解説を続けます。理解を図るツールとしては、授業ノート・プリント、教科書、参考書などを使用するのが一般的ですね。

次に「定着」です。インプット(入力)した内容を正確にアウトプット(出力)できれば「定着」したと言ってよいでしょう。

ここで必要となってくるのが問題集やワークの基本問題の「反復」ですね。正しくアウトプットできないのであればノートやプリントに立ち戻り、インプットし直す。

「完コピ(完全コピーの略)できるまで反復!」これまた私がよく言う台詞です。

インプットできているかどうかの目安は「スッキリ」しているかどうかで、アウトプットができているかどうかの目安は制限時間内に基本問題が満点合格できるかどうかでカンタンに判断できます。

そして最後に「強化」です。定着した知識を定期テストや入試レベルまで引き上げるために、問題集やワークの「類題演習」や「応用・発展問題演習」を行います。

「初見問題」と「一度解いた問題の解き直し」をバランス良く取り入れることがポイントです。ここまでくると知識の土台はおおよそできあがっていますので、知らなかった情報の「付け足し」が勉強の中心となることでしょう。

問題集は「解き直し」が大前提

一連の流れを見てもらえれば、勉強が「できる」というステージに到達するために問題集やワークを反復し、間違えた問題を解き直さなけらばならないことがお分かりいただけるでしょう。

「解きっぱなし」というのはもはや論外で、かけた時間に見合った成果を得るのはまず難しいでしょう。

ここでようやく今回の本題、「問題集の正しい丸つけ方法」についての話になるのです。「解き直し」をすることを前提に問題集を進めて行く際に必要不可欠なことをお話しします。

大丈夫じゃない○がありませんか?

正解した問題には○、不正解の問題には×、これは当たり前です。ところが問題集やワークはテストではありません。何問正解だったかというのはここでは関係なく、定着と強化がきちんと図れているかこそが重要なのです。

そこで私は表面的な正解・不正解とは異なった基準で、解き直す問題を選ぶように指導をしています。

小難しく聞こえますがなんてことはありません。
要するに「自信がないけどたまたま正解した問題は本当に○なんですか?」という話です。
さきほどの表現を使い回すならば「モヤモヤした正解は○にすべきではない」ということです。

「自信がなかったけど当たった」「勘で当たった」「調べたり、人に聞いたりしてヒントを得た」などなど、こういった類いの○は△として、私は「解き直し問題」の仲間入りをさせています。

解き直しでは△と×の問題にチャレンジします。反復していくうちにスッキリできた問題は○に昇格させて、そうでないものだけまた解き直す。この繰り返しでモヤモヤを消滅させる勉強こそがシンプルだけど確実な力を手に入れる勉強法だと思います。

ただ、この△判定はあくまでも主観的なものですので、ごまかそうと思えばいくらでもごまかせますし、手を抜こうと思えばいくらでも手抜きできます。

こうなるとここからは生徒本人がどれだけ本気でできるようになりたいかという熱量との勝負になります。先生と生徒ではなく、一人の人間と人間として、彼らに訴えかけています。

「本当に大事なことは何なのか。」きちんとこちらの本気を伝えれば、生徒たちはわかってくれます。ただ、頭ではわかっていてもいざ行動に移そうとすると心がくじけて楽な方へ動いてしまう。

しかたありませんよ、彼らはまだ中学生。大人ではないのですから。いやいや、大人だって強い意志を持っていなければ楽な方へなびいてしまうことでしょう。

ですから、そういったときに矯正してあげる、寄り添っていてあげる、できた時は十分に褒めてあげる。それが塾の、塾講師の存在意義のひとつなのではないでしょうか。

まとめます

いかがでしたか。私がふだん授業で話している話のほんの一部の紹介にとどまってしまいましたが、シンプルだけれど意外に実践できていない生徒が多いと思います。

今日の話のまとめ
・勉強の基本サイクルは理解→定着→強化
・定着と強化を図るために問題集・ワークを反復する
・丸つけの際に「モヤモヤした正解」は△として、解き直しする。
・モヤモヤした問題が消滅するまで解き直し

その○、本当に正解にしちゃって大丈夫ですか?
「未来の自分が感謝したくなる今の自分であれ」

この記事を書いた人

加藤 正和
加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。
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