三度の飯より文具が好き。どうも富田です。

嘘です。ご飯の方が好きですが、文具には並々ならぬコダワリがあります。

自分ではこだわっているように思っていなかったのですが、先日とある方から「普通そんな事まで気にして文具を選ばないよ」と指摘され、どうやら私の想像以上に文房具マニアだったことが判明しました。

我々は算数や数学のプロですから、言うなれば作図のプロでもあるわけです。弘法筆を選ばず、と言いますが、弘法だって良い筆で書いた方がテンションも上がって良い字が書けるでしょう。

そして、一目で良い筆とそうでない筆の区別がつくでしょう。

私たちも同じように、作図道具の善し悪しが一目で分かります。分かる……よね?

道具によって作図は差がつく

小3の算数でコンパスが登場します。ある日の授業で小3生を教えていたので、コンパスの話題になりました。

道具は保護者が選ぶ

コンパスのような文具は、たいてい保護者が選びますよね。本人は使ったことが無いので選びようがないですから、保護者が与えると思います。

このチョイスに大きな差があります。それは保護者の意識の差と言ってしまっても過言ではありません。

「別に書けるなら何でもいいじゃん?」という方もいらっしゃいますし、「せっかくだから良いものを」というスタンスの方もいらっしゃる。教育方針の違いなのでどちらでも構わないと思いますが、塾生ならば話は別です。

高い塾の費用を払って(ウチは安いですけど)いるくらいですから、せめて学用品にもコストをかけて欲しいんですよね。

それに対するリターンは確実にあります。明らかに道具が違えば作図の仕上がりに差が付いてしまうからです。

初心者は良い道具を使うべき

先ほど「弘法筆を選ばず」というありがたい言葉を使いましたが、上手い人は多少シケた道具を使ったところで、腕でカバーできます。

文具に限らずスポーツでもそうですが、「最初は安い道具を買って、ある程度上手くなったら良いものを買おう」という人が多いと思います。恐らく、やってみてハマらなかったときに勿体ないから安い道具を用意したいのでしょう。

気持ちは分かりますが、これ、失敗する可能性が上がります。

初心者は下手ですので、道具を使いこなすことができません。しかし、良い道具は懐が広い。初心者でも「使いやすい」ので、上達しやすいんですよね。

性能の悪い道具の場合、基本的に使いにくく、使いこなすのも難しいので、初心者が使った場合心が折れてしまい、結局諦めることにつながりやすいのです。

数年前に初めて登山をしたのですが、「靴とリュックは良いものを買え」という先人の知恵に従っていて本気で良かったのを実感しました。もしケチっていたら疲れも倍増していたので、二度と登山に行くことはなかったでしょう。

良いコンパスの条件

では、コダワリの強い私が考える、良いコンパスの条件をまとめておきましょう。

これから小3でコンパスを買おうとしている人や、中1で習う作図の前に良いコンパスを選ぼうとしている人に役立てたら幸いです。

専用芯かシャーペン

まず、私の私物のコンパスを3本ご覧下さい。

コンパス3本の比較

青い三連星

まあ、なぜ3本も持っているのかというツッコミはスルーしましょう。実際に持っているのは5本ですから。

一番左が良く見かける鉛筆を固定するタイプ。問題なのは「鉛筆」という点です。写真のコンパスは私が管理しているので尖っていますが、果たして小学生にそんな管理ができますか?

作図で使う筆記用具は「尖っている」ことが絶対条件です。太い線=すでにズレていると思って下さって結構です。

中央のコンパスが「専用芯」です。これも削らなければいけないのは同じですが、専用の削り機も付いていますし、削っている状態での書き味は良いですので、まあまあでしょう。

ベストは一番右の「シャーペン」タイプです。いついかなるときにも尖っている事が取り柄です。ある程度の価格になりますが、高々数百円なので、投資する価値は充分にあると思います。

針が鋭い

これまた私物のコンパスを3本ご覧下さい。

コンパス針の比較

中央の尖り方が半端ない

左のコンパスはダメです。見るからに針の先が丸まっています。他の2本はしっかり鋭さがありますね。

円を描くときに失敗する原因は「中心に刺した針がズレる」こと。しっかり刺さり続けることが最低条件です。

学童用の文具の場合、あえて危険度を下げるために針が丸まっていることもあります。まあ、どうせ刺さるときは丸まっていようが尖っていようが刺さってしまいますので、むしろデメリットの方が大きいでしょう。

ちなみに一番右側の針は黒く、男子心をくすぐる格好良さがオススメです。

金属製である

左右対称なコンパス

美しいシンメトリー

ボディが金属製だと多少重みがあるため、器具が安定します。

とはいえ、300円以上のコンパスはもれなく金属製なので問題ありません。まずいのが100均のコンパスです。プラスチック製でペラッペラなつくりをしていますが、フレームがゆがむわ軽すぎてズレやすいわで、全ての面で劣っています。

100均の話が出たところでついでに指摘をしておきますが、100均製だとコンパスの足が左右均等に開かないものも多いですね。

意識されていないかもしれませんが、普通のコンパスは右の写真のように左右が均等に開くように連動しています。

このバランスが崩れるとメチャクチャ円が描きづらいですし、書いている最中に寸法がズレやすくなりますので、絶対に避けた方が良いでしょう。

適度に固い

円という図形は、半径が一定です。当たり前です。

コンパスは「半径を一定に保ったまま」線が書けるのがウリなんですが、書いている最中で半径が変わってしまっては意味がありません。

そこで、コンパスの支点部分のネジを固めに締めておきます。さすがにこのネジの調整が出来ないコンパスとは1回しか出会ったことはありません。ですので、これは使うときの注意点ということになるでしょう。

まとめ

一言でまとめます。

「100均はやめとけ」

これに尽きます。

ちなみに私のイチ押しは「ペンパス」です。

ペンパスの紹介

メーカーの回し者ではない

左のように普段はペンのようなツラをしていますが、キャップを取って開くと右のようにコンパスになる優れものです。

見た目だけでも訴求心がありますが、上で挙げた4つの条件が全て揃っていますので、言うこと無し。ネックは800円というお値段ですが、つくりが頑丈なので、余裕で5~6年使えます。右の青い方はそのくらい使っているものですし。

で、何でこれを書こうと思ったのかというと、私が指導していた小3生の一言が衝撃的だったからです。

最後はその一言で締めてもらいます。

生徒「100均なんかダメでしょ」

うーん、将来有望ですね。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。
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