最近小学生の教育について色々考えている富田です。

ウチは私が塾講師、妻が教員なので、自分の子どもがいざその立場になったとき、どういう立ち位置でアドバイスをしていこうか今から悩んでいます。

私は両親が勉強嫌いだったので何のプレッシャーも無かったんですけど、いとこの家は両親が教員だったので、無言の圧力が凄かったそうです。ま、私がどう逆立ちしてもいとこには敵いませんでしたけど……

低学年の勉強はサポートが必須

さて、低学年のうちは勉強に関して自立していません。1~2年生の場合、勉強のやり方も全く分かりませんし、何かを覚えるという経験もほぼありません。

幼稚園出身ならある程度の教育を受けています。何しろ文科省の組織ですからね。一方、保育園の場合は必ずしも「お勉強」をしてきたワケではありません。園によって相当差があります。

ある園の見学に行った際、年長さんの子が全員キチンと座ってピアニカを上手に吹いている光景に戦慄しました。一方で立ち歩きが横行する小1生とかいるわけですからね。

特に神奈川県西部の場合、小学校受験はほとんど行われていません。全員勉強経験はほぼほぼゼロと言っても良いでしょうから、保護者のサポートは欠かせません。

宿題の管理をする

小学校低学年の子が宿題をやらないのは当たり前です。宿題の意味も分かりませんし、やらないときにデメリットも自覚していません。どんな宿題が出ているのかすら怪しい子も多いでしょう。

幸い低学年のうちは宿題の内容が単純です。分量もそれほど多くありません。学校の先生も子どもたちが宿題を忘れないように色々工夫されています。

宿題をキチンとやるのが当然になるよう刷り込むのはこの時期がベストです。

宿題をやるタイミングのルール化

まずはルール化ですね。多くのご家庭が取り組むタイミングを決めています。学校から帰宅してすぐ、夕食前、お風呂に入ってから、ご家庭の生活サイクルに合わせて自由に決めれば良いと思います。

ただ、寝る前は低学年の子には無理です。すでに脳は思考停止していますから、宿題が完全に作業を通り越して苦行になります。

宿題をやったチェック

小学校低学年の子に「宿題やったの?」と聞いて「やったよ」という答えを返してきたとき、にわかに信用できるでしょうか?

まあ出来ませんよね。

本当に低学年のうちだけも構いませんから、ぜひ宿題を「本当に」やってあるかチェックをしてあげると良いでしょう。親に見られる「かもしれない」という意識があれば、多少ごまかすリスクは減らせます。

宿題のフィードバックのチェック

意外と盲点なのが、宿題を提出したあとのチェックです。

というのも、低学年の先生は結構丁寧に子どもたちの宿題をチェックして、コメントをつけてくれます。そのコメントは子どもたちへ向けたものであり、同時にその向こうにいる保護者の方へのメッセージでもあるのです。

時折黄色信号なコメントが返ってくることもあるでしょう。そういったサインにいち早く気づけるかどうかが大事です。

対処が遅れると、とたんに学校の授業について行かれなくなります。学校の授業をつまらないと感じたとたんに吸収力がガタ落ちしてしまい、ますます分からなくなる悪循環にハマります。

軽微なうちに対処するためにも、宿題が戻ってきたときに先生のフィードバックをしっかり受け止めたいものです。

勉強のやり方を教える

勉強と言っても、低学年のうちに大事になるのは「計算練習」と「漢字練習」、そして「音読」です。

低学年のうちに身につけておきたいこと。まずは、「計算練習」をしたときの答え合わせです。

もちろん最初は保護者と一緒にやるのですが、答え合わせをやったことが無い子は「視線の移動」や「短期記憶」の力が育ちにくいんですよね。詳しく語っているとそれだけで1記事書けてしまうので、別の稿に譲るとして、自分で正確に答え合わせをできるようにしておくメリットは大きいですよ。

低学年の漢字練習は、高学年と違って「回数」も重要です。漢字の基本的な「型」を知らないうちは、ある程度の回数を筋トレのように書き込むことで、手が漢字を覚えます。

高学年がむやみやたらに何十回も練習するのはダメダメ勉強ですが、低学年にはとても有効です。毎日のように続けると習慣化しますので、大量でなくともコツコツ毎日取り組むのが吉です。

漢字練習も奥が深いですからね、これまた別の記事で詳しく取り上げましょう。

言うまでも無く「音読」は重要ですが、そもそも1人ではできません。当然聞き役が必要です。

恐らく上記の中でもダントツで時間を食われていきます。じっくり付き合うと効果は高いですが、それなりの覚悟が必要かと思います。

音読の効果に関しては…これまた別にブログを書きましょうね。今回そんなのばかりですが。

塾がお手伝いできるのは小3から

ウチの塾は、ですけどね。エコール学院の個別指導が始まるのは小学校3年生からですので、それまで出番はありません。

これは個人的な意見ですが、低学年のうちは塾よりも保護者の方が強い力を発揮します。幼児期から培った信頼感が圧倒的に他人よりも高く、保護者の言うことが基準になりやすいからです。

一方、学年が高くなっていくにつれ、徐々に多様な意見に晒されていき、保護者の意見が絶対、にはならなくなります。この段階になると、その道の専門家への信頼感が強くなってきます。そこで学習の専門家=塾の先生の出番というわけです。

我々は一般的な保護者の方と比べて圧倒的に多数のケースを見ていますので、能力に応じた勉強のサポートが可能です。また、学年なりの達成しておきたい内容や身につけておきたい語彙力の目安も分かります。

気がついたら自分の子が周りと比較して出遅れている、なんてケースはよくあります。そこに客観的な意見を加えるのが我々の仕事ですね。学校の先生はなかなかストレートに意見してくれません(クレームが厄介)。

私たちは時に子どもたちと衝突してでも、妥協せず勉強の道標を示してあげるのです。保護者の方もそれは可能ですが、いちいち子どもと衝突するのもなかなかしんどいですからね。

特に私は厳しめの対応をする部類ですが、子どもって何だかんだでガッツがありますからね。そのうちちゃんと慣れてついてくる子がほとんどです。そうなると、キチンと中学校へのレールが開通していきます。

でもそれは中~高学年の話。低学年のうちは、保護者の方には敵いません。もちろん祖父母の方でも良いですから、出来るだけ子どもの勉強にしっかり関わってあげて欲しいな、と思います。

まとめ

低学年のうちに学力差がつく理由としては、まず生まれ持った能力差。あまり言いにくい話ですが、当然脳の能力だって全員同じではないからです。ただ、多数の子はほとんど能力差はありません。

もう1つの理由は、保護者の関与の仕方でしょう。

それこそ飛び抜けて優秀な子でも無い限り、保護者が放置していたら子どもの勉強は上手く回りません。

大人が忙しいのは分かります。その中で子どもに投資する時間を確保「できる」かを考えてしまうと、自分の時間ほしさに「できない」となりがちです。その時間は自らの意思で確保「する」ものです。

子どもだって遊びたい時間を削って宿題をやる時間を確保「する」わけです。宿題をやりなさいという指示は、それを子どもに強いる行為です。それで保護者が自分の時間を優先して子どもに時間を割かないのは理不尽というもの。みんなで時間を使い合って伸ばしていこうという共有意識が大事ですよね。

私も大概忙しいですけどね、保育園の連絡帳は毎日ニヤニヤしながら見ていますし(キモい)、コメントも書いています。子どもが健やかに育つなら、その程度の時間の投資は惜しくありません。せいぜい寝るのが15分遅くなる程度ですしね。

高学年になるにつれて勉強面での関わりをじょじょに薄くしていくのですが、まずは低学年のウチに適度に気にかけてあげて、声かけをしていくことをオススメします。

私もよく考えた上で子どもに接していきましょう。まだ2歳なのでメッチャ先の話ですが。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。