6月10日(月)にはターゲット校の白鴎中がテスト初日を迎えます。

なんだかこれまでと比べて、とても長く、濃い二週間に感じています。

その理由ははっきりとはわかりませんが、これまでにない緊張感とピンと張り詰めた雰囲気のせいかもしれません。

こう毎日3時間も教室に集められれば、どよーんと重い、やらされている感がただよっても不思議じゃないはずですが、そんな様子を感じないあたりひとつ成長を感じます。

これで結果さえついてくれば文句なし。いや、それが一番大事ですけどね。

さて、テストの話題ばかりでもアレなので、今回は久しぶりに国語について書いていこうと思います。

国語のベースは読解力・・・でも

国語に対する需要がこれまでになく高まっているように思えます。

特に神奈川県は公立高校入試問題で他県を圧倒するほどの文字量、情報量が受検生を襲いかかってきています。

もし、お子さんに公立高校を受検させたいとお考えの保護者の方はぜひ一度過去問に目を通してみてもらいたいです。

ぱっと見た瞬間「うわぁ・・・」と思いますよ。

とはいえ、内容がとても練られていますし、実際に解いてみると頭を使っている感じがしてとてもよい内容だと思います。

ただ受検生にとってみれば今後の進路が決まるシビアな状況の中の問題ですから、そういった良さを感じる余裕はないでしょうね。

そんなこんなで公立高校入試の圧倒的な文章量、情報量を適切に処理して着実に良い得点をとるには一定レベル読解力が必要になってきました。

まぁそれもあって以前、「読解力の上げ方」についての記事を書きました。

国語ってどう勉強すれば良いの? 読解力編

上の記事で主に取り上げたのは読み取る力を鍛える方法です。

何も受検に限ったことではありませんが、書いてある内容を素早く適切に処理するには「正確に読み取る力」は必須です。

そしてその力が優れていると勉強面での効率もかなり違ってきます。

単純な話、読解力が優れていれば教科書やプリント、参考書などに書いてある内容を人より少ない回数で理解できるわけですからね。

だから国語では音読をしたり、その上で読解問題を解いたりと読み取る力に磨きをかけていくわけです。

でも、その読解力をつけようとするとき、それを支える重要な存在が見逃されがちです。

それは「語彙力」です。

語彙が支える読解力

「語彙」つまりある言葉の意味やそれに関する知識、言い換え表現は強い読解力を身につける上で欠かすことのできない重要な存在です。

言葉をたくさん知っていること=高い読解力があるといっても過言ではありません。

たとえば中学生が使っている社会の教科書なんかは、日常的な会話では使われない、想像をはるかに超える難しい言葉が所狭しとならんでいます。

所々に散らばっているそれらの言葉を知っていれば、読むこと自体にストレスはかかりません。

ですから分かるまでのスピードも早くなり効率もグッと上がってくるわけです。

また小説などの文章も言葉の知識が豊富であればあるほど、その内容の理解も深くなってきます。

よりのめり込める、楽しめるようにもなるわけです。

語彙力チェックをしてみよう

ぜひご家庭でやってみてほしいのは音読による語彙力チェックです。

意味を知らない言葉を読むとき、たいていの子は摩訶不思議なイントネーションでその言葉を読みます。

塾では変な読み方をした言葉にチェックをして、意味調べをさせます。

それを続けると観念したのか、あらかじめ自分から「この言葉の意味はなんですか」と聞いてくるようになりました。

とっても自発的な行動で、こちらとしてもうれしいのですが、ときどき「先生は辞書じゃないよ」とイジワルを言って自分で調べてもらっています。

辞書を引くのも立派な勉強の一つですからね。

あくまでそれは指導の一環なので、ご家庭でやる場合にはある程度かみ砕いて説明してあげた方が良いと思います。

ただやはり調べたり、説明しただけでは語彙力が身につくかというとそう簡単にいくものでもありません。

言葉を覚えるのはそれを使うとき

どんなにそれが素晴らしい説明だったとしても、実際に使ってみなければモノにすることはできません。

言葉を覚える一番手っ取り早い方法はその言葉を使うことです。

指導している生徒にも何人かいますが、言葉に対する好奇心の強い子は聞きかじった言葉をすぐさま使いたがります。

たとえ意味を誤解していて、それを訂正されて赤っ恥をかいたとしても、むしろそれすらを経験にして正しい意味で言葉を覚え次から次へと言葉を覚えていきます。

またあるときは、覚えた言葉から連想して別の言葉も覚えてしまったりもします。

ただそうした好奇心は、資質に左右されがちです。

だれでもできる方法として提案したいのは文を書き写すこと。

題材は新聞の記事とか、家にある雑誌、小説などでしょうか。

ときどき言葉の意味を確認しながら、ただただ文を写すだけでも効果があります。

もっといい方法もありますが、こればかりはチェックする人間と厳しく添削する制度無しにはあまり効果が期待できないのでここでは控えておきます。

こどもは想像以上に言葉を「まだ」知らない

話をしているといかにも分かっているようにうんうんうなずきながら話を聞いている子も、ちょっと言葉を言いかえたり、説明を求めたりするととたんにあたふたしてしまうことがよくあります。

別にこれは言葉を「知っているふり」をしているのではなく、その意味を知らないことに無自覚なんだと思います。

そうした無自覚をちょこっとつっついて、言葉の意味を知ることに意識が向くようになると、自ずと語彙力もついてくると思います。

そのきっかけとして語彙力チェック試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。