東京都の教育委員会から再来年より都立高校入試に「英語スピーキング」を導入すると発表がありました。

神奈川県は大抵、次の年から同じように採用していく傾向にありますので、神奈川県公立高校入試の今後の方向性を知る重要な発表です。

実施のための事前調査がすでに行われている

すでに昨年度フィージビリティー調査というものが行われています。いわゆる事前調査です。

ここでは、タブレットとヘッドセットを利用したテストと、面接形式で行うものの2通りがチェックされました。どのように実施するかを比較検討するためと思われます。

内容は、

初めのうちは簡単な質問に答える形で、そして、最後は自分の行ってみたい国について英語でスピーチをするという形です。

タブレットを利用した場合は、自分の音声がコンピューターを介して記録されます。

実施時期その他

対象 中学3年生
都の教育委員会が監修、民間の団体が実施
日程は11月第4土曜日~12月の第2日曜日
受験可能回数は1回
会場は大学など
受験料は都内公立生は免除
タブレット端末+ヘッドセットで出題、解答音声は録音される

指定の検定機関が代行

ここで注目する点は、実施回数が一回であることと、民間の団体、例えば英語検定協会などに問題作成・試験実施を依頼することです。

1回だけなので失敗は許されません、また、民間の団体が実施するのでそれに合わせた準備が必要だということです。

神奈川県に何が関係するのか

例えば神奈川県が公立高校入試にマークシートを導入したのは、東京都の導入の次の年です。東京都はまさにオピニオンリーダー、先陣を切って新たなことを始めるフロンティアなのです。

東京都のこうした動きを見ているので、遅かれ早かれ、神奈川県でも英語のリーディングテストが導入されることは間違いありません。

大学入試では

大学入試においても4技能の試験を民間の団体に委託しようとしています。いくつかの模擬テストのスコアーが使われようとしています。

どのテストのどの得点がどのレベルにあたるのか対応表が用意され、そのレベルを受験先の大学に提示することになります。

早めの準備を

確かに英語を受験のためのツールとしてとらえようとしているのですが、そのとらえ方が、リーディングやスピーキング、会話能力にシフトしているのは間違いありません。

早めの対応が必要と思われます。