こんにちは、富水教室の山田です。

初めての経験

先週末、ある生徒が珠算検定を受けました。
これまではずっと教室で受けてきましたが、いよいよ3級ということで『いざ、商工会議所』と乗り込んでいきました。
実はこの生徒、中学入学と同時に珠算からははなれています。
中学生になると、勉強や部活が忙しくなるので、このタイミングでそれらに集中しようという生徒は多くいます。
ただ、せっかくここまで進級したので、『いい経験になるから、1度外部へ受けに行ってみては?』と勧めてみました。
初めての外部での珠算検定、きっと緊張したと思います。

緊張との付き合い方

よく、『緊張しないようにするにはどうすればいいですか?』と質問されることがあります。
しかし、『しないように』というのは、ほぼ無理です。
『緊張するな』と言っても、『落ち着いて』と言っても、『緊張』というものを意識している時点で意味がありません。
緊張は、『しないように』ではなく『慣れる』が正解です。
緊張している状況下でも、自分の力を出し切れるように慣れていく、これが、緊張に対しての付き合い方です。
その為には、何度も何度も緊張するような場面に立ち、繰り返し練習、経験していくしかありません。

外部での模試を利用しよう

エコール学院では、中3の生徒達に外部での模試を何度か受けさせています。
1年生や2年生のうちは、毎回教室で受けさせていますが、3年生は入試を意識して外部へも行かせます。
これは、慣れない場所で、まったく知らない生徒達と受けることにより、入試本番と同じよな緊張した精神状態を経験させるためです。

一人ぼっちで会場に

外部への模試を受けに行かせる時、私は生徒達に細かく指示をします。
その1つは、『一人ぼっちで会場に行け』です。
1人で会場に行き、1人で受付をし、1人で受け、1人で帰って来いと指示します。
やはり、多くの生徒達は友達と一緒に行こうとします。
しかし、せっかくお金を払ってわざわざ受けるのです。
テストができたとかできなかっただけではなく、その全てが本番に役立たなくてはもったいないと思います。

本番と同じ服装で

服装も指示します。
模試、当然どんな服装でもいいのですが、私は『本番と同じ服装で行け』と指示します。
中学校によっては、ブレザータイプの制服という学校があります。
そのような制服の場合、ネクタイ着用が一般的です。
普段の学校生活では、学校に行ったらジャージに着替えてしまったり、制服を着ていてもネクタイを緩めていたりがほとんどです。
しかし、入試本番は違います。
動きにくい制服で、ネクタイもキツく締めというスタイルで受けます。
何もしなければ問題ないでしょうが、難しい問題に遭遇しなかなか解けないなど、焦りやプレッシャーがかかる場面ではそれらが必要以上に気になったりします。

体調不良はラッキー

また、これは全ての生徒に指示できるものではありませんが、『体調不良はラッキーだと思え』と伝えます。
入試本番、万全な体調で受けられるとは限りません。
頭が痛い、お腹が痛い、風邪をひいているなど、万全とはいえない状況で受けなければならないという可能性も十分あります。
しかし、入試は待ってはくれません。
痛い頭で考えなくてはなりません。
もしそんな状況が本番で起こったなら、その様な経験をしたことがあれば役に立ちます。
だからこそ、体調不良で模試を受けるというのは、ある意味でチャンスという訳なのです。

いつもより時間があります

中学生達が目指す『高校受験』は、たった1回だけの勝負です。
誰もが大きく緊張する舞台です。
そんな舞台で、自分の力を出し切れるようにする為には、多くの経験を積み重ねるしかないでしょう。
7月、8月、いつもより時間があると思います。
外部模試、受けてみてはいかがでしょうか?
もちろん、一人ぼっちで。