高校に入ればそれで良いのか?

高校に入学が決まったから勉強しなくて良い。こんな考えを持った中学生を多く見受けます。

高校にしても、大学にしても、入ることに力を注ぐが、入ってしまえばこっちのものだ。という考えが蔓延しているように思われます。

高大一貫の改革が行われているのを知っていますか

現在の中3から、大学入試の方法が大きく変わってきます。

「センター試験」は廃止され、その代わりに「大学入学共通テスト」が実施されます。

名前が変わるだけで中身は同じではないか、と思われるかもしれませんが、以下の様な点が変わります。

1.国語と数学で記述式の問題が出題される

思考力・判断力・表現力をより深く判定するために記述式の問題が出題されます。これに伴い、試験時間は国語が80分から100分へ、数学は60分から70分に延長されるようです。

「センター試験」では記述式の問題は出題されていませんでした。

2.英語では民間業者のテストを利用する

英語検定やGTECなど、民間の検定の大学入試への利用が検討されています。

このところ良く耳にする4技能、すなわち「読む」「聞く」「話す」「書く」のうちの特に「聞く」「話す」技能を試すのに、民間の検定の利用が欠かせなくなります。

年数回実施される検定を利用することにより、その中で一番良かった得点を大学入試に生かすことができるメリットがあります。

また、実施に当たりコンピューターを利用したテストの実施が検討されています。

 すでに変化が

大学入試の問題が2020年からいきなり変わるのではなく、もう既に変化が始まっています。国公立・私立を含め、答えが一つとは限らない問題や答えの無い問題が出題され、自分の意見が求められる問題が出題されるようになってきています。

 高校ではどう変わるのか

1.基礎学力テストが実施されます

高2高3の段階で、「基礎学力テスト」が実施されます。これは、大学を受ける受けないに関わらず、全ての高校生が受験することになります。

2.「大学入学共通テスト」

思考力・判断力・表現力を試す新たな試験が高3の段階で実施されます。

どう対応したら良いか

高校生の始めから自分の進路を意識した地道な努力が今まで以上に求められます。特に英語は相手の話を聞き、それに対する自分の意見を述べる訓練が必要です。

国語では文章表現力・発表力が求められています。新聞を読み、その記事に対する意見をまとめる鍛錬などが必要でしょう。

高校に行くのは勉強するため

高校へは勉強するために行くのです。中学と比べ、益々難しくなる内容をきちんと理解出来るよう、予習・復習が必要です。

また入学後も、地道に勉強した者のみが大学進学への道を切り開いています。

高校に受かったから、もうそれで良い。という考えは禁物