小田原市内の中3生の多くにとってはテストまでちょうど3週間となりました。

私が担当する山王教室(白鴎中学区)では中1・2生のテストも同時に行われます。

言うまでもありませんが、中3生にとっては内申点を決定する非常に重要なテストです。

ですから、ここを最善の結果で乗り越えていくことが目下の最優先事項となります。

ということで今回はテストで結果をだすための注意点を挙げたいと思います。

実は昨日実施した中3生対象の高校進学説明会でお話した内容と重複するところもありますが、中学1・2年生も参考にしてくれればと思います。

科目の優先順位をつける

まずはじめに、自分が特に力を入れるべき科目を考えましょう。

その基準となるのが前期末に渡された成績表です。この中から「あと少しで成績が上がる/下がる教科」が最優先に取り組むべき科目です。

少し現金な気もしますが、この時期の内申点の1点アップは本番の4~12点(高校の内申比率によって異なる)に相当します。

つまり、入試前にも関わらず本番の得点をゲット出来てしまうのと同じなわけです

入試当日にどんな問題がでるのかなんて誰にも分からないのですから、確実に得点が手に入るなんてお得な状況は滅多にありません。

ですから、テスト勉強前の下準備としてどの教科を重点的に取り組むか決めておくことが大事なのです。

まずは自分の現状を確認(チェック)

最優先で取り組む科目が決まったら、勉強開始です。

ワークや塾で使っているテキストの単元確認問題(「○章のまとめ」など)に手をつけてみましょう。そこでスラスラ解けるなら問題ありませんが、そうでないなら覚え直し、理解しなおしが必要です。

足りない部分は覚え直し(インプット)

覚え直しや理解しなおしには教科書・プリントを見直すと良いでしょう。

ここで第一の注意点。それは覚え直した・理解し直したあとに必ずその内容に関する問題を解いてチェックすることです。

こうすることで「覚えたつもり・理解したつもり」というあやふやな状態から抜けだし、「テストのときにも思い出せる」確かな知識として身につきます。

そして第二の注意点。

問題を解くときには、見直した教科書・プリントが目に入らないように徹底しましょう。テストの時は、自分以外の何物にも頼ることはできません。ですから「自分の力だけで解く」状況を再現し、その状態になれておくことが必要なのです。

より実戦的な問題で力をつける(アウトプット)

単元ごとの問題がスムーズに解けるようになったら、複数の単元にまたがった問題に手をつけましょう。ここでもやはり、問題を解くときは自分の力だけで解くように意識することが重要です。その上で、正確な答え合わせを心がけましょう。ここで不正確な答え合わせをしてしまえば、間違えを間違えのまま覚えてしまったり、そもそも自分に足りない部分に気づくことができずじまいになってしまいます。

問題を解いたら分析(フィードバック)

答え合わせをしたら解説などを頼りに分析してみましょう。「なぜこの正解になるのか」「自分に足りない知識はなにか」を主に考え、次に勉強すべき内容の目安を見つけていくことが目的です。答え合わせで最も重要なのはこの部分で、適当な丸付けでは実力は身につきません。偶然正解することはあっても、偶然間違えることはあり得ないのです。かならずそこには原因があって、その原因を正すことが次のステップにつながるわけですね。そういう意味では、正解だった問題についてもたまたま合っていただけでないかチェックすることも大事です。

最重要なのは

ここまで挙げてきた勉強法で最も大事なのは、1回の勉強の中でチェック→インプット→アウトプット→フィードバックを完結させることです。そのためには勉強する範囲をあまり欲張りすぎず、着実に1つ1つの単元を完璧にしてくくらいがちょうど良いでしょう。

テスト前とはいえ、まだ3週間もあります。限られた時間を有効活用し、最高の結果を残せるよう効率的な勉強を意識してもらえればと思います。

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。