定期試験までちょうど2週間となりました。当学院ではテストの二週間前から試験対策カリキュラムに移行します。

この期間内は授業を止め、月から金の五日間の19:00~22:00と土日のどちらかで6時間前後の計21時間/週の勉強時間を確保し、問題演習に明け暮れてもらっています。

試験期間とはいえ平均的な中学生にとって自宅で勉強するのはかなり難易度の高いことです。自分のまわりにはテレビ・スマホ・マンガにゲーム…いくつもの誘惑に囲まれます。そんな中で理性を保って勉強に集中をするのは至難の業です。

だったらそうした誘惑から彼らを強制的に引き離せばいいじゃないということで始まったのがこの対策カリキュラムです。なかなか脳筋ですね。

とはいえ、ただ教室に生徒を呼び出し、生徒に任せてひたすらに問題を解かせているわけではありません。

本日の取り組みを通じて、どんなコンセプトで試験対策をしているのか少しだけ紹介させてもらおうと思います。

試験対策一週目 勉強方針の決定と現状のチェック

無計画な勉強ほど時間を浪費するものはありません。かといって「勉強は計画的にしなさい」というだけで効率的にできる中学生はほとんどいません。

そのため、初日の今日は2週間のテスト勉強における科目の配分や取り組み方の確認を個別面談形式で行います。普段の授業から感じている課題や入試やそれに関わる成績を加味して、一人一人のするべき勉強内容を提案しています。

残念ながら本日は時間の関係で中3生のみ面談となってしまいましたが、テストで結果をだすという目的意識のもと現状の確認→インプット→アウトプットと良いサイクルで勉強できていました。さすがは中3生といったところです。

中1・2年生は面談の時間が取れない分、現状の課題をうきぼりにするためのチェックテストとその解き直し、不足部分を補うための演習箇所を指定して演習してもらいました。

私が火曜・水曜と教室を離れてしまうので面談はその後となりますが、それまでの間は最低限の課題を日々クリアして実力をつけていってもらいます。

基本的にはこのように我々の監督・指示のもと計画的に一週間は勉強漬けになります。

一週間の成果をチェック&ラストスパート

定期テストとはいえ、試験範囲の中から習った順番通り、分野ごとにきっちり分かれて問題が出るわけではありません。習ったことが適切な場面で発揮出来るかが重要なのです。そうした総合的な実力をチェックするために、テスト一週間前ちょうどに達成度確認テストを実施します。そのテストは学校のテストを意識し、試験範囲はもちろんその前提となる部分もなくては解けないつくりになっています。

このテスト結果を踏まえて、勉強が効果的に行えていたかのチェックを行い、残り期間の勉強計画を修正します。それに沿って弱点補強や得点アップをめざしラストスパートをかけます。

最後に

ここまで簡単に試験対策のカリキュラムについて紹介をしました。

ここで一つ注意しておきたいのは、このカリキュラムは2週間の勉強だけでテストをどうにかしようという目的で行っているわけではない点です。といってもテストにむけてベストを尽くすことを否定しているわけではありません。このカリキュラムの根底には「自学自習の基礎作り」があると考えています。高校入試をはじめとして、高校での試験や大学入試など先に待ち構えている難関を突破するにはどうしても自分の意志で、自分の時間を使って勉強することが必要不可欠です。その方法をまずは試験対策を通じて学んでいく。そして最終的には普段の勉強に応用させていくことで将来への備えとしてほしいと考えています。

なにはともあれテストまで二週間、最高の結果を出せるよう全力を尽くしていきましょう。

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。