『あと成績を3UPすれば1つ上のランクのA高校に行けるよ。』

あるとき,中3の面談でこう言った数ヶ月後に、「先生は甘いよ。わたしはB高校ですら危ないのに、頑張ればA高校に行けるなんて言うんだもの。」

と言われました。

物事を前向きに捉えるか、後ろ向きに捉えるか。

前向きに捉えると「あと成績を3upすれば1つ上のランクのA高校に行けるよ。」となります。

確かに現在の成績ではB高校ですら危ういのかもしれないので、「このままでいくとB高校すら危ういよ。」と言うことになります。

どちらが正しい言い方なのでしょうか?

面談の目的は何か

高校入試に対する面談は何を目的としているのでしょうか。

1.現状を知ってもらい、自分がどの位の位置にいるかを知ってもらう

2.自分が希望する高校に行くには、どの様にしたら良いのか理解する

この二つだと思います。

「現状を知ってもらい、自分がどの位の位置にいるかを知ってもらう」というのは、今の現状の自分の成績や得点力から判断して、どの位の高校に行ける状況なのかを知ってもらうことです。

「自分が志望する高校に行くには、どの様にしたら良いのか理解する」というのは、具体的に科目毎にどの様にして今後対処していくのかを、自覚してもらうことです。

2ヶ月や3ヶ月という短いスパンではなく、年間を通しての自分の対応が問われるわけですから、どの様にしたら、「よしやるぞ」というモチベーションを持ち続けてもらえるかということに腐心します。

要は自覚

「あと3つUPすれば、一つ上のA高校に行かれるよ」と言う言い方も、「このままで行くとB高校も危ないよ」と言う言い方も、どちらも全く同じなのです。

要は、本人の自覚です。いくら「あと3つUPすれば」といわれようが、「このままだとB高校も無理だよ」と言われようが、その言葉に奮起して、本人が行動を起こさなければ何も変わりません。

「そうか、今の状況はこうなのか、それでは、これからはこうしていこう。」

と、張り切らなければならないのです。

気持ちを持続する

しかし、1年間という長い期間、この気持ちを持ち続けることはとても難しいことです。言われたその日だけ頑張ったところで、次の日からものと戻ってしまったのでは、どうにもなりません。

ずっと気持ちを抱き続け、目標とする高校合格に向け頑張る!

これが大切です。

諦めず、毎日の少しずつの積み重ねが、大きな変化となって現れます。

ルーティーン化

毎日の食事を時間通り取るように、毎日の志望校合格に向けた努力を続けて行くと、それがルーティーン化されます。つまり、その日のうちになくてはならない日課となってきます。

勉強せずにはいられない。

そんな生活習慣ができると良いのではないでしょうか。

物事は前向きに

以前は面接で「これではダメだ、1ランク下の高校に行くようになってしまう。」と言っていました。

でも、ここ最近は「あと○○成績をUPすると、一つ上の高校を目指せるよ」という言い方をしています。

同じ事を言うなら、なるべく相手が希望を持ってもらえるようにした方が良いだろう。というのが最近の自分の考えです。

嫌なことを言われて暗い気持ちになって面談を終えるより、明るい気持ちで面談を終える方が、ヤル気になってもらえるのではないだろうか。

そんな風に考えています。