現高校2年生から実施される、「大学入試共通テスト」(センター試験にかわるもの)の概要が発表されました。

https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00035970.pdf&n=R3

国語と数学で記述式問題を出題

全てマークシート方式で行われている現在の「センター試験」ですが、「大学入試共通テスト」では、国語と数学に記述式問題が導入される予定です。

国語の記述問題は、実施されたプレテストや文部科学省からの発表から考えると、20~30字程度、40~50字程度、80~120字程度を記述する問題がぞれぞれ1問ずつ出題される予定となっています。試験時間は「センター試験」の80分から100分に延長されます。

数学の記述問題は、「数学Ⅰ」「数学Ⅰ・数学A」受検者を対象に、「数学Ⅰ」の範囲から3問出題される予定となっています。試験時間は「センター試験」の60分から70分に延長されます。

英語は4技能評価

英語は「センター試験」の「読む」「聞く」の2技能の試験に「話す」「書く」を加えた4技能の試験が課されます。実際には「共通テスト」で一斉に4技能のテストを実施することは不可能なため、民間の資格・検定試験を併用することになります。

高校3年生以降の4月から12月までに受検した2回までの検定結果が大学に提供されます。結果は各試験の得点(スコア)とCEFR*注 の段階別表示で行われます。

共通テストに対応している検定
ケンブリッジ英語検定
TOFEL
IELTS
TOEIC
GTEC
TEAP
TEAP CBT
実用英語技能検定

*注 CEFR

ヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages:Learning, teaching, assessment)の略で、欧州の言語教育・学習の場で共有する枠組みとして、2001年に欧州評議会が発表しました。欧州をはじめとする世界の各言語で、実際に利用されています。

大学入試共通テスト実施初期の影響

現高3は浪人をすると新制度に移行することになり、新たな勉強を強いられることになります。そのため、現役での大学合格を目指す動きが出てくると思われます。

現高2は新制度の始めとなりますので、これを嫌い、推薦入試やAO入試での合格を目指す動きが出るものと思われます。

いずれにせよ、情報をきちんと確認し早めの対応が必要となります。