2学期制の中学生は通知表が渡されましたね。英語の成績はどうでしたか?

もしも英語でおもいっきりつまずいてしまい、なんとかしたいと強く思っている中学1年生がいるのならば、今回の記事はおそらく役に立つものとなるでしょう。

中学1年生に授業するつもりで筆を進めていきます。初の試みなのでどうなることやらといった感じですが、反響があれば第2弾、第3弾と書いていこうと思います。

内容は中学1年生の「英文法」ですが、英語が苦手な人もはじめからやり直すつもりで勉強できるように書いていきますので、お役に立てればうれしいです。

また、はじめに断っておきますが、いくら「英文法」を理解したところで「英単語」を知らないと使い物になりません。
英語は「英文法」と「英単語」の2つがそろってはじめて芽が出てきます。

この記事で上達のきっかけをつかむことができたならば、教科書で学習した「英単語」を練習しましょう。
では始めます。

英語と日本語の違い、それは語順

はじめに声を大にして言いたいことがあります。それは英語と日本語の違いについてです。使う文字が違うのはもちろんですが、英文法を学習する上でもっと重要な違いがあります。

それは「言葉の並び順(語順)」です。

I love you. (アイラヴユー)というフレーズは、みなさん知っていると思いますが、一語一語の意味を確認してみると日本語との語順の違いがよく分かります。

I / love / you.
私は/愛している/あなたを。

英語が「私はあなたを愛している。」という日本語の語順にはなっていないことがわかりますね。

英語と日本語は、語順が違う
日本語の語順で英単語を並べてはいけない

語順の基本は主語+動詞

英語の語順について中学1年生がまず理解しておくべきことがあります。

英語の語順は
主語「○○は・が」+動詞「~です/~する」(+その他の語…).

英語は最初のかたまりが文の主語になります。「○○は・が」と訳しましょう。
そして、主語のうしろに置かれた語が動詞です。「~です/~する」という具合に状態や動作を説明します。

この語順は、例外はありますがほとんどすべての英文にあてはまりますので、しっかり頭に入れておきましょう。

語順の基本は主語+動詞

覚えるなら主語より動詞!

英語の語順は主語+動詞であることを知ると、どうしても先に書いてある主語に意識が向いてしまいがちですが、ここはあえて動詞に意識を集中しましょう。

主語がIやYouなどのようにいつも1語ならばいいのですが、My father「わたしの父」のように2語の場合もありますし、This English song「この英語の歌」のように3語の場合もあります。したがって、慣れないうちはどこまでが主語かを決めるのに手こずってしまうのです。

その点、動詞を先に覚えておけば「英語の語順は主語+動詞」のルールを利用して、「動詞の前が主語」と気づくことができるのです。しかも動詞はそれほど数は多くありませんし、覚えるにはうってつけです。

英語の切れ目に、すぐに気づくことができる動詞をまずは理解していきましょう。

英語の動詞には大きく2種類、be動詞と一般動詞と呼ばれるものがあります。順を追って説明します。さあここからが本番ですよ。

be動詞は、とっても強いのです

まずはbe動詞です。amやisやareのことです。英語が苦手な人でもさすがにI am ~.やYou are ~.くらいはわかりますよね?基本情報をまとめます。

be動詞の意味

1「~です」という意味をつくる。
 例 I am a student. 「わたしは学生です。」

2「いる/ある」という意味をつくる。
 例 He is in the kitchen. 「彼は台所にいます。」
   Your cap is on the desk. 「あなたの帽子は机の上にあります。」 

うしろに「どんな」や「なに」を表す語を伴って「~です」という意味を作るのが基本です。
うしろに「場所を表す語句」を伴って「(人が)いる/(ものが)ある」という意味もあります。

be動詞の性質主語によって形が変わる

  I→am
主語が単数→is
主語が複数→are

be動詞の注意点を挙げるならばまちがいなくこれですね。主語によって3種類のbe動詞を使い分けます。
主語がI「私は」のときはam、主語がHe「彼は」やShe「彼女は」、This「これは」など単数(1つ・1人)のときはis、そして主語がWe「わたしたちは」やYumi and Miyuki「ユミとミユキは」などのように複数(2つ・2人以上)のときはareを使います。

ちなみにYou「あなたは」は、もともと「あなたたちは」という複数の意味で使っていたのでareを使いますよ。

be動詞の疑問文「~ですか?」be動詞を主語の前に出して?をつける

This is your bag. 「これはあなたのかばんです。」
Is this your bag? 「これはあなたのかばんです。」

be動詞の疑問文は超簡単。am,is,areを主語の前に移動させましょう。そして文末の.を?に変えれば一丁上がり。

be動詞の否定文「~ではないです。」be動詞のうしろにnot「~ではない」をおく

He is a tennis player. 「彼はテニス選手です。」
He is not a tennis player.「彼はテニス選手ではないです。」

否定文もこれまた超簡単。be動詞のうしろにnotを置くだけ。

こんなに簡単なのはbe動詞がなんでも自分でこなしてしまうくらい強い動詞だからなんです。このイメージ、忘れないで下さい。

be動詞はなんでも自分でこなす強い動詞

一般動詞は、とっても弱いのです

続いて一般動詞です。まずは基本情報をまとめます。

一般動詞の基本

be動詞以外の動詞を一般動詞と呼ぶ 
2 be動詞と違い一般動詞は1語1語で意味が異なり、数が多い。
  I like music. 「わたしは音楽が好きです。」
  You play the guitar. 「あなたはギターを弾きます。」  

be動詞以外の動詞を一般動詞と呼びます。代表的なのがlike「~を好む」,play「(スポーツ)をする」,have「~を持っている」でしょうか。「~する」と動作を表す一般動詞を中学1年生は多く見かけることでしょう。
1語1語で意味が異なるのでどうしても覚える作業が必要になります。少しでも効率よく覚えられるように中学1年生が覚えておいたほうがよい一般動詞をこちらにまとめておきました。よかったらプリントアウトして使って下さい。

中1が覚えておくべき一般動詞50選

一般動詞の性質

一般動詞は自分だけでは何もできない弱い動詞
だから、疑問文・否定文を作るときは助動詞doの助けが必要

私が一般動詞を教えるときにもっとも大切にしている部分です。
be動詞とは違い、一般動詞は自分だけでは何もできない弱キャラだというイメージをもちましょう。
そして次に、それを助けるために助動詞doがいることを知りましょう。
一般動詞は助けを呼ばなきゃ何もできないなんとも弱い存在なのです。

一般動詞の疑問文「~しますか?」Doを主語の前に置いて?にする

You want a new notebook. 「あなたは新しいノートがほしいです。」
Do you want a new notebook? 「あなたは新しいノートがほしいですか。」 

一般動詞の否定文「~しません。」doのうしろにnotを置いて一般動詞

I use this pen. 「わたしはこのペンを使います。」
I do not use this pen. 「わたしはこのペンを使いません。」

自分では何もできない一般動詞は疑問文・否定文ともdoの助けを必要とします。一般動詞の姿を見つけたら「助動詞doの助けが必要」と反射的に思えるようにできるといいですね。

まとめます

be動詞は何でも自分でこなせる強い動詞
一般動詞は自分ではなにもできない弱い動詞

今日のポイントはこのイメージをもつことができるかどうかに尽きます。どうかbe動詞=強、一般動詞=弱のイメージを忘れないで下さいね。

きちんとイメージができあがれば、一般動詞があるのにdoを使わなかったりだとか、一般動詞とbe動詞がごちゃまぜになっているだとか、そういった初歩的なミスがなくなってくることでしょう。

1つの英文の中でbe動詞と一般動詞を同時に使うことはできません(接続詞がある場合を除きます)。どちらの動詞の文なのかを日本語がなくても判断できる力がつくといいですね。

さあ、本気で英語をなんとかしたいと思っている人は、覚えておくべき一般動詞50選をばっちり覚えて、be動詞と一般動詞がきちんと使い分けられる状態をまずはめざしてみてください。

この記事を書いた人

加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。