昨日から試験対策が始まりました、山王教室の陌間です。

山王教室ではここから約2週間、テストにむけて缶詰めで勉強していきます。

初日だった昨日は中1生にとって初めての試験対策。

こちらが思っていたよりも目的を持って勉強することが出来ていました。

さすがに終盤になると眠そうに目をこすったり、疲れた様子を見せていました。

が、そこはさすがの意地をみせて、弱音も吐かずに頑張り通しました

えらい!

頑張った様子をひと目見てもらおうと、保護者の皆さんに勉強している様子を撮って送ってみたところ、大変好評をいただきました。

さて、そんな彼らを目にしながら思うのは家でも同じように勉強できるのかな?
ということ。

自分の子どもが家でもくもくと勉強する
保護者の方ならだれしも一度は夢見る光景だと思います。

でも現実はどうでしょう。
家でゲームやYouTubeを見てだらだら過ごす姿をみて、ためいきをついちゃうことのほうが多くないですか?

でもそうなっているのって本人の意志が弱いからなんでしょうか?

「家で勉強」は高いハードル

白状しますと、私自身が学生のころ自宅で勉強した記憶はほとんどありません。

誤解のないようにあらかじめ言っておくと、塾には通っていたので勉強自体はしていましたよ。たしか宿題もあったはずです。が、塾の授業中に終わらせていたか、残って終わらせた記憶があります。とにかく家では勉強をした記憶はほとんどありません。

これは大学受験のときも同じでした。
自宅で勉強することはほとんどなく、代わりに予備校に入り浸って自分が決めたゴールをむかえるまで勉強していたのを覚えています。

なんで家でやらないかと言えば、当然といえば当然ですが誘惑が多すぎるからです。
マンガやテレビ、ゲームに音楽。今だったらタブレット1つでこれらにYouTubeもついてきます。

中学生以上ともなれば、自分の部屋のコンテンツがどんどん充実してきますから、誘惑は大きくなるばかりです。

もちろん「誘惑に負けない」っていうのは大事なことです。
でも、みんながみんな徳のあるお坊さんのように誘惑に勝てるわけではありません。
誘惑と葛藤しながらの勉強、ストレスですよね。

その点、塾や予備校などは誘惑などほぼありません
だれかの目がつねに行き届きますから誘惑に負けそうになっても注意が飛んできます。
塾では勉強しかできないとあきらめがつく分、ある意味気楽です。

だからでしょうか、うちに来ている高校生もテスト前は教室に入り浸ります。
家では絶対に勉強できない、と高校受験で悟ったそうです。

家で勉強できるのが一番だと思います。
が、まわりに誘惑が多いなら家で勉強する選択肢は捨て、勉強せざるをえない環境を選んだほうが結果うまくいくことも多いはずです。

自宅で勉強できる人だっている

当然ですが、家できっちり勉強できる人だっています。

いいですよね。コスパ最強だと思います。
家でできるなら、移動や場所にかけるコストは格段に下がりますから。

実際、教室に通っている小学生や中学生のなかにも家で勉強している子はいます。

そうしたご家庭に共通しているのは小さい頃から、勉強を日々のノルマにしている点。
どんなに忙しくても、決まりだからやる。

食事の前に○ページとか、お風呂の前にプリント1枚とか。
そのノルマ自体は重くなくても、きまりだからやるという鉄の姿勢を見せている点です。

要は家で勉強するのはあたりまえという環境を小さい頃から徹底したということ。
なんという長期的な視点。なんという鉄の意志。
おいそれとマネできないレベルです。

家で勉強ができる。それはとても素晴らしいことです。
でもそれだけが道ではありません。

家以外でも勉強できる場所があるなら、そこで勉強一本に費やすことができるならそれはそれでありなのではないでしょうか。

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。