こんにちは、富水教室の山田です。

頭を良くするにはどうすればいいのだろうか。
頭が良くなりたい。
そう思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
では、そもそも『頭が良い』とは何でしょうか。

塾という場所なので、頭が良い人ってテストで高い点数が取れる人でしょと言われそうですが、それは少し違うと思います。
漢字のテストをしました、英単語のテストをしましたといった時、そのテストで満点や高得点が取れた生徒は頭が良い生徒でしょうか。
それは、頭が良いとか良くないではなく、準備をしたかどうかだと思います。
もちろん、同じものを覚えるにも、人によってそれにかかる時間は違います。
早く覚えられる人もいれば、なかなか覚えられない人もいます。
その両者に対して、早く覚えられる人が頭の良い人とは思いませんし、覚えることが苦手な人が頭が良くない人とも思いません。
それは、暗記が得意不得意ということでしょう。
暗記が得意というのは、勉強をする上で武器にはなると思いますが、それがイコール頭が良いとは思いません。
確かに、世の中にはケタ外れた暗記力の持ち主という方はいますが、それは例外でしょう。
何かを覚えるということで勝負をしたなら、人間はコンピューターには敵わないでしょうし、それを追い求めることが頭を良くすることだとは思いません。

様々な見方はあるとは思いますが、個人的に頭が良い人とは『思考』することができる人だと思っています。
だから、頭を良くする方法は、思考を繰り返すことだと認識しています。
思考というと少々堅苦しいので、『考える』でもいいです。
考えることができる人が頭が良い人、頭を良くしたいならより多くの場面で考えるということをする。

子供達を見ていると、考えるということをやらない子が多くいると感じます。
○○の答えは△だ、ただそれを聞き暗記しようとする。

それじゃ頭は良くならない。

よく新しい先生には、「簡単に答えを生徒に教えないで」と言います。
お腹をすかせている者に魚を与えても意味が無い、魚の捕り方を教えなければ。
その場しのぎで魚を与えても、またお腹がすいた時にその人はまた別の誰かに魚をくださいと言うでしょう。
じゃあ、誰も魚をくれなかったらどうなるのか。
だから本当に必要なことは、自分で魚を捕れるように、そのやり方を教えること。

間違えました。分かりません。
それに対して、「そうか、その答えは○○だよ。」では頭は良くならない。

間違えました。
先ずやらせるべきは、自分でその解答のチェック。
模範解答と照らし合わせる、ノートや教科書を見て確認する。
そこでの思考が、頭を良くする。
それに、どこをどう間違えたのかを自分で確認できるかどうかは、その子の理解度を我々が知る術になる。

分かりません。
その一言で終わりにさせない。
同じ問題が分からないと言っても、その段階は十人十色。
どこまで分かっていてどこで躓いているのかを明確にしなければ、何をその子に伝えればいいのかが分からない。
結果、そこでただ答えを教えれば、その子はまた同じ様な場面で立ち止まる。
自分がどこまで理解していて、どことどこの橋で立ち往生しているのか、やはり考えさせることが頭を良くするにつながる。