本日から神奈川県公立高校の出願が始まりました。となれば気になるのは倍率ですよね。

ここから始まる情報戦にアンテナを張って、Twitterをこまめにチェック……とかやっている受検生のみんな。

それ、時間のムダです。

倍率を追いかけるのは時間のムダ

とうことで、結論が出てしまいましたが、大事なことなのでもう一度。

倍率を追いかけるのは時間のムダ。百害あって一利無し。

神奈川県の公立高校の場合、出願が始まると毎日出願者数が高校内に掲示されるんです。

あれ、何が目的かよく分かりませんよね。校内に貼ったところで見るのは在校生でしょう?ぶっちゃけ「今年の倍率はどんなもんかな?」なんてチェックしに行く高校生とか、どんだけ暇なの?

でも、いるんですよね、そんな暇な高校生が。それを写真に撮って、Twitterでつぶやくワケです。すると、それを集計して発表するサイトがあるんです。我々業界人は見ますよね、そりゃ。でも、リアルタイムに追っかけている暇は無いですから、僕なら仕事終わりにサッと見る程度です。

出願期間は3日間。最終日の30日には神奈川県教育委員会から公式発表があります。昔は翌日の新聞発表を待つ必要がありましたが、今は逆に新聞なんて読んでいる家がほとんど無いかわりに、県のHPから誰でも見られます。

倍率を確かめるのはそのときが最も確実です。あとは途中経過でしかありません。

さて、受検生の中にはいるんですよ、Twitterに張り付いている子が。それも3日間ずーっと。気になる情報が出るとリツイートしてみたり、直接友達にLINEで教えてみたり。友達にしてみればいい迷惑です。

断言します。

倍率を見ても合格可能性は1%たりとも上がらない

そのムダに過ごしている時間の分、合格からは遠ざかっていることに気づいて欲しい。

どうしても気になる人のために個人ブログで分析を書きましたので、参考までに。

2020年度神奈川県公立高校入試の志願変更前倍率発表!県西地域の推移を分析

受検生が倍率から分かることは少ない

残念ながら受検生が倍率を見ても、そこから読み取れる情報はとても少ないんです。だって素人ですもん。

例えば、280人の定員に350人出願したとしましょう。このときの倍率は1.25倍。ここ県西地区だったらそこそこ高い倍率になりますね。

我々プロの目から見ると、まず今後の倍率がどのように動くのかが予想できます。というのも、神奈川県は志願変更が一度だけ出来るからです。つまり、まだ倍率は決まっていないということにほかなりません。

そして、合格ボーダーラインが昨年と比べてどのように変化しそうかが予想出来ます。そのボーダーに対し、自分の生徒の持ち点がどうなるか、模試の得点推移や内申点から判断して、生徒に声がけをするのです。

しかし、受検生本人がそんなこと分かるわけありません。彼らの発想はこうです。

「やばい!70人も落ちるよ!」

どうして自分がその70人に入るかもしれないと考えるのでしょう?逆に言えば、280人は合格するわけで、不合格者より4倍も受かるんですよ。普通に考えたらそちらに入る可能性の方が大きいというのに。

そう、必要以上にネガティブにとらえてしまうのです。

逆に、280人の定員に278人出願だったらどう考えるか。

「おお、定員割れだ!ラッキー!これなら大丈夫だ」

もしこの子が受かるかどうかギリギリのラインだとしたら、きっと失敗します。なぜなら、志願変更で定員割れが解消される可能性が高いから。そして、志望校のレベルを下げた子は確実にこの子より上位にくるからです。

でも、定員割れを見たら確実に勉強の手は緩みます。これが怖い。

このように、倍率に一喜一憂するのはあまり良いことが無いんですよね。気になる気持ちはよーく分かりますけど。

倍率は先生と保護者に任せて勉強しよう

だから、受検生本人は倍率の途中経過には目もくれず、とにかく出願した志望校に思いをはせながら勉強に打ち込みましょう。

そもそもの話をしましょうか。模試などで受検する学校の合格者平均点が取れていた場合、十中八九合格するでしょう。このレベルの子たちに倍率など関係ありません。

だって、合格した子の平均ですから、合格者の半分くらいの位置にいるわけですよね?倍率が一気に2倍になったら危ういかもしれませんが、1.2倍が1.3倍になった程度では何も影響ありません。

一方、ボーダーライン上の子はどうかというと、確かに倍率が高くなったらよりボーダーが上がってしまうので、影響はあります。ならば、なおさら勉強に打ち込んで得点を上げなければ話にならないので、倍率なんかで一喜一憂している場合じゃないんですよ。

倍率についてアレコレ考えている暇があるなら、そんな難しいことは学校や塾の先生のようなプロに任せれば良いのです。普通の塾に通っていればちゃんと先生が分析して教えてくれますよ。

でも、保護者の方は気になりますよね。だから本人には勉強を頑張ってもらい、情報収集は保護者がやる。このような役割分担はアリだと思います。

倍率の分析は難しいですから、保護者の方も必要以上に気をもんでしまうかもしれませんね。分からないことは通っている塾の先生に聞いてみたほうが良いです。塾に行っていなければ学校の先生に相談しましょう。

まとめ

倍率情報は毒にも薬にもなる情報です。受検生が追いかけてもたいてい良いことはありません。

私たち塾講師や保護者の方は、サポートしかできません。勉強が出来るのは受検生本人だけなんですよ。

いろいろ雑音は気になると思いますが、ぜひサポート役と一丸になって受検へと突き進んでもらいたいものですね。

まあ、ウチの生徒にはちゃんとしかるべきタイミングで正確な情報を伝えますので、安心して勉強に打ち込んでいてください。

追記:ということでウチの生徒用に書いた県西の倍率分析記事です。よかったら。

2020年度神奈川県公立高校入試の志願変更前倍率発表!県西地域の推移を分析