緊急事態宣言が解除されました。ここ神奈川県は解除基準を満たしていないにも関わらず、総合的な判断での解除とのこと。

誰もが感じたと思いますけど、ニュースなどの報道が完全に早期解除ありきの空気になっていましたね。神奈川県民としては早く解除して欲しい反面、近所にクラスター最前線の病院があるという事実もあり、ちょっと複雑です。

ウチの塾がどうしていくかはお知らせをご覧頂くとして、指導形態を変えていくにあたって本音を語っていこうかなと思います。

いきなり安全になるわけではない

ひとくちに塾といっても、集団指導と個別指導それぞれに悩ましいところがあります。

集団指導はとにかく「密集」をいかに防ぐかが重要ですね。逆に密接はしませんから、ソーシャルディスタンスを確保出来れば意外にリスクは低いでしょう。

それに比べると個別指導は大変です。密集しない反面、隣や向かいに座って喋るという究極の「密接」ですからね。個別ブースだとそのレイアウトを崩すのが難しいんです。

幸いウチの塾は広い教室があるので、たっぷり距離を取って指導出来ました。1つの教室に先生1人と生徒2人くらいならむしろどうやって感染させるのかと言わんばかりの距離ですからね。

ただ、気になるのは「緊急事態宣言が解除になったから対面授業をスタート!」という塾業界の流れです。

僕の個人的な意見は2つあって、1つは宣言解除になったことでむしろリスクが上がるだろうな、というもの。もう1つは生徒のリスクは極めて低いだろうということです。後者は深掘りすると色々問題がありそうなのでスルーで。

いや、今まではみんな気を張って気を遣っていたので、感染予防に細心の注意を払っていたじゃないですか。で、解除になったとたん「もう平気じゃね?」となる人って一定割合いるわけです。ニュースで湘南の海の様子をご覧になったでしょ?

それがいわゆる第2波に繋がらないといいのですが。

そんな中、今までの緊急事態宣言下の厳戒態勢が無かったかのようにいきなり対面授業を普通に始めていいものか、疑問なのです

対面授業を再開したいのは山々なのですが、2週間オンライン指導を継続する判断をしたのは、そういった懸念があったからです。もちろん対面授業を即座に始める塾もあるでしょうし、考え方は色々ありますから何が正解かは分かりません。

ちなみに我が家は保育園児を抱えていますが、園からの登園自粛要請に従ってずっとお休みしていました。6月からは自粛解禁になります。僕としては休ませる理由が無くなるので行かせようと思いますが、一方で妻は子どもの安全が担保されない中、行かせて良いものか悩んでいるのです。

僕はこの葛藤が正解だと思っています。教育は大事と思っていても、不安が拭えない人もいるのが当たり前。そこに最大限の配慮をしていきたいと思っています。

自分が安心出来る環境を作る

生徒が安心して通える環境を作らなくちゃいけませんね。

そのときの物差しとして大事になるのは、何より「自分が安心できる環境」を作ることだと思います。

何しろ感染リスクの最前線に立っているのは何を隠そう我々講師ですからね。塾内で最も多くの人間と会話する機会が多いのは自分というわけです。

ウチの教室でいえば、僕自身が感染しない仕組みを作れば、もっとリスクの少ない生徒同士の感染も防げるでしょう。

そんな中、社長から秘密兵器をもらいました。フェイスシールドです。

フェイスシールド装着図

漂う無敵感ハンパない

実際にこれを装着して小学生の指導をしていますが、シールド内は曇るし、メガネ族ゆえメガネも曇るし、ただでさえヌケの悪い声はさらにこもるし、なかなかしんどいものがあります。

でも、防御力は考え得る中で最強ですね。シールドを装着して嫌でも自覚するのが、自分がいかに無意識にメガネを直しているのかということ(笑)。メガネを直そうとして何度シールドに阻まれたか……

おかげで顔に触れることもありません。

分かっていない生徒にはちゃんと説明していますが、顔さえ触らなければほぼ感染しません。ウイルスが皮膚から吸収されるなんてホラーなイメージを持っている人もいますが、そんなことありませんからねぇ。

これに加えて手指の消毒、ドアや机の消毒、常時換気、ソーシャルディスタンスの確保です。少なくとも学校より安全にはなったでしょう

オンライン化で得た大きな収穫

対面授業に戻すのを目標に環境を整えていきますが、一方でオンライン化は大きな収穫でした。

ウチのような小さな塾でオンライン化しているところが小田原でもごく一握りでした。

僕はコロナが流行を始めた2月から密かに全国の塾の対応をのぞき見して、オンライン指導に関する情報を集めまくっていました。いざ緊急事態宣言が発令されるというタイミングと同時にオンライン化に躊躇無く踏み切ったのは、そういった準備があったからです。

全教室でのLINE公式アカウント配備も進め、オンライン自習室も知り合いの先生から助力を頂いて環境を整えることができました。

特にこのオンライン自習室、生徒たちにガイダンスで説明したときは誰しも「???」マークが飛び交っていましたが、いざ習慣にしてみると、とても好意的に受け止めてもらいました。

オンライン自習室、たいへん大きなポテンシャルを秘めています

ウチの試験対策は従来2週間毎日全員が集まっていましたが、今年は絶対にそんなこと出来ません。あまりに「密集」すぎます。

それもオンラインで行えば、3密を回避して全員を指導出来ますし、僕のように2教室を管理している身としては、同時に2教室の生徒と繋がれるのは、もはや需要しかありません。

対面に勝る指導は無い

とまあ、ここまでオンライン化を賛美してきましたが、やはり限界はあるなと。それは痛感しています。

説教1つにしても、教室で受ける説教はアウェーど真ん中でのもの。逃げ道がないので響くわけです。

ところが、オンラインで行う説教は、生徒にしてみれば自宅という文字通りのホームなわけで、やはり逃げ道がありすぎるというか、ふと振り返れば自室ですから聞き流される割合が大きいんですよね。

授業も対面ならば、目線1つで生徒たちをコントロールできるのですが、動画では顔すら出ていないのでそれも難しい。お互いに入ってくる情報量が対面だとケタ違いです。

学校の様子、世間の様子などを注視しながら、慎重に対面授業に戻すタイミングを伺っていきます。そのための2週間です。仮に緊急事態宣言解除で緩んだことで再度感染者が激増するなら6月第2週あたりですからね。

そこで問題無さそうなら、いよいよ対面授業の再開。映像授業では専門の理科だけをひたすら教えていた僕ですが、早いところ他の科目もなるべく自分で鍛えていきたいんですよね、社会以外。

対面授業の再開が楽しみですね。

まとめ

いつも格好良いことを書いているブログ(笑)ですが、たまには本音を吐露してみました。

なんだかんだ言って、塾の先生は対面授業が好き。指導が伝わりやすいとか熱が伝わりやすいとかもあるけど、何より楽しいですからね。

一方でオンライン化で得た新たなツールを生かさない手はありません。

オンラインとオフラインを上手く活用して、こんなハプニングがあったけどいつもの年より伸びたね!と言わしめるくらいの指導を構築していきますよ!

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。