この仕事を始めてからもう20年になりますが、未だに保護者面談は緊張します。たぶんそれは保護者の方も同じだと思いますが、やっぱり面と向かってお話しするのは誰であれ緊張しますよね。

こちらとしても言うべきことは言わなければいけませんし、言うからには大きな責任を伴いますから緊張感を失ってはいけないと思います。

さて、らしくもなく真面目な話からスタートしてしまいましたが、今回の面談を普通にやろうとしたら別の意味で緊張感が出てしまいます。

そう、感染のリスクですよね。

僕は子どもと炎天下の公園で遊ぶときもガッチリマスクをして臨むくらいの意識高い系保護者(笑)ですので、保護者の方と近距離で対面してお話しするなんて恐ろしいことはできません。それは双方にとって精神衛生上も公衆衛生上もよろしくありません。

夏期特訓の体験申込も、カウンターではなく教室の後ろに座って頂いて対応したくらい徹底しています。だからお願いだから気軽に距離を詰めてこないでくれ生徒たちよ。

感染予防のためリモート面談に初挑戦!

そこはオンライン指導をこなしてきたウチの塾、今回もZoomの出番です。

感染予防のため、保護者面談は原則リモートで行うことにしました

ネット環境が無い方や、どうしても対面を希望される方は教室で実施しましたが、僕の担当する2教室のご家庭は全員リモートで実施できました。

さて、実際にやってみると分かることがたくさんありますね。今回はご家庭へのフィードバックを兼ねて、リモート面談をやってみて気づいたメリットを4つ、デメリットを4つまとめてみようと思います。

全部で8つ。多すぎ?

リモート面談のメリット

なんとなくにじみ出ているかと思いますが、僕は基本的に何でもオンライン推奨派。ネット依存と言っても過言ではありません。

電話しか受付しないお店には行かないですし、ネットで買えるものは全部ネット。唯一オンライン飲み会だけは馴染めません笑。

そんな立場から見たメリットです。

感染の危険が0

今回のクリティカルな目的は感染予防です。リモート面談なら100%感染リスクはありません

普段の面談だと、教室の机を2台突き合わせてお話しするわけですが、距離にしてたった1.5mもありません。いくらマスクをしているとはいえ、このご時世そんな距離で10分も20分も会話をするなんてありえません。

おかげで安心してお話しすることができました。

時間の拘束が最小限

普通の面談の場合、教室への移動時間+待ち時間+面談時間で軽く1時間くらいになっていました。

リモート面談の場合、移動時間が0になるのが大きいですね。ちなみに僕は待ち時間もゼロにしたかったので、「予約時間ピッタリに開始します」と事前に伝えておきました。

というのも、Zoomに入室すると待合室に入るのですが、いつ呼ばれるのか分からない状態だとずっと画面の前で待ってなきゃいけないですよね。自分が待たされる側だったら凄いストレスだなと思いました。

どんな早く待合室に入っても、時間まで呼ばれないと分かっていれば家事の1つもできるじゃないですか。これはとても嬉しい。僕だったら超嬉しい。

ちなみに、面談に来てもらう側の僕らからすると、せっかく足を運んで頂いたのである程度たくさん情報提供しないと!という意識がはたらいてしまいます。それがエスカレートして延長してしまうことも多々ありました。

リモートの場合そういった忖度がないので、キチンと用件が伝わったら気兼ねなく終わりになります。

今回の面談で次の方に影響が出てしまったのはたったの1件、それも20秒オーバーくらいでしたので、たいへんスマートでした。

場所の制約がない

2教室を管理している僕の立場からすると、リモート面談なので教室にいる必要がないのが助かります。螢田教室のご家庭の直後に板橋教室のご家庭を面談する、なんてことが当たり前にできたわけです。

今まではどうしても教室にいないといけないので日程の制約が大きかったんですよね。だから都合のつかないご家庭がどうしても出てしまったのですが、今回はそういった心配はありません。

ほとんどのご家庭を希望の日時に案内することができました。

ただ、リモート面談だからといって自宅からやりたいかといえば、絶対に嫌です笑。

やはり教室じゃないと塾講師モードになりません。こういったメリハリのついた切り替えって重要なんですよね。

保護者がリラックスしてる

面談にいらっしゃる保護者の方にしてみれば、塾の教室はアウェーです。一体何を言われるんだろうとビクビクされている方も少なくありません。

僕らからしてみれば、お子さんについて、勉強について、胸襟を開いて話し合いたいわけです。保護者の方にはリラックスして頂きたいところ。

リモート面談ならご自宅から繋ぐので文字通りホームです。

それもあって、結構リラックスされている方が多く、普段より保護者の方にたくさん話して頂けたように思えます。

いやー、職業柄マシンガントークをしてしまうきらいがあるので、できるだけ意見「交換」をしたいんですよね。今までよりだいぶ充実した面談になったご家庭が多かったのが印象的です。

リモート面談のデメリット

まあ、良いことずくめではありませんよね。オンラインのネガティブな面があるのは事実。そのデメリットを挙げてみましょう。

高速なWi-fi環境が必須

実はZoomの仕様上、ある程度低速なネット環境でも使うことはできます。映像が途切れることはまずありません。

ただ、顕著に差が出るのは「音声」なんです。回線が遅いと音が途切れて聞こえなくなってしまいます

僕が担当した全家庭で「繋がらなかった」は1件もありませんが、「音がよく聞こえなかった」は3件ありました。

ちなみにWi-fiの速度が遅い原因は、回線のプランより古いルータであることが多いです。安くても良いのでルータを新しいものに変えるだけで劇的に速度が改善されることが多いので、数千円の投資はコスパ良ですよ!

実際にオンライン指導を始めたとき、板橋教室で測定した速度がこちら。

ビフォー

結構プチプチネットが切れてたので、オンライン自習室とかできるのかな?と不安でした。

その後、ルータを新しいものに変えるだけで速度が改善されました

なんということでしょう

ちなみに我が家のルータは3万円くらいのそこそこお高めのものを投入しているのでなかなか高速です。

個人的なイチオシはauひかり

正直こんな速度全然必要無いんですけど、まあ趣味ということで。ちなみに僕はauひかりの回し者ではありません。

ネットも新しいプランにすると速くて安いなんてことが当たり前にあったりしますので、この機会に見直してみるのもいいと思います。何の宣伝!?

熱が伝わりにくい

僕の担当教室では「対面じゃダメですか?」とおっしゃるご家庭が1件ありましたが、「リモートでやります」とお願いしました。今回は感染防止を徹底したかったからです。

他の教室では「オンラインでは熱が伝わりにくい」とのことで対面の面談を行ったケースもあったようです。

まあ、確かにリモートよりも対面の方が伝わってくる情報量がケタ違い。表情、目線、声色、声量やその息づかいまで対面なら伝わってきます。

僕らもそういった空気を感じながら話を進めていくので、対面の方が当然良いのは確かですね。あとはリスクとの天秤でしょうか。

内緒話がしにくい

Zoomに慣れている方は、あるアイテムを必ず使うんですよね。

それが「ヘッドホン/イヤホン」です。

僕も使っています。ヘッドホンにマイクがついているので、聞き取りやすいですし自分の声も綺麗に拾ってくれます。

安価なAnkerのヘッドホン(言ってみたかった)

何より、会話内容が外に漏れません。

ただ、7割のご家庭がヘッドホン無しで面談をされていました。すると、近くにいる家族に内容がダダ漏れなんですよね。

教室での対面で行う面談の場合、生徒本人には聞かれたくないような相談を受けることもしばしばあります。それがどうでしょう、リモートだとヘッドホンが無いとそういったナイショ話は一切できません

逆に家族全員で面談に参加することもできてしまうのですが(実際にいらっしゃいました)、そういった方はレアで、親御さん的には聞かれたくない話ができなくてもどかしさがあったのかもしれません。

家が映ってしまう

Zoomあるあるですが、家が映ってしまうんですよね。ある意味僕らが土足でおうちの中に踏み込むようなものです。

正直言って話の内容に集中をしているので、個人的にはまったく気にしていません。「和室だなー」「洋室だなー」くらいにしか思っていないですね。

ただ、みなさん背景にはかなり気を遣われている方が多かったんだろうな、と思います。ほとんどの方が壁を背にお話ししていましたので。

ちなみにお部屋の様子がガッツリ映っている方も2,3件ありましたが、もれなくステキなおうちでした。うらやま。

まとめ

さて、今後どうしようかな?というのが正直なところです。

もちろん新型コロナの脅威が去るまでは第1の選択肢に上がるとは思うのですが、感染が収まったとしても、メリットが多すぎて全面的に対面へ戻すのが惜しいところ。

保護者の方からのフィードバック次第ではありますが、うまく希望に応じて併用していく方向性が良いのではないかと現時点では考えています。

それにしても瓢箪から駒、怪我の功名、今回のコロナ禍でウチの塾は色々とチャレンジをしているので、効率・効果の面で従来の方法に勝る手法がいくつも発見出来ます。

良いものは残し、変化を恐れず生徒の成績アップにつながることを模索し続けていきます。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。