中学3年生は入試対策まっただ中ですが、気がつけば中学1・2年生もテストまであと3~4週間に迫ってきました。

特に僕が担当する教室は、いち早く2月上旬にテストがあるため、充分な進度を確保してきました。中1は全科目教科書内容を終えていますし、中2も次回で終了。

さて、僕は2つの教室を担当していますが、それぞれの中学校の進度が両極端なんですね。今回は速すぎる学校と遅すぎる学校の注意点について触れておきましょう。

結論としては、どっちも危ういのですが。

進度が速すぎる学校

大前提として、今年度はコロナ禍によって2ヶ月間休校がありました。さらに言えば、3月から休校していたので、ほとんどの場合、前の学年の内容すら終わっていない状態です。

学校が再開して、まずは前の学年の残った部分から始まりました。

この状態からスタートして、ある中学校の1・2年生は冬休み前の時点で昨年より進んでいました。2~3ヶ月短いにも関わらず、すでに昨年より進んでいる。ページ数を計算すると、例年の1.5倍近くのスピードで授業が進んだことになります

ついて行かれない生徒が続出

中2生はともかく、中1生は勉強の習慣すらついていない状態からいきなり全力疾走です。習った内容をどう定着していけばよいのかわからず、復習をする暇もなく、どんどん学校は先に進みます。

結果、ついて行かれない生徒が続出しています。それは数字上でも明らかで、英語や数学の平均点は4割程度しかとれていません。

学年が上がるとさらに格差が開く

英語や数学は積み上げの科目ですから、前の学年でつまずくとかなり尾を引きます。このままでは現時点の差は開いていく可能性が高いと考えられます。

今年は夏休みが短かったこともあり、復習の機会がことごとく失われているのも痛いところでした。

学校がハイペースにならざるをえない、これは状況を考えると致し方ありません。終わらないよりはまだマシですから。

ただ、現時点でついて行かれていないなら、一刻の猶予もありません。塾に通うなり、演習の量を増やすなり、何らかの対策が必要でしょう。

進度が遅すぎる学校

さて、一方遅すぎる場合はどうでしょう。

実は上記の速すぎる中1・中2に対して、同じ学校の中3生は特定の科目であり得ないほど授業が遅いのです。

例えば数学。入試まで1ヶ月を切っている状況ですが、まさに本日入試に出題される範囲が終わったという……週末に定期テストが迫っているから間に合わせたのでしょう。

ちなみに、公立高校入試で100%出題される「三平方の定理」を利用した空間図形の授業はたった2回で終わったそうですよ。2回って。

これでは戦えません。

当学院は決して進度の速い塾ではありませんが、それでも12月に入った時点で教科書内容は既に完了しています。このように、塾に行っている子なら何の問題もありません。

学校だけで受検を乗り切ろうとしている子は、自学で教科書を進めない限り絶対に間に合わないペース。コロナ禍で無くても例年似たような状況ですが、今年は輪をかけて遅いので、かなり苦戦は必至でしょう。

翌年度に食い込むリスク

他の中学校では、例年通りのペースで進んでいるところもあります。

これは遅すぎです。

何しろ2ヶ月少ないのですから、例年のペースで進めたら2ヶ月分が次の学年に食い込んでしまいます

何が怖いかというと、その学校で過ごしている限り何の問題も無いのに、入試になったとたん大きなハンデになってしまうこと。そして、それに気づいていない人がいるということ。

その中学校の定期テストは穏やかな進度なので、ある程度平均点も高く、一見問題なく感じてしまいます。ただ、現状のペースではどう考えても教科書が終わりません。

まあ、次の学年で続きをやればいいわけですね。5月くらいまでそれを進めて、いよいよ6月から本格始動でしょうか。

でも、ゴールはどの中学校でも同じ。公立高校入試がデッドラインです。

必ず最終学年にツケが回ってきます。それなら、まだ中1のとき速すぎて苦労した方がマシというものです。復習を頑張ればいいのですから。

最終学年になっていきなりハイペースで進められてしまうと、復習をする猶予さえ残されていません。その状態で他の中学校とガチンコ勝負をしなければならないと考えると、圧倒的に不利なのは否めません。

まとめ

いずれにせよ、コロナ禍でまともに授業ペースを確保するのは難しい。学校の先生の苦労……お察しします。

ただ、生徒は在籍する中学校の進度に依存しなければならないわけですから、なんとか理想的なペースの学習で備えはしておきたいところです。

我々学習塾はそういう意味でペースメーカーとしての機能を果たしていると自負しています。

この先もまだまだ何があるかわかりませんが、生徒たちの学習ペースに淀みが出ないよう、打てる手はすべて打っていこうと日々備えておきます。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。