広さを体感

a(アール)やha(ヘクタール)などの広さを実際に体感してみよう、ということで、一夜城に行ってきました。

生憎の雨でしたが、めげずに巻き尺を持って測ってみました。

まずは1㎡

1㎡を巻き尺で測り、棒で囲ってみました。1㎡を見慣れているようで、きちんと測って1㎡というのは、初めてです。

広場に来て1㎡はほんのちょっと、小さく感じられます。

次は1a(アール)

次に1a(アール)10m四方を測り、巻き尺で囲ってみました。「へえ、こんなに広いんだ。」というのが、生徒たちの感想です。

こうやって、巻き尺で囲ってみると、1辺が10mの正方形の中に、1㎡がいくつとれるかハッキリとわかります。10×10=100個です。

そして、それをノートにメモします。

1haにチャレンジ

最後に1haを測ってみることにしました。持ってきた巻き尺は50mのもの、棒を立てて、そこから50mを測り、その場所から更に50mを測りました。

100mの長さというのが、これまた長い。公園の端から端まででやっと100mです。1辺は測りだすことができたのですが、正方形を形作るもう一辺は距離が足りず測ることができません。この中に1アールは10×10=100個取れます。

実際やってみるとはっきりとつかむことが出来ます。

アールの語源は

そもそもa(アール)の語源は何でしょう。実はラテン語のアーレア area(空き地)に由来するそうです。

広い空き地を表すのに使われたのがこのアールという単位なのですね。

国際標準単位では足りない

国際標準単位 1㎡ 1㎢ の間には1000000倍の広さの違いがあり、あまりに2つがかけ離れています。

それを補うために使われているのが a(アール)やha(ヘクタール)です。

それぞれ1㎡の100倍の広さ,10000倍の広さで、丁度それぞれの100倍になっています。

間を補うのには都合の良い単位、だから多く使われているのでしょう。

東京ドームは何haか

こうして実際の広さを測ったとき、ひとりの生徒から『それなら東京ドームは何haなのかなあ。』という質問が出ました。

『何haか?』と、『ha』という単位が自然と口から出てきたのは、実際に広さを体感したからだと思います。

調べてみると東京ドームは建築面積 / 46,755 ㎡ 約4.7haです。

今日来たこの広場の約6倍くらいの大きさです。近くにある広場に置き換えてみると、東京ドームの広さが身近なものとして体感できます。

坪や畳は

調べていくと、次々と疑問が湧いてきます。

それでは、日本で使われている『坪』や『畳』はどの位の広さなんだろう?

こうやって興味を持ってもらえれば、ただの紙の上での理屈としての単位が、現実に結びついた興味深いものとなっていきます。