こんにちは、富水教室の山田です。
城北中のみなさん、第1回定期テストお疲れ様でした。
さてどんな結果が出るか、楽しみですね。
白鴎中は今日からテストですね。
あと2日間、頑張って下さい。

神奈川県の公立高校入試、Sのつく大手学習塾が快速で飛ばし、その後を他の大手学習塾が追走、そしてその後ろに断然の一番人気学校、人気の学校を追うようにして各個別指導塾や塾には通っていない子供達、その更に後方を、引退までは部活命組、といったところが、毎年の展開ではないでしょうか。

今年の当レース、ご存知のように乱ペースとなりました。

中段待機の一番人気学校、これが、3コーナー手前で突然外に大きく斜行(休校)、一番人気を後ろからマークしていた各馬(個別組やnon通塾組)は、そのあおりを食らって急ブレーキ、中には完全に止まってしまったというところもあります。
予想だにしない展開に、大きく場内がざわめき、前を行く大手学習塾組もレース中止かと後方を振り返りペースダウンを強いられる。
ただ、不利を受けた後続とは違い、先行勢はすぐに体勢(態勢)を立て直してレースを再開。
外ラチ近くまで斜行した一番人気学校は、先行勢の再開からかなり遅れて(3ヶ月程)の再スタート。
ハイペースではないのに、前代未聞の超縦長という異例の展開になった。
人気を背負った学校としては、このまま後方でゴールをむかえる訳にはいかない。
リスタートした今、猛然とまくりをかけてきている。
授業もしないで課題(宿題)だけ与え、はい確認テスト、そんなところもある。

さてこのレース、いったい有利な脚質はどれなのか。
当然、『先行』だろう。
東京のように、一番人気のペースを考慮して、大幅にゴールライン(入試の出題範囲)を変更するといった大鉈を振るうこともあるだろう。
しかし、そうだとしても、併走や追走では、まずレースには勝てない
なぜなら、神奈川は2月中旬に学力検査があるにもかかわらず、学校が見ているのは1月末
そんな時期まで併走・追走していたら、ムチも振るわずゴール板を通り過ぎてしまう。
4コーナーを回って最後の直線でムチを振るう(入試対策)には、どう考えても『先行』するしかない。

では、『逃げ』はどうだろうか。
スローだハイだと関係なく、影をも踏ませぬ逃げ切り勝ちができるのは、一部のエリートだけだろう。
学校というところが内申というキーパーツを持っている以上、そこをマークしつつの逃げとなるので、そう誰でもできることではない。
限られたものだけが出来る戦法ではなく、いく気さえあれば誰でも出来る効果的な戦法(脚質)、やはり『先行』以外にないだろう。

手前味噌になってしまうが、だからエコール学院のカリキュラムは好きだ。
4コーナー手前までは先行しながら一番人気をマークする。
先行と言っても、半馬身か1馬身だけ(学校より1週2週先に授業するだけ)の先行だ。
そして、4コーナー(3年の夏)から徐々にポジションを上げていく(教科書の内容をドンドンと進める)
4コーナーを回り最後の直線に入った時(第3回テスト終了時)に、馬群の中(教科書のやり残し)にいては脚を余す(入試対策が十分にできない)。
その時点で前方をクリアにするために、4コーナーから仕掛けに入る。
直線に入ってからは一気にラストスパート(入試対策)
強いものが強い勝ち方をするとかではなく、上手いレース運びで力を出し切らせる。
この上ない戦法(カリキュラム)だと思う。
non塾生の中にも、力のある(自分で予習ができる)子はいるだろう。
そういった子達には、ぜひこの戦法で戦って欲しいと思う。

逃げ・先行・差し・追い込み、高校入試に有利な脚質(勉強の進め方)、それは間違えなく『先行』です。

参考までに。
では、大学入試は
これは間違えなく『逃げ』!
できるなら、『大逃げ』がいい。

とにかく高1。

入試が終わった中3や入学したばかりの高1なら分かると思いますが、まず勉強しません。
周りが勉強しない時期に最低限だけでもやれば、簡単に結果は出ます。
しかも、どう考えても高1高2高3、内容が簡単なのは高1。
そしてそして教科数、高1が最も多い。
教科数が多いということは、5を取れるチャンスが多いということ。
教科数が少ないとは、5を取れるチャンス、挽回できるチャンスが少ないということ。

周りが勉強しない時に、内容が最も簡単な高1で、より多くの5を取る、これが、大学入試に有利な脚質(勉強の進め方)『逃げ・大逃げ』です。

この記事を書いた人

山田 明史