小田原市の中学校では先週から中3生の成績が返されています。
多くの中学校が今週進路に関する面談を行っているところです。

面談で話される内容はおおむね次の2つ。
1.私立の受験校について
2.公立の受検校について

この学校面談、受ける上で注意しておきたいことがあります。
もうすでに面談を終えた人でも十分役に立つ内容だと思いますのでぜひ読んでみて下さい。

私立の受験校について

私立の受験校については山田Tがまとめてくれていますのでそちらをご覧下さい。

11月中に私立高校の受験校を決めなければいけないと聞きましたが、本当でしょうか?はい、本当です。

要約しますとこの面談で私立の受験校は完全に決定します
以降で変更することはできません。

まだ面談を終えなくて、私立の受験校を決めかねている人はほんとに急いで下さい。
後の3年間を過ごすかもしれない学校選びです。
慎重かつ冷静かつ素早く決定しておきましょう。

公立の受検校について

さて一方の公立について。
公立高校の受検校はこの面談では決まりません
どこを受けようとしているか、その確認でしかありません。(実際出願することにはなりますが)
受検校の最終期限は令和3年2月4日(木)~2月8日(月)の志願変更期間まで。
それまではどこに出願しても変更が可能です。

もちろん早い段階から受検校を決めておくに越したことはありません。
ただ模試の状況や勉強の手応え次第では受検校を上げたり、下げたりも十分ありえます。
直前まで志望校を決めることができるのが公立のメリットでしょう。

その意味で学校面談では注意しておきたいことがあります。

それは

面談で提案された志望校を真に受けすぎない

加藤Tが以前こんな記事を上げてました。

中学校の先生の進路指導がひどすぎるという話

こんな極端な例は滅多にないことを祈ります。

あるいはだいぶ前に聞いて驚いたのは
「塾に通っていますか?だったら塾の方で詳しいことは聞いて下さい」
と学校の面談で言われたケースがあったことです。
だいぶびっくりですよね。

そんな先生はほとんどいないにしても、多くの学校の先生は割と低めの志望校を勧めてきます。

その主な理由としては
1.生徒を不合格にしたくない。
2.生徒の得点力が考慮できていない。
3.データ不足?

が考えられます。

学校の先生の中にはチャレンジして敗れるよりも確実に進学できた方が幸せと考える人も少なくありません。
そうやって慎重過ぎるくらいの判断をしてしまうのも、生徒の得点力を把握しきれないからです。

とはいえこれは仕方ありません。
塾ならば何度となく模試を行っています。
得点の上がり下がり、伸びる余地などを判断するためのデータ量が違います。

学校だって定期テストをしているから実力が判断できるのでは?
と考える人もいるでしょう。

ところが学校のテストは試験範囲が決まっているので実力を判定するのには向きません。

もちろん学校では実力テストとして模試を実施しています。
ただし実施する間隔が広いのと人数が多すぎるので一人一人の実力を把握するのは至難の業です。

だから低めの志望校提案につながるのでしょう。

何度も言うようですが面談で伝えた志望校は変更することは可能です。
ですから、自分が志望する学校は堂々と伝えましょう。

で、伝え終えたら志望校で悩むのはいったん中止

公立高校入試まで残り76日。
ここから受検生にできるのは得点を上げることだけです。

模試を受け、問題にあたれるだけあたって、1点でも多くの点数を稼ぎましょう。
そして志願変更前にそれまでの結果を冷静に見返して、志望校の最終決定をすればいいのです。

学校の面談を一つの区切りとだけとらえ、たんたんと得点力を磨いていきましょう!

この記事を書いた人

陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。