先月6月11日に東京で入試の出題範囲が狭まることが発表され、その後を追うように神奈川県でも出題範囲が狭まることが発表されました。
東京都では英語の関係代名詞や数学の三平方の定理など、高校の授業でも使う重要な単元が削減されたため、かなりセンセーショナルに報道されました。
神奈川県もそれに続くのではと一部で話題になっていましたが・・・。

7月3日(金)の今日、具体的な範囲について公式に発表されました。↓

令和3年度神奈川県公立高等学校入学者選抜等における学力検査の出題範囲等について

東京に比べ、削減された範囲はせまい

結論から言うと、来年に行われる入試から削られる範囲は小規模にとどまりました。
県のホームページから削除される範囲をかいつまんで紹介すると

科目削減される範囲
英語中3で新たに習う単語
国語中3で新たに習う漢字
数学資料の活用(標本調査)
社会公民分野 私たちと国際社会の諸課題
理科科学技術と人間・自然と人間

それぞれがこれまでの入試にどのように出題されてきたかを確認すると次のようになります。

英語

影響をうけるのは問1リスニングの一部と問2の英単語の書き取り問題でしょう。
今回はその範囲から単語に中3で新たに習う単語は外されることになりました。
とはいえ、例年3つの単語が問題になっているだけで、その上出題される単語も3年間で習う単語がバランス良く出題されていることから今回の変更が入試問題を大きく変えることはないでしょう。
長文などで神奈川県特有の回りくどい言い回しが増えるくらいの影響はあるかもしれません。

国語

今回の変更が関係してくるのは問1の漢字の読み、書きに関する問題です。
過去の出題傾向からみても、難解な漢字を出題するというよりは誰もが知っている漢字について問うことが多いので、こちらもほぼ影響なしといって問題ないでしょう。

数学

資料をあつかう問題は2015年問題を皮切りにかなりの頻度で出題されてきましたが、今回削減された標本調査に関しては出題がありません
つまりもともと出題される可能性が低い単元が削除されたことになります。

社会(公民)

公民の範囲から削られた単元は現代社会の課題に関わる部分です。
実にうまい部分を削ってきたなというのが第一印象です。
というのもこの部分は公民の教科書で新たに習う部分が非常に少なく、中1・2年生で学習した地理や歴史の内容をまとめているような単元なのです。
つまりこちらも大幅な変更は起きないでしょう。

理科

過去の出題例でいくと問2や問4でまれに出題されてきた範囲で入試では軽視されている分野です。
社会と同じくそれまで学習してきた内容を視点をかえて再登場させるような分野であるため、いかようにも出題は可能な範囲です。

結論 出題傾向に大きな影響はなし

ごく簡単にまとめただけではありますが、上にも書いたように削除された範囲の多くは元々入試に出題されることが少ない単元です。
あるいは新しい何かを学習する単元というよりも、それまで習った知識を別の角度から結びつけるようなものばかりです。

ということで出題傾向に大きな変化はないでしょう。
出題範囲が変わることで、どう対策したらいいか不安に思っていた人もいたでしょう。
ですが、これまで実施されてきた入試と同じく過去問での対策が可能です。

といっても削られた範囲が狭いということは、例年よりもかなりのスピード・密度で学校の授業が進むことを意味しています。
そうしたハイスピードの授業において行かれないよう、全力で集中して授業を受けていきましょう。

この記事を書いた人

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陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。