まだ緊急事態宣言も出ていなかった4月に、こんなブログを書いていました。

新学期はどうなる?中学校の休校明けを色々と予想してみる

休校が明けて一ヶ月。僕の直感で書いたブログの答え合わせをしてみたら、さすがに大きく外してはいませんでした。まあ、直感と言っても二十年以上業界にいるわけですし、的外れなワケないんですけど。

予想より恐ろしかった

まずは先日のブログを引用しながら軽く答え合わせをしてみます。

夏休みはどうなる

いわゆるお盆休みに1週間ほど休んで、あとはカレンダー通りになる、そんなところでしょう。

さすがに小田原市は鬼では無かった。3週間も夏休みがあります。……本来6週間ある夏休みは半減したわけですが、うまく前後で削ってきたので、意外と短くなった感はないのかもしれません。

夏休みの宿題はどうなる

夏休みが半減したので、宿題がどうなるのかは気になるところ。

夏休みが無いということは夏休みの宿題もありません。

こんなことを書いていましたが、実際にはどうなんでしょう。とある教室の生徒に内偵に行かせたところ、予想通り理科の自由研究が無くなるとのこと。

やはり提出物で稼ぐ子にとっては大打撃です。反面、テストの得点勝負に強い子が大きく成績を伸ばしてくるでしょう。

授業ペースはどうなる

当然ハイペースで授業をやる必要があるでしょう。数学なら、基本的な解き方を説明したら演習をカットして次の分野に進む。塾でやってることを想定してサラッと解説して進む。こんな対応が考えられます。

確かにその通りになっているのですが、実は僕の予想よりはるかにとんでもないことになっていました。

ある中学校の1年生は、英語でProgram5を学習しています。ちなみに去年の今頃はProgram3と4あたりでしたね。速いですね。

テストの回数はどうなる

問題は、5月にスタート出来なかった場合です。あまりに短期間でテストが小刻みに行われることになってしまうため、テストの回数が減る可能性もあります。

うん、これはほとんどの学校で減りましたね。7月にやって9月のテストをスキップする学校もあれば、最初のテストが9月という学校も多数あります。

9月にテストをやる学校の場合、1年間の序列がその1回で決してしまうと考えて間違いありません。範囲が膨大ですし、出遅れるとやり直す内容が多すぎて挽回がとても難しい。絶対に失敗出来ないテストです。

特に中3生は入試への影響が大きすぎる。夏休みに全力で勝負をかけるべきでしょう。

高校入試はどうなる

最後に入試について。

ちなみに、日程も範囲もそのままという可能性は否定出来ません。

さすがに日程を3月にずらして対応するだろうなと思っていたら、そこはさすが予想をぶっちぎる神奈川県、日程はビタ一文譲らず例年通りとか。先日範囲が削減されることを発表しましたが、実際に出題されている範囲とは無関係なものも多く、事実上ほぼ影響なし。

まさかとは思いましたが、日程も範囲も(ほぼ)そのままということに。塾としては何も困りませんし、むしろ歓迎ですが、塾に行っていない子たちはいったいどうすれば良いのでしょう。

まあ、考えても詮無きこと。僕は淡々と学院生を鍛えるのみです。

猛烈な勢いで進む学校

さて、さっきサラッと書いた「ある1文」をどう捉えたかで、そのご家庭の教育力が見えてきます。

ある中学校の1年生は、英語でProgram5を学習しています。ちなみに去年の今頃はProgram3と4あたりでしたね。

いやいや、どう考えて異常でしょ!?このヤバさが伝わるでしょうか?

キチンと説明しますね。去年は4月から普通に授業をやっていたので3ヶ月間でProgram3と4あたり。今年は6月から分散登校が始まったばかりでもうProgram5。その速度、3倍以上!

この異常なペースについてこられる生徒がどれだけいるのでしょうか?しかも英語って、理解して終わりじゃ無いですよね?いちいち暗記もしていかないとダメですからね。

小学校で暗記らしい暗記をしてこなかった中1生が対応出来るとはとうてい思えません。

まだ内容に余裕がある中1ですらこの状態です。2月に入試が決定している中3たるや、もっと熾烈な状況になっているわけです。

これでもまだ「学校のペースに任せておけば安心」と思えるでしょうか?一部上位の子や塾で予習を進めている子以外の、「普通の子」には極めて荷が重いでしょう。

短い夏休みがもたらしたチャンス

じゃあ夏休みに取り返せばいいわけですけど、そう簡単な話じゃなさそうですね。なにしろ夏休みそのものが半減してますから。

そして、それに合わせて多くの塾が夏期講習も短縮しています。中には生徒の負担を考えて夏期講習を実施しない塾もあります。充分な進度が確保されていて、生徒たちの自学力が高いならば、全く問題ありません。

じゃあウチの塾はどうするの?と言われれば、反対のことをするしかありません。つまり、夏期講習(ウチは夏期特訓ですが)をいつもより充実させるのです。

自塾の生徒たちは、まだまだチャレンジャーの立場である子がほとんど。一部の子を除き、トップクラスを狙うべく塾に来たというより、勉強面に不安を抱えて塾の門をくぐってきています。

そんな彼らをここで鍛えずしていつ鍛えるのか。未曾有のチャンスなのです。

周りに差をつけるためには

周りが休んでいるときに勉強する。周りが勉強しているときにもっと勉強する。

ライバルを抜き去っていくには、これしかありません。

勉強ができる子がなぜできるようになったのか、それはできない子が遊んでいるとき努力をしていたからに他なりません。

その原動力はさまざまですけどね。小学生のような幼いときには家庭の強制力が必要ですし、高学年になってくるとプライドも大きくなってきます。要は「できる奴だと思われたい」という意識が、周りが遊んでいるときに机に向かわせる力になるのです。

だから、ここから伸ばして行こうとするならば、何かしらの原動力が必要です。

先んずれば人を制す

学校がすさまじいスピードで進んでいる。ついて行くのに苦労している子が多い。夏休みが短くて挽回が難しい。テストの範囲がべらぼうに広い。

これらを困難な壁ととらえるか、千載一遇のチャンスととらえるか。ウチの生徒には絶好の機会と考えて欲しいのです。

世の中が休校期間だったとき、オンライン指導でどんどん勉強していた学院生たち。

それを考えると、夏休みはその分緩くしてあげてもよいかもしれません。

ですが、夏休み頑張った結果テストで爆上げできるとしたら?内申を一気に上げられるとしたら?ライバルに勝てるなら??

せっかくオンライン指導で予習を進めて行った結果、学校の授業をしっかりこなせるようになっているのです。

先んずれば人を制す。そのまま突っ走らなきゃ勿体ない!

まとめと余談

実は休校期間に生徒たちを見ていて、「彼らはもっと頑張れるんじゃないか?」と感じたんです。

オンライン自習室で昼から毎日勉強している一方で、塾の外を通り過ぎる自転車の集団もいるわけで。

学校がないというこの上なく緩い期間に真剣な勉強ができた、それなら夏休みだって頑張れるんじゃないかと。

夏休みが始まるより一足早く始まる夏期特訓、エコール生の底力をもう1段階引き上げてやりたいと思いながら心を鬼にして指導していくつもりです。

まあ、元々鬼という噂もありますが。

さて、余談というか、今回のオチ。

そういえば答え合わせしなければいけないものがもう1つ残っていました。

今まで夏休みとカブって全スルーの憂き目にあっていた「山の日」がその存在感を遺憾なく発揮することになるかもしれませんね。

結局短くなった夏休みにカブっていたので、今年も「山の日」の存在感は空気と化すことが決定しました。山の日さん本当におつかれさまです。

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。