各高校で指定校推薦の結果が続々と出ているようですね。僕は今年たまたま高3生を抱えていないので気楽なものですが、高2生たちの行く末を今から案じています。

ブログも指定校推薦関連がよく読まれていますね。特にこの2つの記事はたくさんアクセスを集めています。

指定校推薦の志望動機の書き方を解説!受験生は「あるミス」に注意しよう
指定校推薦の制度が丸わかり!大学を目指す高校生は必ず知っておこう

ちなみに現在「指定校推薦」というのは通称で、正確には「学校推薦型選抜」の「指定校制」と言います。でも誰にも通じないので、今まで通り指定校推薦と呼びますね。

さて、今になって痛感している高3生はたくさんいるんじゃないでしょうか。

指定校推薦は簡単に目指せるものじゃないってことを。

指定校推薦は一般入試より簡単?

高校生のみなさん、もしかしてこんなこと考えてませんか?

「とりあえず指定校推薦を狙っておいて、無理そうなら一般入試で受けよっかな」

ウチの高校生に聞かせたら「指定校推薦ナメんな」と言われそうですが、僕も全く同感です。

指定校推薦は「とりあえず」で目指せるほど甘いものではありません

高1の最初から2年半、ずっと努力し続けた子へのご褒美として、一般入試では入れないようなハイレベルな有名大学へ合格出来るのです。

ということで、失礼を承知で正直なことを言うならば、「指定校推薦が無理になるような成績なら一般入試なんか受かるわけない!」というのが真実です。

一般入試で受けるならなおさら高い学力をつけておかなければいけないので、どちらにせよ高1の最初からキチンと勉強し続けないといけないのは同じですからね。

指定校推薦に向いていない人

この条件に1つでも当てはまっている人、おそらく指定校推薦を目指しても上手くいかない可能ですが高いでしょう。

勉強より優先するものが多い人

部活動が終わって家に着くともう19時過ぎ。高校生はそのくらいが当たり前でしょう。

食事をして、風呂に入り、それだけで20時を過ぎます。

そこから高校生たちは毎日「選択」を強いられます「勉強」「ゲーム」「スマホ」「趣味」「睡眠」…挙げていったらキリがありません。

このとき、まずスマホをいじり、ちょっとゲームをして、動画を見て、何となく眠くなってきたけど仕方ないから勉強するか……という勉強の優先度が低い子の場合、指定校推薦を狙うのは無茶です。

日々の予習も必要、鬼のようにある小テストの準備も必要、それに加えて自発的に問題集を解き進めていくのも欲しいところ。

こう書いてしまうと、毎日ひたすら勉強し続けなければいけないように見えてしまいますね。

その通り。

高校というのは、自分と同じような学力のメンバーで競争する場。勉強を優先出来ずに他のことに時間を使っている子が、日々勉強に時間を費やしている子に敵うわけがないでしょう。

自分ではどう勉強して良いか分からない人

勉強する気はあるものの、いざ勉強しようとするとどう勉強して良いか分からない。とりあえずテスト範囲になっている問題集を一通り解こう。

このような「自学力」のない高校生は、勉強をしていてもなかなか結果が出ません

中学時代に自分で勉強の内容を考える習慣をつけている人は心配ありません。

問題なのが、塾の言われるがままに勉強をこなして志望校に入ってきた子。

いざ自分で勉強しようと思ったら何をして良いか分からないということが往々にしてあります。今まで塾が全部考えてくれた勉強のペース、内容、手段、これを自分で計画しなければいけません。

ましてや高校では問題集が配られない科目がたくさんあります。そういう科目への対処法が分からないままテストを迎えてしまうと、大きく得点を落としてしまいます。

指定校推薦で最もやってはいけないのが、「捨て科目」を作ること。成績の平均が命ですから、捨て科目は絶対にあってはいけませんよね。

高1の最初から自学力が備わっていないと、スタートで圧倒的に不利な立場になってしまうでしょう。

勉強に打ち込める環境が整っていない人

勉強方法は分かった、あとは実行するだけ!となったとき、最大の壁が「勉強する環境作り」です。

指定校推薦で合格するために重要なことをできるだけシンプルに表すと、この一言に集約されます。

毎日たくさん勉強すること

本当にそれだけ。もちろん計画も大事、勉強法も大事ですが、結局のところたっぷりと時間を取って繰り返すだけといっても過言ではありません。

いかに落ち着いて勉強をこなせる環境に身を置くか、これがどれだけ大事かは受験生なら身にしみているでしょう。問題は、高1生がその環境をいかに整えるかなのです。

基本は自宅、それも自室で勉強することになります。図書館は夜間に開いていませんし、学校に残るのも時間の制限があります。移動時間などを考えると、自宅で勉強するのが最も効率的なのは間違いありません。

ただ、自分の部屋は誘惑も最大級であることを忘れてはいけません。鉄の意志を持って勉強に身を投じることができれば、成功間違い無しでしょう。

もっとも、それがとても難しいから指定校推薦戦線から脱落していく子が絶えないのですが……

指定校推薦に向いている人

当然のことながら、向いていない人の真逆を考えれば分かります。

そして、指定校推薦での進学に特化しているウチの塾が目指している方向性も同時にご理解頂けるでしょう。

勉強を優先できる人

要は、いかに「大学へ行きたいか」という目標に向かって打ち込めるかなんですよね。

色々遊びたくなるのはみんな同じ。でも、「ここで勉強すれば有利になる」「良い点を取りたいから勉強しよう」という選択をできた人が、テストで良い結果を収めることができる。とても公平なことだと思います。

ウチの高校生たちを見ていると、そんな強い意志を全面に出している感じはありませんが、それでも日々の選択で「勉強する」を選び続けているので、内に秘めた情熱があるんでしょうね。

もっとも、モチベーショントークは欠かせません。大学のことや社会のこと、目の前の楽しみに負けない「将来の楽しいこと」を知ることで、目標に対してモチベーションを絶やさずに向かっていけるんですね。

だから、「こんなこと勉強して将来何になるんですか」とか言っちゃっている人は出直してこいと。勉強したことを将来につなげるのは他でもない自分ですから。

どう勉強すれば良いか分かる人

中学時代に「自学力」を身につけている人なら、高校で遺憾なく実力を発揮することができます

特に差が付くのが、問題集を解いていくペースとプリントの暗記方法が身についているかどうかですね。これを自分で出来るようになっていると、大きくリード出来ます。

これは、中学校のときいかに「自分の力で勉強をしているか」にかかっています。

エコールの場合、かつてやっていた試験対策授業をやめ、毎回「自学」でテスト勉強をしています。入試のときも授業時間の3倍以上、「自学」をして鍛えています。このシステムになってから、高校に進学した生徒たちの実績が目に見えて伸びました。

こういった中学生の取り組みを変えたのも高校入学後のことをにらんでのことなので、狙い通りですけどね。

勉強に打ち込める環境が整っている人

落ち着いて勉強に勤しむ環境を整えること、何より難しいのはこれかもしれません。

いやぁ、僕自身のことを思い出しても、正直高1生のときは勉強に打ち込んでいるとは言えませんでしたね。ちょっと油断するとついつい趣味のグッズに手が伸びる始末。

ノースマホ時代でコレですから、現代の高校生は極めて困難な環境にあるんでしょうね。

一方で、勉強をするのに適切な環境として「塾」は間違いありません

僕は一切高校生に自習を促したりしませんが、コツコツ通う生徒は絶えません。当たり前ですが塾は勉強にのみ特化した環境になっていますから、それを求めて通うのでしょう。

塾屋として言ってはいけないことかもしれませんが、中学時代にエコールで鍛えた生徒なら、自学のノウハウは身についていますから、自分の家で毎日勉強するという環境さえ整えば塾はいりません。

実際、卒業生がちょくちょく勉強の様子を連絡してくれますが、上手く自宅での勉強習慣が付いている子は自力で素晴らしい結果を残しています。これはこれで嬉しいんですよ、中学で鍛えた成果が出ているわけですから。

特に私立高校の場合、環境はピカイチです。培った自学力と良い環境のコンビで上手く回っていくことが多いです。

ただ、高校部の生徒たちは分かっていると思います、それがどれだけ難しいことかを。

公立高校なら特に顕著です。だから適切な環境を求めて通っているんですね。

まとめ

こうして書いてみると、指定校推薦を目指して合格を勝ち取るのはかなり難しいと思われるかもしれません。

その認識は間違いありません。でもね、一般入試で志望校に受かるのはもっとシビアなんですよ?

全国のライバルとしのぎを削る必要がある一般入試と、長期間の努力は必要なものの、ライバルは「しょせん」同レベルの同級生。

「モチベーション」「自学力」「適切な環境」さえそろえば、かなり勝率の高い勝負です。特に中堅校の人は真剣に考えることをオススメします。

高校生活で青春を謳歌するのもいいですが、そこで勉強を頑張ったら大学生活が待っています。

知ってます?人生で一番自由時間が多いのは大学生ですからね?遊びたければ大学でいくらでもどうぞ!

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。