こんにちは、富水教室の山田です。

昨年の今頃は何を考えていたのだろうかと、1年前の記事を探してみた。
なかなか大胆なことをしていたようだ。

神奈川県公立高校入試、数学の問題を予想!

こんなことをしていた。
この記事では、問2の前半までの内容であったが、その3週間後には『中3が公立入試で数学と戦う為に必要なこと』というタイトルで、残りの問題についての出題傾向や必須知識についてを書いていた。
しかししかし、予想問題をアップするなど大胆不敵。
大きく外れたらと思うと・・・、これはもうやめよう。

さて、せっかくなので、その結果はどうだったのかと確認してみた。

いの一番の問1(ア)、いろいろと理由を述べた末、令和2年度入試数学の問1(ア)の本命は『◯-(-△)』の形だろうと言い切っていた。
使われる数字については、8-(-6)や7-(-5)のように、正しく計算すると、くり上がりがあり、間違った計算をするとただの1桁の引き算になるような組み合わせなのかとも書いてあった。
結果、『2-(-9)』というのが本番で出題された問題なので、なかなか良いことを書いているなと我ながら感心した。

同じく問1、単項式の乗除の問題。
数字も文字も割り切れて分数にはならない、答えの符号は負になる可能性が高いなどと解説し『36a^2b^3÷(-6a^2b)』と予想してあった。
実際に出題された問題は『52a^2b÷(-4a)』でした。
数字、文字とも割り切れ、答えの符号は負ということで、ここも無事にクリア。

さらに同じ問1、根号を含む計算。
有理化する形、有理化した後は分数の形にならない、分母のルートの中の数字は1桁など、3項目に注目し辿り着いた予想が『21/√3 + √27(ルート3分の21、たす、ルート27)』だった。
実際の問題は『√28 + 49/√7(ルート28、たす、ルート7分の49)』ということで、注目していた3項目ともビンゴ。

置き換えによる計算。
これは、大問が7問から6問に変更されたことで問2から問1になったが、置き換えをしないで計算すると途中の計算が大変になるように、第2項の係数を大きめの数にしてくるだろうという予想コンセプトは的中。

問2の2次方程式。
99%解の公式、第2項「-b」での代入ミスを考え1次の項の係数は負であると予想し、ここも2項目ともOK。

神奈川県公立高校入試、数学の問題を予想!』では、問2の前半まで7題の問題を予想し、5題はその予想コンセプト通りという結果でしたので、昨年の私に完勝だったよと言ってあげたい。

この記事をアップした3週間後、問2の後半以降の問題についての出題傾向分析はどうだったのか。

問2・問3での出題傾向
問2で最も可能性が高いのは『変化の割合』、『変域』も含めて考えると、このどちらもが出題されないということは、まずないと予想。
実際には『変化の割合』の問題が出題された。

変化の割合の次に可能性が高いのは、『相似』や『円周角』の知識を使った図形の問題。
これも、実際に『相似』を使う問題と『円周角』を使う問題が出題されていた。
また、ここで図形の問題が2問出題されるなら、その1つは正答率が1桁という難問のはずなので、状況によっては後回しにした方がいいともアドバイスをしてあった。
時間については、『30秒ルール』という話もどこかで書いた記憶がある。
ちなみに、相似を使う問題の正答率は『5.1%』でした。
合格した生徒100人中でたった5人だけしか正解できなかった問題です。
あの記事を読んでそれ通りに対応してくれていれば、時間をロスすることは無かったでしょう。
的確なアドバイスだったと、ここも我ながら感心した。

三番目に出題傾向が高い問題としては、『平方根の問題』、『等式・不等式や方程式』、『式の値』とあげた。
ここからは、『平方根の問題』と『方程式』が出題されていた。

問4の関数
(ア)は代入して終わり、(イ)は直線の式を求める。
(イ)では、整数ではなく分数の計算を要求されるとアナウンスし、危なげなく正解。

問5の確率
定期テストレベルではないが、手が出せないレベルでもないはず。
各大問の(ウ)を解く力がない生徒は、時間をかけてでもここは取りたいと提案してあった。
今回(イ)で要求されたのは、2点間の距離が同じになるか異なるか。
これは、パッと見て分かる生徒もいるだろうし、分からなければ三平方の定理を使って実際に計算して比べればいい。
つまり、時間さえかければ解ける。
提案通りにやってくれた生徒は、上手く5点ゲットできたのではないだろうか。

問6の空間図形
(ア)と(イ)は『体積・表面積』と『距離』が定番と書いた。
(ア)で『表面積』、(イ)で『体積』、(ウ)で『距離』の出題だったのでここも順当。
(ア)は必須知識としてあげた三平方の定理を使って一ヶ所だけ長さを求めれば終了。
(イ)、図形をくるっと回転させることができれば、これも必須知識である体積の公式をただ使えば終了。

平面図形
これは大問のシャッフルによって問3へ移動。
全記述だった証明が穴埋めになるなど、数年前から変動のあるところで終着点が見えないが、証明(穴埋め)プラス図形の問題という出題形式は継続してくるだろうという大筋は予想通り。

改めて2つのブログを読んでの感想は、『見えているな』ですかね。
どちらも、及第点ではなく、なかなか良い仕事だったのではないでしょうか。
だからといって、今年も予想するぞ、は嫌ですね。
疲れますね。
昨年、これらの記事を書くにあたり、過去18年分の問題をチェックしたようです。
自分のことですが、そんなにチェックしたんだと驚きです。
今年も十分参考になる内容なので、このまま中3に読ませよう、そう思う今日この頃。