神奈川県の入試問題は極めて文章が長いことで有名です。だいたいの保護者に問題を見せるとあまりの長さにドン引きします。

そこで親は考えちゃうんですよね。

こんなのウチの子に読めるのかしら……」と。

その心配のとおり、本当になかなか読めません。

そんな悩める親御さんや、きっと悩んですらいない中学生諸君に向けて、読解力をつけつつ他の力も身につく一石二鳥な方法を3つご紹介します。

読解力をつけるために身につけたい2つの力

ひとくちに「読解力」といっても、具体的にどんな力が必要なのか、よく分かりませんね。

中の上から突き抜けることができない子たちを観察すると、「読解力」の本質が見えてきます。

「語彙力」と「持久力」です。

「語彙力」は、言葉の知識ですね。当然言葉の意味を知らなければ読解もへったくれもありません。まあ、1文に1語くらいなら文脈で意味は推測出来ますが、3語も4語も分からない状態では、目隠しして読んでいるのと大差ありません。

「持久力」は、読み続ける体力です。入試問題は国語の文章だけでなく、全ての科目の問題文そのものが恐ろしく長い。だから、普通の中学生だと読んでいるうちに心が折れてきてしまうのです。

「文章題が苦手なんです……」と相談される親御さんは全ご家庭の95%(体感)を占めますが、実際のところ子どもたちは問題文を読んでいません。長めの文章を見た瞬間「読まない」という無茶な選択肢をスパッと選んでしまうんですよね。

これが耐久力を著しく欠いた状態。これではいくら語彙力があっても意味がありませんね。

読解力を伸ばす2つの力をつける方法

読解力を入試直前の3ヶ月でつけるのは、僕らプロの塾講師じゃなくても無理って分かるじゃないですか。

そこは半年あれば充分。夏から入試時期までずっと続ければ、一定の効果は見込めます。

そこで、欲張りにも「語彙力」と「持久力」を伸ばしつつ、もう1つ能力を伸ばしてしまう一石二鳥な方法を紹介したいと思います。

保護者面談でもいくつかのご家庭にオススメしたんですけど、1回言ったくらいで実行してるならとっくにやってますよね。だから、耳タコレベルで繰り返していかなくては。

小説以外の読書をする

ザ・王道。

王道なんですけど、それだけに拒否感がある子が多いのも事実ですね。そもそも読書の習慣があればそんなに苦労しませんし。

だから、矛先をちょっと変えてみましょう。

きっと中学生は「読書=小説を読む」と思っているんじゃないでしょうか?読書家の中学生の大半が小説を読んでいるからですね。

別に小説でも良いんですが、ここはフィクションではなくノンフィクションを読んでみましょう

例えば、サッカーが好きならサッカー選手が出している本を読み、プロの考えに触れる。

好きなタレントがいるなら、たいてい本の1冊も出しているでしょうから(偏見)、その人に深く迫る。

興味があれば何の本でも良いんです。文字に触れる事が重要なので、読まないよりプラスになるのは間違いありません。

そして、小説じゃない本から「マインド」を吸収できれば一石二鳥。本を読むことで新しい考えに触れる、これは読解力向上以上に価値のあることだと思います。

ちなみに僕は高1になって友人に借りるまでは読書感想文目的以外で小説をほとんど読んだことがありません。それでも読解力は付いていたので、ぜひ他の本を読みましょう!

ニュースを読む

スマホを持っている人限定ですが、ニュースを読むのがオススメです。

ニュースをテレビで見るんじゃないの?と思われそうですが、それだと文字に触れませんからね。ただし、夕食どきに家族でニュースを見るのは全力でオススメしたい。親がニュースについて色々語っているならなお良し、ですね。

さて、そちらは置いといて、ニュースの読む手段です。LINEニュースでも、Yahooニュースでも、スマートニュースでも、何でも良いので習慣的に読みましょう。

僕のスマートニュースのジャンルはこんな感じ。

暇なときは常にニュースをチェック

ひときわ渋みを感じる「将棋」から趣味がにじみ出ていますが、正直ごった煮ですね。意図的に興味の無いジャンルも混ぜて、情報が偏らないようにしています。

これを歯磨きしてるときや着替えているとき、休憩中にコーヒーを飲みながら、夕飯をレンジで温めながら、お風呂につかりながら、というように隙間時間にどんどん読んでいきます。まるでスマホ依存症みたいですが、おっしゃるとおり中毒です。

中学生に同じ事をしろとは言いませんが、とりあえずトップニュースには目を通すようにするだけでも全然違いますよ。

まず1記事が500~1000文字程度であることが多いので、5記事も読めば意外に結構な文字数をこなすことになります。

そして、当然ニュースから時事を理解出来れば一石二鳥。社会の公民だけではありません。賢さのベースの一つである「雑学・知識」が貯えられていきます

ブログを読む

手前味噌ですが、このブログを毎日読み続けるのはオススメです。

今は講習中なので更新停止中ですが、普段は1週間に4記事更新されます。1記事が1500~2000字ほど、長いものは3000~4000字もあり、ボリュームもちょうどよいときた。

何より自分が教わっている先生たちが何を考えているのか伝わります。ときどき生徒のエピソードが登場しますが、それが自分だったりすると妙にテンションが上がったり。

自分の知っている人が書いている文章って、親近感もあって読みやすいんですよね。

そして、何より勉強法や受験に関する知識もタップリと得られるので一石二鳥。毎年ブログを読み続けてくれる生徒がいるのですが、意識も高くなっていきますし、勉強法をハズさない。

今回紹介した3つの中でのイチオシがこれ。ぜひ愛読者になってください。

まとめ

小さい頃から読書を続けてきた子は、圧倒的に「語彙力」と「持久力」が付いています

付け焼き刃でその領域を目指すのは無謀ですから、中学生は中学生なりのやり方で力をつけていくしかありません。それが「小説以外の読書」「ニュースを読む」「ブログを読む」という3つの方法です。

これは私感ですが、僕の周りにいる読書家のみなさんは、もちろん読解力は高いのですが、意外に読解問題でミスをします。小説を読みすぎてどうしても主観が入り込んでしまい、罠にはまってしまうようですね。僕は読書しないのでよく分かりませんが、みなさん異口同音にそう言うので的を射ているのかもしれません。

今回紹介した方法は、いずれも客観的な読み方をする文章ですから、読解力向上に最適です。もちろん1回や2回やったところで効果はありませんので、まずは夏休み中続けてみてはどうでしょう!

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。