志望校選びにおいて、僕が最も重要視していること。

それは自宅からの「距離」

僕は生徒に対して志望校の押しつけは絶対にしませんが、相談されたときには「距離」についてメリット・デメリットをきちんと伝えることにしています。

先日も中3生から相談を受けたので、今回は志望校と距離について簡単に語りたいと思います。

ちなみに距離というのは成績がどのくらい離れているかという偏差値的な距離ではなく、物理的にどのくらい離れているかという距離ですのであしからず。

通学時間の差を可視化する

僕が担当する教室はいずれも小田急沿線です。そのため小田原周辺に限らず秦野・伊勢原・厚木へ足を伸ばしやすいようです。まあ、小田原周辺に高校が少ないのですが。

一方JR沿線に行こうとすると、どうしても小田原駅での乗り換えを挟むため、異様に通学時間が延びてしまいます。

また、小田急沿線でも駅から遠い高校の場合、ドアtoドアで1時間を超えるケースも少なくありません。

先日相談を受けた生徒は、厚木にある高校に興味があるとのこと。そうなると1時間ではすみません。接続によっては1時間半はみておいた方がいいでしょう。

一方、30分以内で通える高校も多々あるわけです。

片道1時間、往復で2時間もの差があります

さて、これを中高生に分かりやすく可視化してみましょうか。

週に5回通うとして、1日に2時間通学時間に差があるとします。高校へ行くのはだいたい40週くらいですかね。

すると、1年間で2時間×5日×40週=400時間になるわけです。

これを3年間繰り返すと、1200時間

TOEICで800点を取るのに必要な勉強時間が1000時間ほどらしいですので、この通学時間の差でまかなえてしまいます。

また、この時間をバイトに費やしたとすると、最低時給でも120万円ほどになります。1日あたりだとそれほどインパクトはありませんが、毎日2時間の差というのは3年間経つと、とてつもない差になることが分かりますね。

通学時間を補える魅力があるか

時間的に不利なのは事実です。

そこでポイントなのが、通学時間の差を補って余りあるくらいその学校に魅力があるかでしょう。

例えばトップ校。この地域のトップといえば小田原高校ですが、神奈川県全体では10番目くらいの学校なんですよね。

神奈川県の頂点に君臨するのは横浜翠嵐高校です。もしここを狙えるくらいの学力があったとしたら、果たして受験するでしょうか?

じゃあモデルケースとして、僕が子どものとき住んでいた陸の孤島(笑)である千代中学区を挙げましょうか。小学校区内にコンビニが無いほど不便さ極まりない場所でしたが、そんな場所からでも40分で着きます。自然がたっぷりで良い場所ですけどね?

ところが、横浜翠嵐高校までどのくらいかかるか、Google先生に聞いてみたら絶望的な答えが返ってきました。

6:30に家を出ないと遅刻するそうです。

朝練とかじゃないですからね?普通の始業に間に合わないってことです。

それだけのハンデを抱えてまで目指すのかと言われれば、かなり悩むところだと思います。そして、悩むなら行かない方が身のためかもしれません。

本気で目指すのなら、悩む余地もなく一択だと思います。

長い通学時間をものともしないような、強い魅力を持った学校であれば、こざかしい時間の可視化など無粋というもの。

きっと輝かしい高校生活が待っているでしょう。

最後につい最近高1生と会話した内容をご紹介します。

生徒:先生、思ったより遠くて通うのがしんどいです!

僕:じゃあ、ランク下げて西湘にすればよかったじゃん?

生徒:あ、それは嫌です。

まあ、そんなもんですよ。自分が良いと思って選んだ高校ですからね、通学時間じゃ計れないんですね。

まとめ

志望校選びにおいて距離は重要です。

一般的には、近い方が圧倒的に有利ですし、自分のやりたい事をかなえられる時間が豊富に取れるでしょう。

でも、そういったことをかなぐり捨てられるくらい魅力的な高校であれば、長時間の通学など苦でも無いかもしれません。

まあ、電車は寝てれば勝手に進んでくれますからね。

そう考えると、魅力を感じる高校と出会えるかどうかに尽きますよね。

願わくば、それが自宅からできるだけ近いことを祈りたいところです。

大学選びはもっと闇が深いですので、また別の機会に……

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。