先日中1生向けに単語の覚え方をまとめた動画を撮ったんですね。そのときに「何度も書くのはやめよう」なんて話をしたのですが、今回はそこを深く切り込んでいこうと思います。

何度も書く練習方法とは

それでは1枚の写真をご覧ください。

単語の羅列

ヤラセ感漂う単語練習ノート笑

この写真を見て「綺麗だなあ」とか「頑張ってるねえ」なんて思ったとしたら、とりあえず美意識をリセットした方が良いと思います。

僕がこの写真を見て思うのは、「時間のムダ」「ノートのムダ」「シャー芯のムダ」「腱鞘炎まっしぐら」「写経かよ」というとても失礼なことばかり。

このままでは全国にあふれる何度も書く派の皆さんに嫌な印象だけ残して終わってしまいますので、論理的に否定する根拠を3つ挙げましょう。

何度も書いてはいけない理由

1.頭を使っていない

さて、先ほどの写真の単語練習は、このブログを執筆するために僕が延々とノートに練習をしたフェイク画像です。

その練習をしている最中、僕は何をしていたかといえば、音楽を聴きながらやっていました。どう考えても、頭を使っているとはいえません。事実、神経は全て音楽に行っていましたので、英単語の練習をしているという意識ではありませんでした。

これを世の中では「作業」と言います。聞いていたのはまさに作業用BGMというわけです。

いやいや、それはあんただけで僕は/私は頭使って練習してるから!という人もいるでしょう。でもね、実際やれば分かりますけど頭使いません。

なぜなら、常に横に答えがある状態で書き続けることになるからです。1つ目を書くときは良いですよ?でも、2つ目を書くときふと横を見れば答えが書いてある。見なくても視界に入っている。これでは頭を使いたくても使えません。

暗記の基本は「隠して覚える」です。これは科目に関わらず同じですので、答えが見える状態でやらないようにしましょう。

2.書くことが目的になりがちだから

もう一回写真をご覧ください。

単語の羅列

まさに埋めるためだけに作られたノート

多くの小中学生は、この埋め尽くされた単語を見てどう感じるかというと、「満足感」なんですよね。

要はですね、ノートいっぱいに単語を書くのが目的になっているんです。それを綺麗に埋め尽くして満足するというわけ。

僕もノートを綺麗に取るのが得意だったので、この綺麗に並んでいる単語たちには美を感じます。まあ、それって美術的な感覚であって、単語を覚えられたかどうかとは全くの無関係なんですよ。

もう1つマズいところを挙げておくと、この「単語を1行ずつ書く」という行動に何の根拠もないということなんです。

分かりやすく説明しましょう。

例えば、bagは短いので1行で13回練習出来ました。まあ、こんだけ書けば誰でも覚えられそう。

一方、uniformは長い上にゴールが近づいて僕自身飽きてきたので(笑)5回しか練習出来ていません。

これでいいんですか?長い単語ほど覚えにくいんだからたくさん書かなきゃいけないのに、やっていることは真逆です。

目的が「覚えること」じゃなくて「埋めること」になっている何よりの証です。本当に無意味です。

3.時間に対して効果が薄いから

一般的な言葉を使うなら、「コスパが悪い」とでも言いましょうか。まさにこの一言で片付けられてしまいます。

上の画像の例でいえば、各単語を平均8回くらいは練習していますが、ぜんぜん暗記は出来ていないと思います。このやり方を貫くなら、もう3倍くらいは書かないとダメそうです。

1枚埋め尽くすのにも嫌気がさすくらいけっこう時間がかかりましたから、この方法で覚え切るのは相当な時間が必要です。

キチンとしたやり方をすればこんなに何回も書かずとも暗記出来ますし、単語テストでも余裕でクリア出来るでしょう。時間的な効率が段違いです。

もっとも、親御さんの中にも「昔はこうやって書いて覚えていたんだ!」とか「習い始めなんだからしっかり手を動かすべきだ!」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

ですが、今の小中学生は忙しいんのです。我々親の世代はいわゆるゆとり世代ですので、当時の内容よりはるかに現代の方が多いのです。時間には限りがありますから、効率よく覚えていかなければいけないのです。

まとめ

僕自身暗記が嫌いなので、なるべく手軽に手間無く覚える方法が無いかと模索し続けてきたところがあります。小学校のときの漢字練習とかも大嫌いでしたし、ずっと非効率だなあと思いながらも強制されていたので手だけ動かしていました。

やみくもに何度も書き続ける暗記方法は本当にオススメできません。僕は英語の専門ではありませんが、英語のプロである加藤Tが先日アップしたブログにこんな一節があります。

塾生は口を酸っぱくして伝えていますが(1)読める→(2)訳せる→(3)書けるの覚える順序を必ず守って取り組んで下さい。

そう、いきなりノートを埋め尽くす暗記方法をしろなんて書いていないんですよね。

ぜひより良い暗記方法を身につけて欲しいと思います。

え?ダメダメ言ってるだけで結局どうしたらいいかって?

それは個人ブログで書いたので、興味があったらご覧ください。そちらの記事には動画も貼ってありますので、長い文章を読みたくない人はどうぞ。

頭に残る英単語の覚え方

この記事を書いた人

富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
Twitter始めました。ブログは長文、それ以外はTwitterで情報を発信していきますので、よろしくお願いします。