学校間格差があるのはしょうがないんですけど、今回の夏休みは格差がありすぎてビックリします。

まずはエコール学院の主戦場である小田原市。夏休みは異例の3週間というゆったりした長さでした。それでも半減ですが、他の市町村よりはマシ。

お隣の大井町はたった2週間の夏休みです。休みが短くてかわいそう……との思いの反面、授業はその分余裕が出るわけです。1週間の差は決して小さくありません。

そして、同じ小田原市でも格差があります。それは夏休みの宿題量です。

期間は半減しても量は半減しない宿題

各中学校で夏休みの宿題がどのように決まっていくか、そのプロセスは外部からは分かりません(ということにしておきましょう)。

小学校のように担任の先生1人が生徒の能力を加味して全体量を調節して出していれば、短縮した休みにふさわしい分量と質になるでしょう。事実、小学生たちは口々に「今年の宿題は少ない」と喜んでいます。まあ、期間が短いから当たり前なんですよ。

各中学校で発表された宿題リストを眺めてみます。

……各科目の先生が授業の進度に比例した宿題量を決め、それを1つの表にまとめました。そんな感じにしか見えません。

少なくとも、その宿題にどの程度の時間が必要かを見積もり、それを全科目分積算して、中学生たちの活動時間の何割を占めるかを確認する、という調整はしていないでしょう。

その結果、集めてみたら結局去年と大差ない分量の宿題になっている学校が多かったという結果に。

さて、学校の進度に比例した量なら、6月から始まった今年は宿題少なくなるじゃん?そう思いますよね?

何度かブログには書いていますが、蓋を開けると学校の進度は昨年より速い科目ばかり。つまり、進度に比例して宿題を決めると、去年より宿題が増えている科目さえあるんです。

夏休みの宿題はフライング上等

そこで生徒たちに伝えたのは、「宿題が分かったらすぐやれ」ということ。むしろ「分かる前にやれ」ともいいました。どうせ学校のワークは宿題になりますからね。

さらに、夏休みは毎日時間を拘束することにしたのです。授業が無い日は毎日オンライン自習室への参加しなければいけません。

実は塾から出す宿題や課題の類いは、それほど多くありません。

毎日オンライン自習室へ参加させる理由は、学校の宿題に取り組む時間を確保するため。普段の夏休みのように、後回しにしてしまうとどんどんツケが溜まっていってしまうからです。

なら塾で時間を確保しようじゃないか、という事ですね。保護者の方にしてみれば、家でガミガミ言う必要が無くなって、精神衛生上良いのではないかと想像しています。

生徒に聞いてみると、かなりのペースで宿題が終わっているようです。もう2/3終わってしまってあとは大物(作文,自由研究)だけという子もいましたね。

夏休みの宿題はテスト勉強じゃない

いわゆる主要5科目は、だいたい学校のワークをやって提出or夏休み専用のテキストをやって提出がほとんどです。

多くの学校が夏休み明けに定期テストがあります。つまり、この夏休みの宿題でワークをやればテスト勉強になって一石二鳥!と考える中学生は多いと思います。特に中1の子なんかはそう思いますよね。

でも、そうじゃない。

夏休みの宿題でワークをやっても、それはテスト勉強にはなっていないのです。

ワークを宿題に出す先生の多くは、「答え合わせをして提出」とするでしょう。これがいけません。

テスト勉強って何をすればいい?

科目によって差はありますが、テスト勉強の基本はたった1つ。

解けないものを解けるようにすること

極論、これに尽きます。

でも、自分が解けない問題がなんだか分かってる子なんて普通いません。そこでテスト勉強の準備として一通り解いておき、答え合わせをします。すると、自分が解けるようにしなければいけない問題がハッキリするのです。

ここまでやれば、安心してテスト勉強を始められるというわけです。

夏休みの宿題はテスト勉強の準備にすぎない

ここまで説明すると、多くの方が気づくでしょう。

夏休みの宿題としてワークを解き、答え合わせをして提出……これではまだテスト勉強の準備段階なんですね。

だから、夏休みの宿題をやった=テスト勉強をしたことにはならないんです。言うなれば、まだスタートラインです。

裏を返せば、テスト勉強の準備は完璧ということにもなります。せっかく一通り解いたんですから、提出して終わりではもったいない。

宿題をやってできなかったところに狙いを絞り、テスト勉強期間で解けるようにすればいいんです。

宿題を生かすも殺すも自分次第。夏休みの宿題でテスト勉強の準備を整え、夏休みが明けたら全力で仕上げにかかるのが正解でしょう。

まとめ

色々綺麗にまとめようとしていますが、ストレートな物言いでまとめるなら、「学校の宿題やったからってテスト勉強した気になってんじゃないよ!」って事です。

基礎事項の確認としては優秀なツールですので、その後の勉強に活かしましょうね。

ただ、1点注意があってですね。夏休みの宿題ワークをやるとき何かを見ながらやったら台無しなので気をつけましょう。

その理由は違う記事で詳しく語っていますので、紹介しておきます。

ワークは本当に何も見ないで解くの?勉強法の質問に答えてみました

この記事を書いた人

富田 靖之
富田 靖之螢田教室・板橋教室責任者
指導歴20年の理系担当講師。
教室ブログはムダに長文が多い上にコアな内容が多いので、お暇でしたらご覧下さい。