神奈川県公立高校入試問題、英語リスニングトレーニング第3弾。
今日は具体的に各設問ごとのポイントを話していきたいと思います。

神奈川県のリスニング問題は(ア)から(ウ)まであります。
ここ3年は(ア)から3題、(イ)から2題、そして(ウ)から2題の計7題が出題されています。

(ウ)のNO.2は英単語1語を答える問題で、それ以外はマークシートによる選択問題です。

リスニング音源の長さはおよそ9分。英文は2回繰り返される形式です。

前回、前々回の記事のポイントを踏まえて各設問ごとの特徴と勉強法を理解していきましょう。本日は(ア)の問題について。

問題(ア) チャイム問題

問題NO.1は男女2人の会話が繰り広げられ、途中でチャイムが鳴ります。そのチャイムの部分に入れるのにふさわしい英文を答える問題です。

2020年神奈川県 問1(ア)NO.1より
[台本] Paul:Yuki, tell me about your family trip to Hokkaido.
Yuki:Sure, Paul. Look at this picture of us. We had a good time at a beautiful lake.
Paul:Oh, you look happy in the picture. What did you do at the lake?
Yuki:(チャイム)

チャイム直前の会話を聞き取る練習をしよう

会話というのは相手の話の内容に合わせたリアクションになるわけですから、会話の流れをとらえることが重要です。とりわけチャイム直前の相手の会話は答えに関係する最重要ポイントですからしっかりと聞き取るようにしましょう。

先述の問題でいうと
What did you do at the lake?(あなたは湖で何をしましたか)
の部分ですね。
 
ここでひとつアドバイス。チャイム直前の会話音声を書き出す練習をしてみましょう。
聞こえた音を文字に起こすのです。音声の見える化です。
これはディクテーションと言って、リスニングでよく行われるトレーニング方法です。

書いた文を実際の台本と照らし合わせてみてください。聞こえた音もあればもちろん聞こえなかった音もあることでしょう。
書いた英文が文法的に誤っている場合もあるでしょう。

また、流れるように英文が駆け抜けて何を言っているのかちっとも分からなかった人は、台本を見ながら音声をしつこいくらいにリピートしてみましょう。台本を目で追うスピードと音声のスピードが同じくらいになってきたら、慣れてきたサインです。
いま一度、台本から目を離してみて音声だけで何を言っているのか聞き取れるか確認してみましょう。
この経験をたくさん積み上げていくことがとても大事です。

会話の出だしは絶対に聞き取って

英語の出だしに重要情報がくる
主語+動詞だったり、疑問詞だったり聞き逃してはならない情報が満載です。
まず聞き取る際に出だしだけは聞き取るぞという心構えでチャレンジしましょう。

時制のひっかけに要注意

次に解答するときの注意点を話していきます。神奈川県の選択肢でよくあるのが内容は合っているけれど時制が違うというワナ。

2020年神奈川県 問1(ア)NO.1より
[台本] Paul:Yuki, tell me about your family trip to Hokkaido.
Yuki:Sure, Paul. Look at this picture of us. We had a good time at a beautiful lake.
Paul:Oh, you look happy in the picture. What did you do at the lake?
Yuki:(チャイム)

この問題でいうとチャイム直前の会話は過去形なので過去形で受け答えしているものを選ぶ必要があります。
そしてその選択肢がこちら。
[選択肢] 1 We want to visit the lake again.
2 We have never been to the lake Hokkaido.
3 We will watch birds around the lake.
4 We walked around the lake and ate lunch.

1は現在形、2は現在完了形、3は未来形、そして4が過去形となっています。なので要領のいい子は内容そっちのけで過去形のものを選べば正解という非常に易しい問題でした(正答率73.5%)。

文の内容ももちろん大事ですがこうした基本的な文法力を使って解答を選んでいくことも非常に重要です。
いいですか、内容だけにこだわりすぎないでくださいね。

こだわりすぎると次のような悪魔の問題に足下をすくわれます。

イレギュラーな解答にしてやられる

2020年神奈川県 問1(ア)NO.3より
[台本] Paul:Yuki, I hear you will play tennis with Rika this Saturday. Can I join you?
Yuki:Sure. I know your brother also likes tennis. Ask him to join us.
Paul:OK. A group of four will be perfect for playing tennis! What time shall we start?
Yuki:(チャイム)

[選択肢] 1 Let’s talk about it with Rika later.
2 We have played tennis three times.
3 We started to play at ten o’clock.
4 A group of four is good for playing tennis.

チャイム直前の内容は「何時に始めましょうか?」とテニスの開始時間を確認する内容。テニスをするのは今度の土曜日、未来の話です。

さきほど言ったとおり時制に注意していれば2の現在完了形や3の過去形を選ぶことはないはずですが、時制の部分を気にしないで答えようとした場合、3を誤って解答してしまう人が多いことでしょう。

理由は簡単。出だしのWhat time「何時」という一言だけを手がかりに解答を探そうとしているからです。テニスをする日時など会話内容をきちんと聞き取っていないで安直に答える子はまんまとひっかかってしまったことでしょう。実際にこの問題の正解率は驚きの21.2%でした。

4択で21.2%ですよ!適当に選んでも25%の確率で正解するのにそれを下回ると言うことはそれだけ正しい選択肢以外の選択肢に誘われた受検生が多かったと言うことでしょう。まちがいなく3の選択肢でしょう。

で、正解はなにかというと、、、1「あとでそれ(始める時間)についてリカと話しましょう」ですね。

Doで聞かれたらYes/Noを使ってdoで答える。疑問詞で聞かれたらYes/Noで答えないと決め込んでリスニングを解く時代は終わりました。

読解問題にも言えることですが、実生活でも想定しうるイレギュラーな解答が選択肢になるケースが増えてきました。
実生活でも「何時?」と聞いて、「○○時!」とズバッといい返事がくるとは限りませんもんね。

英語で高得点を目指す子はぜひともそういった点を注意して、問題(ア)にチャレンジしてみてください。

この記事を書いた人

加藤 正和
加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。