本日(令和4年2月15日)実施された神奈川県公立高校の学力検査について、英語の問題分析と難易度をいち早くお知らせします。

文中で表記されるA~Cは次のような指標です。

難しい。予想正解率30%未満
標準。予想正解率30%以上60%未満
簡単。予想正解率60%以上

なお、各設問の表記は

問題番号 解答(例) 難易度

の順で表記します。

問1 リスニング

(ア)
NO.1 4 難易度B 
NO.2 3 難易度B 
NO.3 1 難易度B 

(イ)
NO.1 2 難易度B 
NO.2 4 難易度B 

(ウ)
NO.1 6 難易度B 
NO.2 restaurant 難易度B 

難易度分析

(ア)は昨年度並、(イ)は昨年並、(ウ)はNO.2が記述→3択に変わったこともあり、昨年よりも易しめ。総合するとリスニングはやや易しくなった印象。

問2 適語補充

(ア) afraid 難易度C 
(イ) strongest 難易度C 
(ウ) voice 難易度C 

難易度分析

まさかの選択問題への変更。明らかに易化。選択する単語は長めだがどれも頻出語。あまり見慣れないrespectもリスペクトという形で定着しているので選べてしまうと思います。

問3 適語選択

(ア) 2 難易度C 
(イ) 3 難易度C 
(ウ) 1 難易度C 
(エ) 4 難易度C 

難易度分析

(ア)主語と時制に適した動詞の選択[王道](イ)like ~ the best (ウ)受け身(エ)現在完了進行形→sinceとどれも基本中の基本問題。難しいわけがない。

問4 文の並べ替え

(ア) 6・2 難易度B 
(イ) 6・5 難易度c 
(ウ) 3・5 難易度A 
(エ) 1・2 難易度A 

難易度分析

(ア)(イ)はよく見るパターンだが(ウ)(エ)はかなり難しいパターン。(ウ)は疑問詞 toか間接疑問文かを悩ませつつ、which+名詞「どの○○」、computerの言い換えであるoneがwhichの後ろにくるなどトリッキーな問題。(エ)I wish の仮定法だけにとどまらず、be good at ~ingがまさかの比較級の形をして登場。気づかない受検生がいっぱいいた気がします。

問5 条件作文

 例:What music do you listen to (when you want to relax?) 難易度B 

難易度分析

教科書に出てくるHow long does it take to get ~を過去形にするだけ。けっして難しい問題ではないが振り落とされる受検生もいたかもしれない。doesのままにしちゃうかな。

問6 長文読解(スピーチ)

(ア) 3 難易度C 
(イ) 1 難易度C 
(ウ) 8 難易度B 

難易度分析

今年度のかさ増しワードshopping distinct連発。商店街のゴミ問題をクラウドファンディングで解決しようという時事ネタ満載は今年度も健在。問題自体はそこまで難しくない。

問7 長文読解(資料の読み取り)

(ア) 2 難易度B 
(イ) 3 難易度B 

難易度分析

きわめて標準的だが(ア)は計算で手間どる場合があるかもしれない。時間との戦いで難易度が変化しそう。

問8 長文読解(会話文)

(ア) 1 難易度B 
(イ) 3 難易度B 
(ウ) 3 難易度B 

難易度分析

かさ増しワードはthe elementary school studentsですね。高校生が小学生に対して「あそび教室」なる運動を促すイベントについての話し合い。(ア)のイ群は社会でよくある引っかけパターン。それを英語でやってきた感じ。3時間より多いと言ったら当然5時間より多いとう数値も含めなければいけませんよね。時間がなくて数字しか見ていない生徒は間違えてしまうでしょう。内容自体はそこまで難しくない。時間の余裕によって難易度が分かれる問題。

問題全体の総合的な難易度は

全体的には昨年度よりわずかに易化した印象。昨年度は5点ほど易化したが今年度は同程度かそれより平均点は少し上がるのではないかと考えます。昨年度よりも記述が1題に減ったこと。基本的な内容を問う問題が増えたことが原因と思われる。満点をとるには問4のあの難問2題をクリアする必要があるが他科目よりは一定数出るはず。

この記事を書いた人

加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。