今週は面談週間ということで授業は一旦ストップしています。

面談ではうれしいことから厳しいことまで様々な意見を頂くことが出来ました。

今回頂いた意見や、こちらからした提案をもとに生徒のみんなには夏期特訓をフル活用して力をつけてもらいましょう。

さて、面談中に「英検」「漢検」などの検定系について質問をいくつかいただいたので今回はそれについて書いていきます。

英検・漢検などの検定は高校入試に有利か?

最も多く受けるのはこの質問です。

現在の制度上、神奈川県の公立高校では英検などの級を持っていても一切の加点はありません。

僕が高校受験をしたとき(約20年前)は英検であれば3級以上で加点されたようですが、今はそういった制度はありません。

結局のところ、資格としての英検・漢検は神奈川県公立高校入試では有利に働きません。

ということで、高校入試でポイントを稼ぐために英検・漢検を利用しようというのは避けるべきでしょう。

しかし避けるべきなのはポイント稼ぎとしての受検であって、力をつける教材としては非常に優秀です。

各種検定の使い方 英検

今やっている単元は良く出来るけれど、定期テストのようにいろいろが混ざってくるととたんに出来なくなってしまうという人は英検の問題を利用して、自分の弱点になっている単元を見つけてみるとよいでしょう。

定期テストと同じように、英検で出題される問題も何が出るかは決まっていますが、でる順番は決まっておらず実力で解くほかありません。

そこで確信をもって解けないものがあったらその単元は要復習です。

夏休みを利用して英語の復習をするときに、何をやり直すかが見つけやすくなるのでオススメです。

また、自主的に勉強しにくいリスニングも練習できるので一石二鳥です。

英語が特に苦手なら5級のものを、やや自信がないていどなら4級のものを取り組んでみるといいでしょう。

各種検定の使い方 漢検

漢検の出題形式

漢検は12個の等級に分かれていて、級によって出題される漢字のレベルが異なります。

例えば、10級~5級は級が上がるごとに漢字の範囲も小1→小2→小3・・・と増えていきます。

また、級によって問題の出方も変わります。

10級では漢字の読み書き、筆順・画数程度なのに対して、8級ではそれらに部首・送り仮名・対義語などの要素が加わります。

以前ブログの記事でもあげましたが、神奈川県の公立高校入試国語で出題される漢字のレベルは大変難しく、ただ一字一字が書けたり読めたりするだけでは中々太刀打ち出来ません。

高い得点を目指すなら同音・同訓異字や対義語・類義語など、その漢字にまつわる周辺の知識も備えておく必要があります。

そうした周辺知識も自分一人だけでカバーするのは大変ですが、漢検の問題集では良い感じに補ってくれています。

どのレベルからはじめるか

10級から級が上がるごとに小1→小2・・・と出題される範囲が増えるのは先に挙げた通りです。

ただ、いくら漢字に自信が無くても10~8級はスキップしてよいでしょう。

ちょうど7級から同音・同訓異字などが出題され出すので、よっぽど漢字が苦手な人は7級から、小・中の漢字がどれくらい理解出ているかチェックしたい場合は5級から、更に自信をつけたい場合は4級にチャレンジしてみると良いでしょう。

問題を解いてみた印象として、3級のレベルで公立高校入試対策としては十分かなといった感じです。

どう取り組むか

入試の対策として漢検問題集に取り組むなら、短期集中でたくさん回数をこなすことをオススメします。

問題集にもよりますが、たいていの場合10~13のセクションに分かれています。

仮に1日1セクションやったとして、13日。

たいてい1セクションにかかるのは30~40分程度なので、そんなに大きな負担にはなりません。

ということは夏休みの間だけでも最低2周は回せます。

間違ったところだけに限定して解き直すなら3周目も十分可能です。

よほど記憶に自信が無い人をのぞけば、これだけでかなりの成果を得られるでしょう。

語彙不足解消にも使えます

頭を空っぽにして、問題集をひたすら繰り返すだけでも成果は得られるでしょう。

ただ、そこで少し頭を使えばさらにその効果は上げられます。

たとえば、問題にでてくる漢字・語句の意味調べをするとか、調べた語で単語カードを作るとかです。

3級・4級のレベルとなると入試の論説文で出てくるような言葉のオンパレードです。

漢字の知識を増やしながら、読解の基礎力も磨ける。

まさに1度で2度美味しいが狙えます。

漢検は漢字(国語)の視野を広げる良質の材料だ

何度も何度も繰り返し繰り返しノートや紙に漢字を書くのが漢字練習だと思っている人がいます。

別にそれでも構いません。

ただ、何回も何回も書いて形だけ覚えるのと、部首やつくり、読み、意味、同音・同訓異字などなどいろいろな要素に注目しながら覚えるのとでは身につくまでのスピードも、身についている期間の長さも違ってきます。

そうしたことに気づくキッカケが問題のあちらこちらに用意されているのもあって、漢検はものの見方(視野)を変えてくれる良い教材だと思います。

入試直前にやりだしたのでは間に合いませんから、ぜひ夏休みを利用して取り組んでみてはどうでしょうか。

 

この記事を書いた人

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陌間 和将
山王教室の責任者・国語の教科責任者を担当しています。
日常の授業を通して考える習慣を身につけてもらうべく、様々な仕掛けを凝らして授業をしています。