こんにちは、富水教室の山田です。

面接セミナー

今週の日曜日は、川東センターマロニエで、私立中高進学相談会が開催されます。
今年の参加校は『30校』です。
たった1日、このマロニエに行くだけで、最大30校の説明を聞くことができます。
10時30分から16時まで開催しておりますので、お時間がある方はぜひお越し下さい。
相談会に来るほとんどは中3の生徒とその保護者ですが、中には、小学校低学年のお子様を連れて将来のためにと話を聞きに来る方もいます。

このイベント、私立中高となっていますが、公立入試に関するセミナーも行います。
『受かる面接・落ちる面接』『2020年度神奈川県高校入試について』というセミナーがそれにあたります。

さて、『受かる面接・落ちる面接』ですが、今年は私が担当することになりました。
文章を書くのも好きではありませんが、人前でああだこうだと話すのも好きではありません。
しかも、今回はまったく知らない方々の前で、塾の看板を背負ってとなると気が重い・・・。
今週末、面接についてのセミナーを行いますので、本日のブログは、面接についてのことを書こうと思います。
ただ、当日に話すような内容を書いてもしかたがないので、そこでは話さないようなこと、塾の看板を背負ってでは話せないような山田の意見・見解を書きたいと思います。

面接の比重

神奈川県の公立高校入試、これまで何度か書いてきましたが、『内申』と『学力検査』と『面接』の3項目で合否が決まります。
*一部、特色検査や実技試験を行う学校もあります。
これらを、合計1000点満点のS値というものに換算し、その値の高い生徒から順に合格となります。
これらの配分は、各高校で自由に決めることができます。
普段の授業態度を重視したいという学校なら、『内申(5)』:『学力検査(3)』:『面接(2)』というような配分、とにかく学力を重視という学校なら、『内申(3)』:『学力検査(5)』:『面接(2)』など、様々です。
高校によってバラバラな配分ですが、最も多くの学校が採用しているのが『内申(4)』:『学力検査(4)』:『面接(2)』というバランス型の配分です。
このバランス型を例にS値の話をもう少しすると、内申で満点(オール5)を取った場合は400点、学力検査で満点(500点)を取った場合は400点、面接で満点(100点)を取った場合200点という扱いになるということです。
実際の内申の満点は135点なので、それを400点になるように換算してS値にしています。
学力検査は、500点の生徒が400点扱いなので、0.8倍するということになります。
面接は、100点が200点なので、2倍するという換算方法です。

素行型、学力型、バランス型と様々な配分がありますが、面接はそのほとんどの学校で配分が2です。面接の配分が2ではない学校は、神奈川全体でも数校だけです。
この『2』をどう捉えるかです。
やはり、まず思うのは『一番重要性が低いのか?』ということでしょう。
その考えに間違えはないと思います。
2年8ヶ月かけて手にした内申点や2年10ヶ月かけて挑む学力検査に対し、数ヶ月の準備で受ける面接、面接時間もたった10分か15分です。
この面接を最も重視するでは、俺の2年半以上は何だったんだとなってしまいます。
だから、3項目の中で最も配分が低いというのは当然のことだと思います。
しかし、それと無視していい、準備しなくていいとは違います。
以前、『面接を笑う者は面接に泣く』というブログの中でも書いたように、差はつきますし、それによって合否が左右するということもあります。

大事?大事じゃない?

今日は、最も軽視しがちなその面接について、別角度から見てみたいと思います。

面接の200点って大きいの?小さいの?

まず、1000点満点のS値の中での200点という値、これの意味するところです。
バランス型で話をしましょう。
学力検査が400に対して面接が200です。
これだけでは、何だ学力検査の半分かですが、よく考えてみて下さい。
学力検査は、500点を400点にするのです。
英語と数学で満点を取った場合、素点は200点ですが、S値に直したら160点になります。
そう、つまり、面接の200点は、英語と数学の2教科で満点を取ること以上の価値なのです。

今春の入試、小田原高校の学力検査平均点は約380点、秦野高校は330点、西湘高校は約305点でした。
小田原高校の生徒達は、1教科で約76点、秦野高校の生徒達は約66点、西湘高校の生徒達は約61点ということになります。
現実的に考えて、2教科で満点を取るということはほぼ不可能でしょう。
そうなると、面接の200点という点数は、学力検査3教科分に相当するということです。
これだけのウエートを秘めた面接を、何の準備もしないで受けようとか、面倒だからとパンフレットに書かれていることだけを読んで終わり、受検する学校に行ったこともないなんて、どうぞ私を不合格にして下さいって言っているようなものです。

配分からは見えない重み

もう1つ、別の角度から見てみましょう。
今度は、面接ではあまり差がつかないとされている学校の中で、中堅くらいの高校2校とそれよりも下がりますが、素行重視型を採用している1校についてご紹介したいと思います。

まずは伊志田高校。
この学校は、『内申(4)』:『学力検査(4)』:『面接(2)』というバランス型の学校です。
そして、この学校の合格者平均は、内申が『約106.5点』、学力検査が『約277.9点』、面接が『約90.31点』です。
これらをS値に直すと、内申『315.55・・・』、学力検査『222.32』、面接『180.62』となります。
これがどういう意味だかお分かりいただけるでしょうか?
内申、学力検査、面接、これらを4:4:2の配分でということですが、実際に生徒達が取っているポイントは、その配分とは違うということです。
実際に生徒達が取ったS値を比にすると、内申:学力検査:面接は、『約44%』:『約31%』:『約25%』になります。
面接は学力検査の半分どころか、その2項目だけを比べたら約31%と約25%なので『6:5』、同じまではいきませんが同等と考えていいくらいです。

次は足柄高校。
この学校も、『内申(4)』:『学力検査(4)』:『面接(2)』というバランス型の学校です。
そして、この学校の合格者平均は、内申が『約94.5点』、学力検査が『約233.5点』、面接が『約73.12点』です。
これらをS値に直すと、内申『280』、学力検査『186.8』、面接『146.24』となります。
実際に生徒達が取ったS値を比にすると、内申:学力検査:面接は、『約46%』:『約30%』:『約24%』になります。
この学校も、面接は学力検査の半分どころか、その2項目だけを比べたら約30%と約24%なので『6:5』、同じまではいきませんが、こちらも同等と考えていいくらいです。

そして最後に二宮高校。
この学校は、『内申(5)』:『学力検査(3)』:『面接(2)』という素行型の学校です。
そして、合格者平均は、内申が『約82.7点』、学力検査が『約189.3点』、面接が『約92.99点』です。
これらをS値に直すと、内申『306.29・・・』、学力検査『113.58』、面接『185.98』となります。
この恐ろしさ、分かりますか?
実際に生徒達が取ったS値を比にすると、内申:学力検査:面接は、『約50%』:『約19%』:『約31%』になります。
この学校、学力検査が3に対して面接が2なのですが、実際に生徒達が取っているポイントはその逆、むしろ、面接の得点は学力検査の得点の1.5倍なのです。

今回ご紹介した3校は、今春の入試では面接であまり差がつかなかった学校です。
しかし、差はつきます。
受検者の中には、多くの生徒が10点前後の差だというのに、40点も離されてしまったという生徒がいます。素点で40点ということは、S値だと80点も低いということです。
これらの学校に合格した生徒達のS値が、どれだけ面接に頼っているのかという事実を知っていれば、その生徒の様に面接を軽視することはなかったのではないかと思います。