待ちに待った夏休みがもうすぐそこまで来ています。
家族旅行、プール、バーベキュー、花火大会、、、、楽しいイベント盛りだくさんで心躍りますよね。

しかーし、

中学生にとって夏休みというのは、勉強する上でとっても貴重な時間です。なぜなら、これほどまとまった時間が確保できるのは一年でこの時期だけだからです。

はじめに断っておきますが、学校から出された夏休みの宿題は勉強とは呼べません
誤解を恐れずに言わせていただくとあれは単なる「作業」です。期日まで与えられた課題を終わらせる作業です。
それ自体に学力を押し上げる何かがあるわけではけっしてありません。

「学校の宿題以外は家で勉強しません。」というお話を保護者の方から聞きますが、残念ながらそれはつまり、勉強していないのと同じことなのです。そして、宿題以外に机にむかわない子は、「自分からすすんで勉強しよう」、「問題を解決しよう」という原動力に乏しいわけですから、テスト週間になっても何を勉強したら良いかわからないという事態に陥ります。

大事なのはまず「変わりたい」と自分自身が強く思うこと。「苦手な科目を克服したい」「得意科目を伸ばしたい」なんでもいいです。
この夏、一生に一度しかない令和元年の夏に、そんな本気の勉強に打ち込んでみてはどうですか。

今回は、この夏なんとか英語の得点をアップさせたいと思っている中学1年生に向けたアドバイス記事を書いていこうと思います。

中1が夏休みに取り組んだ方がいい英文法

中1はズバリこれまでに学習したbe動詞と一般動詞をばっちり使い分けできるまで徹底的に磨き上げましょう。

ここまで学習した英文法をひとつひとつ見てみるとけっして難しいことはありませんが、総合問題のような形で混ざると途端にできなくなります。とくに序盤のbe動詞と一般動詞は混ざるとできなくなる単元の筆頭です。

まずはそれぞれの動詞の性格をもう一度確認しましょう。
ウチの塾生にはbe動詞は強い、一般動詞は弱いというイメージを叩き込んでいます。

be動詞は疑問文を作るときも否定文を作るときも、他の助けを借りずに何でも自分でやる強く頼もしい動詞。
一方、一般動詞は疑問文・否定文を自力では作れないので、doの助けを借りる弱く頼りない動詞。とまあザックリこんな感じです。

基本的な理解ができているならば、単元別に問題集を解いてみましょう。問題集選びですが、( )に適語を補充していく問題、単語を並べかえて文を完成させる問題、日本語を見て英語にする問題が充実しているものを選びましょう。例にならって解く問題やイラスト解説つきで問題少なめの問題集は、本当に英語が苦手な子向けですので8割超えをめざす子にとっては不向きです。

単元別に解けたならば、まとめ問題などbe動詞と一般動詞が混ざったタイプの問題を解きましょう。塾の教材ではポピュラーなのですが、市販の問題ではひょっとするとまとめ問題が見つからない場合もあるかと思います。

そんなときはちょっとひと工夫。リングで束ねられた単語カードを用意してください。カードの表に問題を、裏に答えを書きます。単元別で解いたときに間違えた問題をカード化するのがよいでしょう。

すでにお気づきかと思いますが、単語カードの利点はカードを取り外してバラバラにできることです。シャッフルすればあっという間にミックス問題の完成です。

このミックス問題を毎日解きましょう。毎日というのがポイントです。英語は日常生活で使うことはほとんどありません。ですので一定の間隔で復習していく学習法が習得への近道です。こういった学習方法を「分散学習」といいます。

60分×1日と20分×3日は使った時間は同じですが後者のように3日に分散させて学習していく方が忘れにくくしっかりと定着していきます。

英語は分散学習で早々と仕上げ、テスト直前は他の科目を仕上げるために時間を使う。これが実はテスト勉強の王道です。

語彙(ごい)力の養成も怠らない

ここまで学習した英単語の読み・意味・つづりをすべて確認しましょう。
読む→訳す→書くの順序を必ず守って下さい。読めない単語を書けたところで何の役にも立ちません。読めない漢字を書けても使い道がないですよね?そういった本末転倒な勉強だけはしないでくださいね。

もうひとつ注意してもらいたいのがその勉強法です。ノートに10回書くといった不毛な勉強はしないようにして下さい。
暗記物は隠して覚える!これが鉄則です。
前述した単語カードでも構いませんし、テスト形式でも構いません。
とにかく隠して読める、隠して訳せる、隠して書けるの三拍子をめざしましょう。

また、スペルミスの大半はaeiouの母音で起こります。
そういった細かなミスがどうしても覚えきれないときは何十回でもなぞりましょう。紙をむだにすることはありません。できないところを逆に印象深くするようにグリグリになぞりまくることをオススメします。荒技ですが効果てきめんですよ。

単語も毎日継続しましょう。継続させるコツは「○日連続」とどこかに記録しておくことです。
人はある程度連続してくると、それを途切れさせまいという別の力が働き始めます。学習内容が簡単なうちにこうした経験を積んでおくべきだと思います。

まとめます

いかがでしたか?もしもスタートダッシュでつまづいてしまい、英語で苦い体験をしたのならばこの夏休みをぜひ有効に活用してみてはどうでしょうか。早めに挽回しておかないとこの先ずっと苦しむことになるのが英語という積み上げていく科目のおそろしいところです。

・be動詞と一般動詞の使い分けが完璧にできる状態をめざす。
・be動詞はなんでも自分でやる、一般動詞はdoの助けが必要。
・これまでに学習した英単語がすべて書けるようにする。
・英単語は読める→訳せる→書けるの順を守って覚える。

ウチの中1生も、この夏「汗をかくよりも英語を書く!」という目標でbe動詞と一般動詞の使い分けの習得にチャレンジしていきます。
ひと夏越えた皆さんの成長を楽しみにしています。塾生は覚悟しておきたまえ(笑)

この記事を書いた人

加藤 正和
足柄駅前教室責任者/文系科目担当/時事モンGOの中の人

・「熱しにくく、冷めにくい。」一度火が付いたら止まらない性格。
・「書けそうで書けない絶妙なポジションの漢字」を探すのに夢中。

ユーミンとサザンとミスチルと中島みゆきとももクロをこよなく愛しております。でも最近のヘビロテはヒゲダンです♪
ビールと日本酒をこよなく愛しております。
したがって、カラオケと居酒屋をこよなく愛しております。

めったにブログ書きませんが
筆無精の「全力」をご覧ください。